「入明立体交差防護柵塗装工事住民説明会」
2020年2月9日(日)ですが、高知市江ノ口コミュニュティ・センターにて入明立体交差側道の住民説明会が、高知市道路整備課(谷沿新也課長)主催により行われました。北部環状線と高知駅前道路―大津バイパスを南北に結ぶ交通量の多い大事な道路です。
建設されてから50年近く経過し(昭和46年頃建設)、、側道の鉄製の防護柵の塗装が劣化し。錆びや、旧塗膜の剥離も著しいので、このたび高知市は全面的に旧塗膜を剥離剤で剥離し、防錆塗装工事を施工するとのことで説明をされていました。
問題は50年前に塗装された塗料が塩化ゴム系の塗料であることで、低濃度のPCB(ポリ塩化ビフェニール)が含有されているために、通常の鉄構造物の錆落とし作業(ブラスト処理工法やディスクサンダー工法では塗膜が粉々になり、周辺に学校や病院、住宅が多いことからできません。
それで市役所側の説明では、「現在塗装されている塩化ゴム塗料のなかに現有されている低濃度PCBを現場で完全に回収するために、釣り足場と作業現場周りを完全養生し、剥離剤を旧塗膜に刷毛やローラーで塗こんで、柔らかくなった時点で、完全に剥離し、回収します。」
「回収した旧塗膜はドラム缶に入れすみやかに低濃度BCP処理施設に運搬します。」
「旧塗膜を完全に回収後、素地調整を行い、防食下地塗装、下塗り、中塗り、上塗りと仕上げます。」
「予定では3月末に業者を選定、4月から着工します。4工区に分け、
釣足場を仮設し、6月から9月まで旧塗膜剥離作業と回収作業。並行して鋼材部分補強作業をします。
9月から来年2月まで、防錆塗装作業を行います。3月に足場を撤去し工事は終了します。」とのことでした。
参加した住民・関係者は10人でした。意見が出されました。
「既に50年経過した鉄柵だが、今回の改修工事(塗膜剥離・回収・防災塗装工事で本当にあと20年間は持つのか?」
「鉄柵を撤去し、新たに設置する工法でも25年しかもたないとのこと。本当にそうなのか?」
「PCBは低濃度と言え有害物質。現場剥離・回収作業で大丈夫なのか?鉄柵ごと回収し、県外の処理場で回収すべきではないか。」
「説明にはおおむね納得はしましたが、持ち帰りの資料もないのは、町内での説明に困ります。資料があるべき。」
「設置から50年後の全面改修ではなく、20年目ぐらいから改修工事をすべきでした。」
との意見が出ました。午前11時過ぎに散会しました。
傍聴していましたが、市側の説明は丁重であり概ね賛同できます。ただ参加者各位に紙の説明資料(工法や工事の概要など)は必要であるとは思いました。
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