進化は変化 進歩ではない
2020年5月27日の高知新聞の記事には「衝撃」を受けました。
「進化は変化 進歩ではない」という見出し。更科功さん(東京大学大学院講師・分子古生物学者)の言われていることは衝撃的でした。
「生物の進化を「進歩」と考えるのは誤解。退化も進化の1つ」
「DNAの採取は100万円前から後の時代。蚊のDNAから恐竜を復活させることは無理」
「人間は進化の頂点にいるわけではない。環境に適応しようと進化する途中のの不完全な状態である。」
「人間は脳が大きい自分たちを特別視し過ぎている。身体はさらに発達していくものと都合よく考えがちである。」
「人間より陸上生活に適した内臓を持つ動物は多い。直立二本足歩行で人間は両手で食料を運べるようになったが、腰痛や難産などの特有の悩みも生じた。」
直立二本足歩行をするので、腰痛は人間の宿命。4つ足動物や蛇には腰痛はありませんから。「宿命」なのでなるのが当たり前です。
私が毎日行っているリハビリ・ウォーキングは歩くことで「身体調整」を行い腰痛の改善を行っています。トレーニングではないので、おなか周りの贅肉は取れません。
江戸時代は地方の大名では参勤交代が幕府の命令で行われていました。江戸から1番遠い薩摩藩。薩摩藩士は1日に35Kを徒歩で歩いたとか。強靭な足腰です。今の私の徒歩の速度では、1日7時間歩かないといけないので、とんでもない足腰を江戸時代の日本人は持っていました。
車社会に甘えている現在人の足腰は「退化」しています。それゆえ腰痛にもなりますね。
「使わないアプリを削除するように、脳も必要ない機能は捨てる。人は賢くなる可能性も、人工知能(AI)の発達なので”あほ”に進化する可能性もある。」
「生物が生き残るために最も重要なのは、多様な環境の変化に適応することだ。」
「柔軟に変わり続けることが生きる戦略。現代社会での生き方にも通じるかもしれない。」
2020年はコロナ感染症の蔓延で、4月から身近な地域社会も変化しました。
老舗の飲食店は廃業。繁盛していたカラオケ屋さんは長い休業後再開はしたけれども客足は戻らない。
ある精肉店のバーベキューセットを洗浄し干す作業場も全く稼働しません。飲食・観光・娯楽産業以外にも、世界的なコロナ不況で工場もろくに稼働していません。僅か3か月で大きな変化です。
難しいのはなかなか元へ戻れないことですね。ではこの状況に適応してどう変化し、生き延びていくのか。零細企業も変化と適応が強いられています。できないと亡びるからです。
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