悲願のSOSカードが完成
二葉町自主防災会は、顧問である西田政雄さん(防災寺小屋・主宰)の提唱で、「防災世帯調査」を実施し、地区指定の津波一時待避所である地区避難ビルを増やしてきました。
「防災世帯調査」で集約した貴重な個人情報を防災会役員で精査し、自宅から50メートル半径で1つ地区避難ビルを配備してきました。それは80歳医以上の高齢者と小学3年生以下の年少者が速やかに浸水時に避難できる位置に地区避難避難ビルを配置していくことになりました。
次の段階として「SOSカード」も、「要支援者情報伝達カード」も顧問の西田政雄さんの発案でした。しかし市役所各部署(防災や福祉関係部署)に作成の支援を何度もお願いしましたが、金銭的な支援は、残念ながらありませんでした。
8年間の願望が遂に実現しました。実現しましたのは、昨年10月の「二葉町総合防災訓練」でアドバイスをいただきました内閣府ご指定の防災コンサルタント会社である(株)総合防災ソシューション主任研究員の須田俊彦さんのご理解とご支援のおかげです。厚く御礼を申し上げます。
須田俊彦のアドバイスは、4P仕様にして、2面・3面に個人情報を記入するようにすることでした。この1枚のカードをカードケースに入れ、首からボラ下げておれば、周囲の人にご自身の「伝えたい情報」が的確に伝達できるはずです。
昨年12月12日の日の出・弥生自主防災会がサンプル品で使用しています。好評でした。高知新聞も記事にしていただきました。
http://futaba-bousai.cocolog-nifty.com/blog/2019/12/post-0db323.html
今回の「下知SOSカード」は、カラーユニバーサル・デザインを取得されているグラフックデザイナーの高橋昌美さんと、池田印刷(株)の藤﨑哲也さんの共同開発で作成されました。
①1面の赤色とSOS私を助けてくださいの黄色は、色弱者にも識別できる色で高橋昌美さんがデザインしていただきました。全体のデザイン構成もしていただきました。
②紙質ですが耐水紙である「レインガード」という素材を使用しました。
水や汚れに強い材質です。災害時だけでなく普段も携帯いただくために劣化にも強い材質です。
③ストラップとカードケースですが長時間首へかけても負担のない仕様です。はがき大のサイズです。
みんなの知恵と総意で「下知SOSカード」はできました。二葉町では「避難行動要支援者」対策として「下知SOSカード」を必要な人に配布し、活用いただくようにします。
下知地域の単位自主防災会でも活用していただきたいと思っています。
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