丸池に夜須から救命艇を運びました。
高知市の昭和小校区の江ノ口川から南側の市街地地域(丸池町・小倉町・日の出町。弥生町・宝永町・中宝永町。南宝永町。東雲町・知寄町1丁目~3丁目・青柳町・若松町・稲荷町・二葉町9などは東西南北川と海に囲まれた海抜0メートルの島です。
古い木造住宅が密集して建っている丸池町近辺は、標高が1番高い地面は江ノ口川堤防道路です。市街地はそれより2M近く低く形成されています。高知市役所認定の「津波避難ビル」も唯一勤労者交流館の屋上部へ通じる外付け階段しかありません。
しかし階段昇降が出来ない人たちも地域には大勢います。4年前有志と訪れた宮城県石巻牛の湊中学では、勤労者交流館同様に外付け階段があり、校舎の高層部へ入り込めます。しかし東日本大震災の津波で、デイサービスの送迎者が3台巻き込まれ、運転手と送迎の介護士は階段昇降で助かったものの、昇降できない高齢者や障害者の方は移動できず溺死してしまいました。
高知勤労者交流館の外付け階段は、避難ビルが皆無であった丸池地区に唯一設置された津波避難施設です。階段昇降できない人を最初から「無視」すれば、石巻の湊中学同様に階段昇降できない人たちが溺死してしまいます。
そこで今年引退した高知大学ヨット部の救命艇「南風」を高知大学から下知地区減災連絡会が無償譲渡していただき、香南市夜須から高知市丸池町まで運搬し、勤労者交流館の駐車場へ設置しました。
写真は夜須のハーバー駐車場に置いてあった南風を、西田政雄さん(防災寺小屋塾頭)が、ユニックで釣り上げ、高知大学ヨット部の皆さんに手伝っていただきながら4トントラックへ積み込みました。
そして高知市丸池町の勤労者交流館の外付け階段下のスペースに、ユニックで釣り上げ、ロープで引っ張り位置決めをしながら降ろしました。たくさんの人たちの善意が集まり、無事に仮置きが出来ました。
特殊技能を発揮していただいた西田政雄さん(防災寺小屋・塾頭)、施設管理者の高知市産業振興課の皆様、地元調整をしていただきました丸池東弥生防災会会長の吉本豊道さん、調整に動いていただきました地元市議の高木妙さん、協力にサポート支援をいただきました高知大学ヨット部(長峰キャプテン)の皆さん、見守っていただきましたすずめ共同作業所の所長さんとすすめ家族の会の入交智子会長、下知地区減災連絡会の橋本富士夫さん他多くの皆様のご尽力で移設することが無事に事故もなくできました。
ありがとうございました。現在は仮置きなので、施設側の利便性と、緊急時の避難艇利用の居り合いをどうつけるのかを今後の協議の対象ですね。
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