必ず来る南海トラフ巨大地震
2020年10月11日(日)ですが、高知市丸池町勤労者交流館2階大会議室にて、岡村眞先生(高知大学防災推進センター客員教授・名誉教授)の講演会「必ず来る南海トラフ巨大地震 発生100% 歴史から学ぶ」に参加していました。主催は丸池・東弥生自主防災会(吉本豊道・会長)です。」下知地区減災連絡会関係者、潮江地区防災士会有志や、高知市内防災会関係者など50人が参加していました。
吉本豊道会長、坂本茂雄下知地区減災連絡会事務局長が挨拶しました。司会進行は北川景子さんがされていました。高知市下知地区では、7年ぶりの講演となりました。
資料として南海トラフ地到達時間震の震度分布図や、市町村別最短津波到達時間、下知地区表構図、下知地区地盤図を提供いただきました。パソコンに内蔵されている写真や動画も使われ、説明されました。岡村眞先生の講演会は今までも何回も聴講していますが、改めてお話を聞きますと、印象に残る言葉がいくつかありました。書き出してみます。
「まず皆さん理解いただきたいのは、ミズは食料では命を守れない。ことです。」
「阪神大震災では地震後13秒の間に、二階がつぶれ4000人が圧死しました。」
「東日本大震災では津波で2万人が亡くなりました。」
「命を守るということは、家を耐震化することや、高台へすぐに移動することが大事なことです。」
「地盤の高い標高30メートルの場所に家を建てて住んでください。特に子供たちが将来家を建てる場合は、地盤のしっかりしたところ、浸水の心配のない場所に家を建ててください。」
「下知地域は軟弱地盤。高知城よりも2・5倍揺れが激しい。」
「いわば高層ビルの屋上に家を建てているようなものです。」
「土佐市宇佐地区で1000軒に役場が調査しました。津波が来たときどう逃げますか?と聞きますと、自分の伴侶を置き去りにして自分だけ逃げることはできない。」との答えが多くありました。介護と防災の問題は大きいです。」
「下知地区の特色は、①揺れがとても大きい。②地盤が沈下する。③津波が来る。④津波火災です。それを自覚して行動しましょう。」
「防災にタブーをこしらえたらだめです。俺が生きている間は南海地震は来ない・等根拠のない思い込みは有害無益です。」
「安全か、安全でないかは、土地で決まります。」
「ストレートに命をおびやかすものは何かを学んでほしい。」
「地震の揺れが弱くても1分以上の揺れが続いたら南海地震です。必ず津波が来ます。
すぐに高台や丈夫で高い建物に逃げ込んでください。」
「1Mの津波の致死率は98・5%です。」
「「津波と一緒に火災が来る。」
「下知地区は地盤沈下し、長期浸水するので、地震後住めない地区になる可能性が高いです。」
「寝室から歩いて外へ怪我せずに出れないと、避難所へいけません。靴を寝室に置いていないといけないです。」
「地理院地図をダウンロードしてください。自分の住んでいる標高もわかります。」
「阪神大震災の揺れは13秒。熊本地震は数秒。南海地震は1分以上です。ですので揺れたら高台へ逃げると覚えておいてください。」
「記録に残る南海地震は5回あります。
1498年 明和地震
1605年 慶長の南海地震
1707年 宝永地震
1854年 安政地震
1946年 昭和南海地震
「下知は海に戻る可能性が高い地域です。そのことを正しく理解して減災活動をしてください。」
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