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2021年4月

2021.04.30

災害大国日本に原発は不要です。

kyodaisizinsingeneria
 日本の面積は、世界の陸地の総面積のわずか0.28%しかありません。しかし、世界で発生する巨大地震の約20%が、日本で発生しているのです。単純計算で他の国々の約100倍の地震発生率であり、その原因の1つが、この「4つのプレートの上」という世界唯一の立地なのです。そして、もう1つの原因は、確認されているだけでも2,000を超える活断層が、北海道から沖縄まで日本列島の下を縦横無尽に走っていることなのです。
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 政府の地震調査委員会は、首都直下型巨大地震が30年以内に発生する確率を「70%」と試算しました。関東から九州まで壊滅する恐れのある南海トラフ巨大地震の発生も、すでに秒読み段階です。こちらも30年以内に70%と言われています。

 しかし「30年以内に70%の確率で起きます。」と言われ始めて10年ぐらい経過しました。ということは「20年以内」「15年以内」に大地震・大津波が起きる確率が高いということです。
関西電力高浜原発1号機・2号機
 先日福井県知事と福井県議会は、あろうことか建設から40年経過した老朽原子力発電所3基をを再稼働することに賛同しました。東京電力福島第1原発の事故を受けて「原発の運転期間は原則40年、最長20年まで延長可能」とするルールができて以降、全国で初めて40年を超える原発が再稼働します。

 自治体からすれば「原発交付金」目当ての再稼働の容認であると思わます。しかし福井県は「活断層の巣」と言われている地域でもあり、直下型地震に耐えられる人工構造物はありません。危険極まりない県の決定ではないかと思います。
福井の活断層と原発立地
 また日本は世界有数の火山国です。400程度ある世界の活火山の4分の1の110が日本にありますから。噴火、火砕流、火山灰の降下など過去にも大災害が起きています。
 鹿児島県のシラス台地や、関東平野の関東ローム層というのは、過去の近隣の活火山の大爆発での火山灰が大量に降り注いで出来た地蔵です。

 最近の機器類は電子制御になっています。火山灰を吸い込んだらおそらく制御機能はマヒし、大都市圏はマヒ状態になるでしょう。原子力発電所も制御不能になるのではないかと心配します。

 また地球温暖化が原因であるのか定かではありませんが、近年は大型台風の被害と大雨豪雨災害、大雪災害もあります。まさに日本は災害大国。


 これほど「負」の条件が揃っている国が、未だに原発をベースロード電源として再稼働を進めていること自体が正気の沙汰ではありません。そして、安全化するまで10万年も掛かる使用済み核燃料を地層処分するなどという責任放棄、これも決して許されるものではありません。

 このような状況下で最優先すべき政策は、福島第1原発を始めとした全国すべての原発の一刻も早い廃炉であって、間違っても再稼働ではありません。
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 2021年は東日本大震災から10年を経過しました。未だに自宅に戻れない避難者は4万人を超えていますし、復興も道半ばです。そして、復興の最大の足かせになっているのが、福島第1原発の事故なのです。政府は、この事実を真摯に受け止め、二度と同じ轍を踏まないように、エネルギー政策の抜本的な転換を進めてほしいと思います。

 地震・津波・噴火・台風・大雨・大雪災害に加え、疫病も有史以来災害と同時期に発生していました。複合災害は当たり前でした。昨今「コロナ禍だから防災訓練や研修は密になるので止めよう」という動きが目立ちます。それは『正しい判断』であるとは思います。しかしコロナ禍であるかといって災害が起こらないということはありません。

 やはりコロナ禍でも感染症対策をしながら防災訓練などはすべきではないかと私は思います。

 災害大国・日本に原発災害を加えないでほしい。それと戦争災害もです。

この種の投稿をしますと「長文は読みたくない。」とか「極左が言っていることに過ぎない。」とか言う人がいます。災害対策には思想性は関係ない。防災は超党派ですから。主義主張は関係ないと私は思います。

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2021.04.29

110回目の献血しました。


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 2021年4月28日(水)ですが、午前中に高知市役所で入札がありました。6社が参加しましたが、落札できす。珍しく市役所へ車で来たので、帰り際に献血センターに寄りました。今年初めての献血です。
DSCN5157428献血記録
 私はA型の血液型ですが、日本人には(というか北東アジア人全体)珍しいRHマイナス型の血液型です。家内はA型のプラスです。子供2人はO型とA型のプラスです。私がA型のプラスの血液型(A型血液の99・5%)であれば、家内や2人の子供たちとも、血液のやり取りが出来ますが、RHマイナス型ゆえに出来ません。

 RHマイナス型同士、血液を融通するしかありません。私も体調が良いときに極力年間3回(400CC)の献血を毎年行っています。

 私が出来る小さな社会貢献活動です。今回の献血もきっと誰かのお役に立てれば幸いです。

 平日ですが意外に混んでいました。40歳ぐらいの現役世代の元気者の皆さんが私同様に仕事の合間に6人来られていました。

 献血が出来るということは。とりあえず健康であるということです。献血も年齢制限があります。上限が70歳で誕生日の前日までとか。なんとか後2年は健康体を維持し献血し続けます。

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2021.04.28

坂本茂雄 県政かわら版 65号

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 2021年4月25日(日)でしたが、地元県議会議員の坂本茂雄さんが、ご自身が執筆・編集し発行している「坂本茂雄・県政かわら版・新緑号NO65」を配布されておられました。

 今回は2月定例県議会での質疑内容です。

 1面はコロナ感染症対策に関する質疑について記述されています。
浜田知事は、新型コロナウィルス感染症を受けた時代のキーワードを「デジタル化」「グリーン化」「グローバル化」の3つで対処するとのこと。

 坂本茂雄さんは「アフターコロナに県民が期待するものは、この3つだけなのか。知事の決意に県民が「共感」できるのか、疑問を抱かざるをえません。」と指摘されています。

 確かに私も県知事の言われる「デジタルと、グリーンとグローバルという言葉」も「ありきたり」であり、多少は多くの県民が既に実行しているものばかりですから。

 2面から4面にかけては、坂本茂雄さんが県議会での代表質問で県執行部を多岐にわたり問い続けておられます。
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 2面では「誰一人 とり残さない県政運営を求め」るという政治姿勢で質問をされておられます。

 中山間対策は高知県では切実な対策。人口減少と高齢化が高知県は一段と加速していて、人口減少に歯止めが全くかかっていません。

 後日電通などを使った多額の広報費用に見合った移住者がいるのか?後日問いただしていただきたいと思います。対費用効果は殆どないに等しいと思われますので。

 2面から3面にかけては「南海トラフ地震対策は公助の強化で、自助・共助の後押しを」とあります。
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 要配慮者支援対策は「福祉専門職の協力を得ながら、市町村と共に全力で取り組みたい。」(地域福祉部長)の答弁を引き出されています。

 「事前復興まちづくり計画」に関しては、「策定指針策定後の市町村の取り組み」や、「検討会メンバーの多様な人たちを加える必要性」、「早期実現策」を聞かれていました。

 この問題は実は重要。現在の県庁主導の事前復興まちづくり検討委員会が、「事前復興計画」のひな型をこしらえ市町村に「指導」するようですので、最初が「粗悪」であれば、すべてが粗悪品になる可能性もあるからです。

 私見ですが「市民参加が最初からなされていない」まちづくりや、復興計画がそもそもありえるのかと私は思います。市民参加がなければ、あとで住民側と行政の対立が起きるであろうと私は思います。

 「高知市の長期浸水対策」「津波避難ビルへの支援策」「広域避難の具体化」については、危機管理部長の答弁は、「ありきたり」で、「今後も努力します」で止まっています。実際広域避難については、ほとんど未だに進展はしていませんね。県庁の不作為です。

 3面中段から4面にかけては、新型コロナウィルス感染症対策についての質疑です。

 感染が蔓延した場合自宅療養への支援策を問うていますが、パルスオキシメーターの貸し出しが健康政策部長の回答。少し心持とない。くれぐれも感染が蔓延しないような対策を県民1人1人が真摯に取り組まないといけないですね。
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 4面は「地域共生社会」についての質疑でした。生活困窮者への支援策や緊急小口支援資金や孤独・孤立問題への取り組みへの質疑もありました。

 南海トラフ地震対策で言えば「L2想定(東日本大震災クラスの巨大地震)の場合、高知県では7・7万戸の住宅が必要ですが、県が確保しているのは、「みなし仮設」も含め、2・3万戸前後。」30%足らずです。静岡県は100%確保しています。」

「高知市の市街地は、海抜2m以下から0mの低地が2800ヘクタールあり、13万人の住民が暮らし、働き、通学しています。それらの対策や手当は、「堤防工事」以外は県は踏み込んでいませんね。

 私は「行政の不作為」で死にたくはありません。自分で出来ること、地域でできること、受援力(支援を受ける力)を高めることで、なんとか「避難困難地区」「生存困難地区」で生き延びたいと切に思います。

 坂本茂雄さんは、現場体験や地域活動の実践から汲み取った経験をもとに、的確な質問を県執行部に県議会でされています。誰とは申しませんが、「おざなり」な回答をする庁議メンバーもおられることがわかりました。

 他の県議も坂本茂雄さんを見習い真摯な質問をしていただきたいと思います。

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2021.04.27

中野勇人さんが再挑戦されます

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 中野勇人さんは、平和運動センター事務局長としてお仕事で活躍されています。地域活動では下知地区減災連絡会の役員や、交通安全指導員や地元の青少年育成協議会でも活躍なさっています。

 いただいたチラシでは「ピースラン」(平和のためのランニング)を東日本大震災10年目の今年挙行されました。3月9日に四万十市具同をスタートし、3月11日午後2時6分の大地震発生時間に高知県庁にゴールされました。113キロを1人で走りぬかれました。

 「3・11福島原発事故を忘れない」「地震が必ずおきる日本には原発は不要」という趣旨で走りぬきました。「日本最大の活断層である中央構造線の近くには伊方原発(愛媛県)があります。必ず起きるといわれる南海トラフ地震を考えた時、だれが考えても原発再稼働はやめるべきです。」と中野勇人さんは言われています。

 高知市下知地区稲荷町在住の中野勇人さんですが、高知市議会に再度挑戦されます。前回2019年選挙では1661票を獲得し、264票足らず落選されました。次回2023年の高知市議選に捲土重来で臨んでおられます。
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 高知市下知地区の市議は現在高木妙さん(公明党)1人しかいません。1・6万人が居住している下知地区では、もう1人市議を輩出すべきでしょう。20数年前は2人市議が下知地区にはいましたから。

 地域代表は、政党などは関係ありません。高木妙さんも地域活動には常に汗を搔かれています。2015年、2019年の市議選では、非力ながら私は高木妙さんを支援しました。次期市議選挙では高木妙さんと中野勇人さんを応援したいと思います。

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2021.04.26

清明が終わったそうです。

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 沖縄の義弟から「清明終わりました。」との報告と写真が送信されてきました。家内のご両親が眠るお墓で義弟家族がお弁当を食べたとのことでした。
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 清明(シーミ―)とは

 本来清明祭(シーミー)は墓前で行うお祝い行事とされてきました。ご先祖様とともにお祝いをするのが目的です。そのため、墓前にお供えするジューバク(重箱)料理である御三味(ウサンミ)も、赤かまぼこなどを用いた慶事用を準備します。
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 娘が沖縄の大学に通学していた4年間は、うちの家族の代表で義弟の家族と一緒に一族のお墓の前でお弁当を食べたとのことでした。

 私もそういえば、家内の出身地の沖縄にはご無沙汰しています。2006年以来、かれこれ15年もご無沙汰しています。義母が元気な頃は家族でお盆と正月は沖縄へ行っておりました。

 今年は義父が亡くなって34年、義母が亡くなって24年目です。すっかり不義理をしていますので、今年こそ沖縄へ行き、ご両親の墓参りをしたいと思っています。

http://dokodemo.cocolog-nifty.com/blog/2009/04/post-208b.html
(沖縄の独特の先祖供養)

 うちの小さな墓からすれば沖縄の墓は巨大ですね。生前義父はこう言っていました。

「男はまずしないといけないのは、一族の墓をこしらえること。家はその次に建てることだ、」とのことです。うちの墓は2008年にこしらえました。小面積で1・2坪で墓石で納骨堂方式。それでも「◎百万円」かかりました。沖縄の墓は70坪あると聞きました。納骨堂の広さは12畳ぐらいありました。一体いくらかかるのか想像できません。
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 清明の時期になると義父を思い出します。家内と結婚して沖縄へ行ったとき、義父が私をお墓へ連れて行ってくれました。ご先祖に報告しに行ったと思います。お墓がいかにだ大事なのかを教えてくれました。

 しかし沖縄でも核家族化が進行し、お墓を維持管理できなくなり「墓じまい」をする事例が多いようだとのことでした。考えさせられますね。

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2021.04.25

中村防災まち歩き


 今は四万十市と言うらしいですが、中村は中村。一条氏以来500年の歴史のある中村を市町村合併で捨て去ったのはいかがなものかと、今更ながらに思いますね。

 2021年4月20日から23日にかけ、4日間中村にいました。仕事は中村から車で1時間半の西土佐の山中でした。早朝と夕方のリハビリ・ウォーキングは中村市街地でした。

 中村は1946年の昭和南海地震で甚大な被害を受けました。後川と四万十川の三角州の中に中村市街地があります。歩いたところは僅かですが、「防災まち歩き」として気が付いたことを述べます。
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①意外に中村市街地は歩いていける高台地域が多い。宅地化されています。

②国土交通省・警察署・消防署は高台にあります。四万十市役所も堅牢な建物です。
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③高知市下知地区のように市街地の中に用水路は見当たらない。

④後川の堤防高は12Mです。市街地はその下に形成されています。
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⑤ところどころに路面に亀裂があります。液状化する危険性がありますね。

 短期間の滞在でしたので、気が付いたのはそんなところです。

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2021.04.24

危機管理能力が0の無能な政府

 日本政府のコロナ感染症対策の「無為無策」ぶりには、呆れるだけでなく危機感を感じます。昨年の「クルーズ船」でのコロナ感染の悲惨な様子を他人事のように思っていましたが、今や日本国全体が「クルーズ船」状態になっています。

 昨年から医療関係者の多くが指摘しています。

①無症状の感染者を早期に見つけ隔離するための検査体制が未だに確立できていない。
 1年間一体なにをしていたのか?なぜかたくなに検査数を増やさないのか?
 正直医療体制の不備や検査システムの不備で、検査数は増えていません。

②コロナワクチンが、感染予防に効果的ということは、欧米の実例で証明されています。
 しかし日本は今ここへきても国民の1%しか実施されていません。
 一方で変異種コロナの増加で、感染者が爆発的に増加しています。

③ ①、②のコロナ感染症対策が低迷しているにもかかわらず、東京五輪の聖火リレーを実施しています。「何が何でも東京五輪」を開催することだけは強く屋f利続けますが、コロナ感染症対策には一貫して日本政府は「本気度」を全く感じません。

 相も変わらず東京や大阪の知事達は「住民の自粛が大事です。」「気を緩まないでください。」と責任を住民に転嫁する発言を繰り返すだけ。感染者は増え続け、いまだに有効な手を打てずにいます。

 本当に日本政府は、危機管理能力が欠如していると思います。国民の命と安全を守ることが、政治の仕事であるのに、全く対処できていないと思いますね。

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2021.04.23

防災紙芝居が紙媒体に

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 2019年に昭和南海地震を高知市下知地区で実体験なさった岸田康彦さんの実話をもとに「防災紙芝居プロジェクト」を立ち上げました。


 


http://dokodemo.cocolog-nifty.com/blog/2019/09/post-32d3d1.html


 


 メンバーは高橋昌美さん、澤本恵子さん、大﨑修二さんと。坂本茂雄さんと高木妙さんと西村健一でした。岸田康彦さんにも1度会議に来ていただきましてお話を聞きました。


 


 そしてデザイナーの高橋昌美さんの娘さんの尊(みこと)さんが構想案を描いてくれていました。パソコンで絵も仕上げていただきました。
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 岸田康彦さんの実体験をもとに、お爺さんが孫に地震の文章も実体験を語る物語になっていました。朗読は文学館などで朗読をされている地元の澤本恵子さんに依頼しました。


 


 2019年には二葉町総合防災訓練や、昭和小避難訓練時に画像を写し、澤本恵子さんが朗読いただきました。


 


 このたび坂本茂雄さんが、資金提供団体を見つけ、提供いただけることになりました。それで紙芝居仕様に紙媒体で印刷することになりました。作成者の高橋昌美さんのご承諾も得ました。


 


 紙媒体での「防災紙芝居」が実現します。喜ばしいことです。子供たちに災害の怖さを伝えることができます。昭和小と江陽小、ときわ保育所、下知コミュニュティ・センターに寄贈する予定です。

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2021.04.22

歯の維持管理を考える


 私の両親は、歯が丈夫です。3年前に99歳で亡くなった父は28本自分の歯がありました。母は現在95歳ですが、母も母ところどころ折れたり割れたりしていますが、28本の歯があります。(歯の基礎は残っています。)

 2017年の11月に両親は県歯科医師会から「いい歯」ということで表彰を受けました。以前から歯科医師会は「80-20」運動をされていました。80歳で自分の歯を20本歯を残そうという運動でした。両親は当時2人とも90歳を超えていて(当時父は98歳・母は92歳)です。「90-28」でした。

http://dokodemo.cocolog-nifty.com/blog/2017/10/post-4ae3.html

 その歯の強い両親の息子の私ですが、現在歯科医師から「左右の下奥歯の2本は抜歯する必要があります。このままでは歯茎が腫れるか、歯がぐらつくかどちらかになります。治療法は入れ歯かインプラントということになります。」

「かつて虫歯になられたところに2つの歯は金属を被せています。その内部で歯周病菌が活動していて歯を溶かし続けています。抜歯をして治療し、入れ歯をするかインプラントの選択肢になります。但し基礎の歯がやられますとインプラントなどが出来ません。その見極めをさせていただきます。」という宣告が先日ありました。

 歯の丈夫な両親の息子なのにこのざまはなんだというショックです。昨年も別の歯医者で同様のことを言われました。被せ物が取れたので治療をする際に言われました。当時はなにかとせわしいので、別の歯科を捜し詰め物をしていただきました。その歯科医師からも「いつまでもつのかはわかりません。歯が割れたら抜歯せないかん」とも言われています。

 この理屈は仕事柄理解できます。私は防錆管理士であり防錆コンサルタントですから。錆びも同じであり、錆落とし作業を入念にして、錆を抑える防錆塗料(ラストボンドSG・カーボマスチック15J)をきちんと正しく塗装し、定期的に点検すれば30年やそこらは維持できます。

 防錆屋ホームページ https://www.nc-21.co.jp/

 私の場合はストレスまみれの人生なので「歯を食いしばる」癖があるようです。それで左右の奥歯が壊れたのかもしれないですね。来週は1週間現場仕事です。5月の連休明けに歯科で調査をお願いすることにします。

 とにかく父は99歳まで生きました。わたしも100歳まで働くつもりですから。そのためには歯は大事です。思案しています。

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2021.04.21

所詮は個別のローカルに特化しただけのことです。

  リタイヤ年齢を過ぎた「高齢者」になった私ですが、零細企業の主であるかたわら、母(95歳)(認知症・要介護3)の在宅介護と、自宅周りの地域防災活動しかやれませんし、やっていません。

 時間的な制約があるなかで、精一杯やっています。時折言われますのは「お母さんをきちんとケアされて羨ましい。」とか「男で親の在宅介護している人は珍しい。」とか「親孝行ですね。」などと言われます。たいしたことはしていません。だんだんと手間暇がかかるようになりました。我が親ですから介護ぐらいは自分でしませんと。

 地域防災に関しても「二葉町はよくやっていますね。」「先進的な活動を多くやtぅていますね。」「メディアに登場するだけあってきちんとした防災活動ですね。」とか言われます。

 介護は「わが親」に対してだけですから。3年前は父も要介護度2(慢性腎不全)で下から、「老・老介護」「W(ダブル)介護」状態でした。家内と2人で仕事の合間に介護ケアをしています。親孝行などした覚えはなく、人間として当然のことをしているだけですから。

 地域防災にしても、低地の市街地の(海抜0M)海に近い軟弱地盤の二葉町。もし現時点で南海トラフ地震が起きたら、地域町内会での死者は多いと思います。二葉町町内会で町内会費を収めている町民の犠牲者は限りなく0にしたい。

 自分も家族も助かりたいし、生活再建も手早くしたい。その思いが強く動かしています。2008年から両親の介護もあり、会社の仕事内容も変えましたし、市民活動や経済団体などは脱会せざるを得ませんでした。本当に介護福祉も地域防災も「狭い、小さな範囲」でやっているにすぎませんから。

 つまロ「私個人にとっての母の介護」であり、狭い二葉町の自主防災活動をしているにすぎませんから。また専門家でも学識者でもなく、相手は介護なら母(3年前は父も)だけです。地域防災活動は自宅周りの活動に過ぎません。「なんとか助かりたい一心」で、地域間交流(仁淀川町長者地区)を進展させてきたのにすぎません。

 つまり狭い範囲の「ローカル情報」に過ぎません。学識者のように各地の事例を見聞し、関りをもつ人たちとは立場も異なります。」
 
 先日腹立たしいことがありました。ある地域の防災会の幹部が「下知地区は進んでいる。とくにあんたは防災のプロみたいなもの。いろいろ言われてもついていけないから、レベルを落として話してくれないか」と言われました。実に無礼で許しがたい発言でした。

 まず「プロ」というのは、防災活動が社会で評価され、正当な報酬をいただいている人たちのことです。自衛隊、消防、警察の人達はまさにそれです。防災NPOの人達もそうです。自治体の防災部署の職員の皆様もそうです。

 私などはごく狭い地域の防災活動にすぎません。報酬をいただくどころか、何かと持ち出しが多いのです。「要するに自分たちが活動をしない言い訳を、私をプロだということでごまかしている。」んです。

 介護にしたところで我が親のケアをしている個別事情に過ぎません。母(95歳)は認知症ですが、認知症症候群と言われていて「100人100様」というのが現実。ケアマネージャーさんとか介護事業所の職員の皆さんのように。多くの事例を毎日仕事で体験されている人達には及びもつきませんから。

 要するに私は現在は「母(95歳)の在宅介護」と「自宅周りの地域防災活動」しかできない立場です。活動に普遍性はありませんから。所詮は「ローカル事情」の出来事です。

 

 

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2021.04.20

母は受援力(支援を受ける力)の先駆者と思いますね

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 現在95歳の母(春子)は、11月で96歳になります。現在要介護度3です。アルツハイマー型認知症と診断が下ったのは2008年。認知症13年目のベテランです。

 正直母が認知症になり、自分が誰なのか、私を息子としてわかるのか、世話になっている家内のことがわかるのか不安ではありますが、最近は気にしなくなりました。

 週に3回通所していますデイサービスでは。「春ちゃん」と職員の皆さんから呼ばれ、アイドル化しているようです。素直に言うことに従い、「はい」という返事も言うし、常に身体介護(トイレ介助や入浴介助)などでは、「ありがとう」を連発しているとか。
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 母は認知症になる前は結構きつい性格でしたし、言いたいことを言ってしまう(本来言わなくてもいいことを言う性格)でしたが、それはなくなりました。素直な,可愛いお婆さんになりました。母にとりましては認知症が良いほうに転んだのかもしれないです。

 3年前に父が亡くなりましたが、父のことはすっかり忘れています。寝室には大きな父の遺影があり、母が食事の時に座る椅子の正面に仏壇があり父の遺影があります。しかし自分から1度も父に焼香したことはありません。父は母のことを亡くなる前に心配しyていましたが、母は父のことを完全に忘却しています。
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 認知症ではないご高齢の未亡人の方は、ご主人の死を嘆き悲しみ、鬱になる人も多いやに聞きますし、私が知る何人かはそうでした。その点母は落ち込むこともなく「あっけらかん」としています。

 家族としての1番の悩みは「トイレの感覚がなくなった」ことです。出かける前にはトイレに座らせて排せつを促します。24時間オムツとパットを着用しています。ニコニコしてすわって便が出ていてつぶれていてズボンまで汚すことは日常茶飯事です。ディサービスでも大変なおせわになっていると思います。

 でも母の笑顔と素直さが「受援力」になり、周りの人の支援を得ています。その点はお得な人ではないかと思います。

 昔認知症になる前に母に聞いた話があります。実母が幼いころに亡くなり後妻の母が家に入ってきました。母は後妻の母にすぐになつき、父もそれを喜び可愛がってくれたようです。女学校を卒業すると父のコネで高知中央郵便局に入庁窓口業務を担当していたとか。母に聞きますと「そろばんなんかは早くできないので、伝票を後ろの座っている人たちに渡すと瞬時に計算してくれた。逓信講習所を出られた優秀な人たちが後ろに控えていた。」と言っていました。
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 戦災で自宅も郵便局も焼け、母の父親の出身地の日高村に疎開していた時も郵便局長が職場復帰を促しに来たとか。なんかの事情でそれはならなかったようです。後日見合いで父と結婚し私は旭の借家で生まれました。そしたら母の父親が、離れを母のために建てそこへ一家3人で入居することが出来ました。
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 母は勉強ができたという話は全く聞きませんが、何故か子供時代から自然体で人の支援を受けることが上手な人だったんでしょう。

 東北の人たちが「復興のためには「受援力」(支援を受ける力)が必要ですよ」と言われました。うちの母には天性の「受援力」があるようです。

 今の時代「自立」だとか「独立自尊」が正しいと言われることがあります。でも自分の力ではどうしようもないことも世の中多いです。その点母が生い立ちの中で、今の認知所言うの中でも「受援力」(支援を受ける力)があるのだということを再認識しました。大事なことであると思います。

 母の写真は、ディサービスでの様子と、はりまや橋商店街サロンでの様子です。のびのびと自然体で楽しそうにふるまっておりますね。見習うところもあります。

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2021.04.19

二階自民党幹事長の五輪中止発言を評価します

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 「なにがあっても東京五輪は開催」と強弁する発言ばかりが政府関係者や五輪関係者から聞こえてきて、「一体だれのための東京五輪なのか」がわからなくなりました。


 


 以前から医療関係者の多くが指摘されているように「症状の出ない感染者を見つけるための大量のPCR検査」もせず、未だにコロナワクチン接種率は1%程度とか。


 


せめて現時点で国民の6割がコロナワクチン予防接種を行い、いつでもだれでもどこでもPCR検査をしている状態なら、余裕をもって「日本でコロナワクチンも接種しますのでどうぞ東京五輪へお出ましください」ということは言えます。現状では言えませんね。


 


 二階幹事長の発言は「勇気をもって撤退もあり得る」選択肢を提供しました。国民の命を優先すれば当然の発言です。

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2021.04.18

母は元気に100歳体操をしました。

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 2021年4月16日(金)ですが、母(95歳)と一緒にはりまや橋商店街サロンに昼食後にでかけました。お天気が心配でしたが何とか雨は降りませんでした。
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 コイン駐車場に駐車し、歩行補助車で母は歩きました。出る時間が遅く、買い物は母と一緒に行ったのは谷ひろ子さんのお店でチョコケーキとチーズケーキを購入しました。その後はすぐに、活き活き100歳体操(介護予防体操)が始まりました。
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 横で見ていましたが、母は体操メンバーで最高齢でありながら、「若い」高齢者の皆さんと遜色なく体操をしていました。特に高齢者にはきついとされる「椅子からの立ち上がり」も20回を2セットすべて今日は出来ました。元気な証拠です。
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 今日のはりまや橋商店街サロンでの活き活き100歳体操は12人が参加しました。これからいい季節なので、参加者は増えると思います。
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 超高齢者の健康づくりは、事前減災対策の大事な要素です。

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2021.04.17

防災紙芝居が紙媒体になります。

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 2019年に昭和南海地震を高知市下知地区で実体験なさった岸田康彦さんの実話をもとに「防災紙芝居プロジェクト」を立ち上げました。

http://dokodemo.cocolog-nifty.com/blog/2019/09/post-32d3d1.html

 メンバーは高橋昌美さん、澤本恵子さん、大﨑修二さんと。坂本茂雄さんと高木妙さんと西村健一でした。岸田康彦さんにも1度会議に来ていただきましてお話を聞きました。

 そしてデザイナーの高橋昌美さんの娘さんの尊(みこと)さんが構想案を描いてくれていました。パソコンで絵も仕上げていただきました。
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 岸田康彦さんの実体験をもとに、お爺さんが孫に地震の文章も実体験を語る物語になっていました。朗読は文学館などで朗読をされている地元の澤本恵子さんに依頼しました。

 2019年には二葉町総合防災訓練や、昭和小避難訓練時に画像を写し、澤本恵子さんが朗読いただきました。

 このたび坂本茂雄さんが、資金提供団体を見つけ、提供いただけることになりました。それで紙芝居仕様に紙媒体で印刷することになりました。作成者の高橋昌美さんのご承諾も得ました。

 紙媒体での「防災紙芝居」が実現します。喜ばしいことです。子供たちに災害の怖さを伝えることができます。昭和小と江陽小、ときわ保育所、下知コミュニュティ・センターに寄贈する予定です。

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下知地区減災連絡会への提案(私案)


 高知県庁が「高知県事前復興まちづくり計画策定指針検討会」なるものをこしらえていますが、下知地区減災連絡会が2018年に策定し、高知市防災会議(議長は岡﨑高知市長)に提出した下知地区防災計画の中の「事前復興計画」とは似て非なるものです。

 下知地区防災計画2018 高知市役所のHPに掲載中

https://www.city.kochi.kochi.jp/soshiki/12/sitasirutikubousaikeikaku.html

 高知県庁の委員会は「市町村が発災後速やかに復興まちづくりに着手するための事前復興まちづくり計画の策定を支援する「高知県事前復興まちづくり計画策定指針」を出しだけのものですから。

 高知市できちんとした「事前復興まちづくり計画」を策定するためには、下知地区減災連絡会内に「事前復興まちづくり策定委員会」(仮称)をこしらえ、具体的な復興まちづくり事業を市民目線から提案する必要性があります。以下のことを提案します。

①下知地区減災連絡会内に「下知事前復興まちづくり委員会」を発足させます。

②下知地区減災連絡会の学識者顧問に、岡村眞先生(高知大学名誉教授)と大槻知史先生
 (高知大学地域協働学部准教授)になっていただき、事前復興まちづくり計画の講演を
  していただく。(年間1回程度。必要に応じで随時)

③要支援者個別支援に関して
SOSカード2
 内閣府ご用達防災コンサル会社である(株)総合防災ソリューションから、「下知SO Sカード」の注文が1500セットが作成印刷会社にありました。東京での啓発用に使 用するそうです。全国的に有用性が認知されつつあるので、単位自主防災会でも予算化
 し、市役所も本腰入れて各地区のSOSカードを作成すべきです。
SOSカード4
④PWJ(ピース・ウインズジャパン)との提携について

 2021年2月19日に高知市とPWJは災害時支援協定を締結しました。締結後PW Jの実務担当者が下知コミュニュティ・センターに来られ意見交換をしました。
 下知地区の「受援力」PWJ-高知市災害時支援協定記事_NEWPWJ-救命船記事・共同通信_NEWを向上させる目目に、「どんな支援が必要か」の洗い出しが必要 です。

⑤顔の見える地域間交流事業の検討

 2012年より主に二葉町自主防災会が。仁淀川町長者地区との「顔の見える地域間交 流事業(もしもの時の疎開先事業)を行ってきました。「臨時情報」が出た場合の具体 的な疎開先として下知地区減災連絡会として検討していただきたい。
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2021.04.16

午前中は最高の帆走、午後は爆風に

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 2021年4月10日(土曜日)。母のディへの送り出しと、出荷業務をしてから夜須のハーバーへ行きました。いい天気でした。移動性の高気圧に覆われているので、「温厚な天気」で久しぶりに朝から晩まで楽しめると思いました。
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 高知大学ヨット部とジュニア・ヨットクラブは既に海へ出ていました。慎重にぎ装(ヨットの組みたて)を慎重にして、アンカーを打ち、トレーラー(ヨットの運搬車)を陸へあげ、ヨットに乗り込み出艇しました。

 いい風が吹いています。強い風も時に吹きました。ハイクアウトして艇を抑えセーリングしました。手足も腹筋・背筋もフル動員状態です。波もなく程よい風で、ヨットが飛んでいくような疾走感でした。
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 高知大学ヨット部とジュニア・ヨットクラブは、ヤッシーパーク離岸堤防沖合にブイを打ち、レース仕様の練習をしていました。1時間ほど帆走しましたが、くたくたになりました。

 ハーバーへ上がり、昼食はおむすびを食べました。食後にトイレを済ましぎ装しました。大﨑修二さんも来られました。なんだか午後は風が強くなりました。大﨑さんと一緒に出ました。
 なんだかすごい風が吹きました。ヤッシーパーク離岸堤沖合は10M吹いていたと大﨑さんは言われました。私はそこまで行きつくことなく、しっぽ巻いてハーバーへ引き返しました。
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 着艇して、アンカーを打ち、トレーラーを取りに行こうとしたら大﨑さんも遅れて戻ってこられました。そこへ突風が吹きつけました。アンカー打った私のヨットが横転しました。

 移動性高気圧に覆われると「温厚な天気」になります。しかし今日は午後からが爆風になりました。朝も寒気が入り寒かったです。今日は昼間も海上は寒かったです。寒気が入り込むと強風が吹くのであると気が付きました。
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 片付けの後は、アイスバーを食べました。

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2021.04.15

母ははりまや橋サロンへ行きました。

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 2021年4月9日(金)ですが、母(95歳)ははりまや橋商店街サロンへ行きました。歩行補助車で歩きました。コロッケ屋さんで夕飯用のコロッケを買いました。

 谷ひろ子さんのDSCN5045お店でチョコケーキとチーズケーキを購入しました。

 今日の活き活き100歳体操は、母を含め8人の参加でした。母は今日は調子が良く、「椅子からの立ち上がり」運動を20回を2セットを休むことなくこなしました。母より若い高齢者の皆さんに遅れをとることなく,ついていけました。
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 体操終了後は母とお茶をして、小休止して帰りました。超高齢者でも、お出かけや、適度な運動、歩行はとても大事であると思いました。
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2021.04.14

岡内啓明さんのご逝去を悼む

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2021年4月1日に73歳でご逝去されました岡内啓明さん。高知の食文化や観光振興のためにご自身の企業や業界全体で精力的に取り組まれておられました。業績につきましては新聞報道などもありました。私個人の追悼文を記述します。(2021年4月8日に告別式に参列しました。)

 1つ目は私は1985年に高知青年会議所に入会しました。岡内啓明さんは当時四国地区協議会会長でした。新居浜での四国地区大会は船上で開催されていました。大会は懇親会になりステージでバンドが演奏しファンキーな曲になりダンサーが踊っていました。
 わたしもいい気分になり。壇上に上がり一緒に踊りました。そしたら主催者の新居浜青年会議所の皆さんが私を排除しにかかりました。(当然です。)こずかれたりしました。「なにしようらあ」と私はいい、新居浜の連中と壇上で乱闘になりました。高知の先輩方が総出で止めにはいりました。
 岡内啓明さんの晴れの門出の日を高知の1新入会員がぶち壊しました。そのことを岡内さんは覚えておられ、「健一お前には時効はないぜよと」と言っておられました。
 
 2つ目は翌年(1986年)先輩会員の推薦で日本青年会議所の研修委員会へ出向になりました。岡内啓明さんは高知青年会議所の理事長になられました。確か富山での青年会議所全国大会で88年の高知での全国大会の開催が決まりました。岡内啓明さんが日本青年会議所役員に熱弁を振るわれたと聞きました。
 その年翌年私は理事委員長になりました。来年の委員会事業案と予算案の審議を理事予定者会議で決めました。わたしの番が来た時に先輩理事各位から私の事業案は総批判されました。理由は「全国大会前年度に法外な委員会予算だ。」「高知市の青年会議所が何故市外の夜須町の事業(県マリンタウン計画)に肩入れするのか?」ということでした。ごもっともな正論でした。

 わたしは批判すべてに反論し、論証しました。応酬はその日に終わらず徹夜になりました。直前理事長の岡内啓明さんが仲裁に入っていただきました。そして理事各位の理解を得ることが出来ました。翌年(1987年)「海洋連続セミナー」開催し、アメリカ西海岸研修ツアーも実施し、その成果がヤッシーパークになりました。

http://kenchan-radio.sakura.ne.jp/dokodemo/yasu4/index.html

 岡内啓明さんは指導力のある人でした。また議論では独裁的ではなく、異論(私のような異端者)を排除せず、議論を尽くし、落としどころを考え、合意形成を丁寧に行う公平な人でした。(国政のリーダーである安倍晋三や菅のように異論者を排除しまくる指導者より器は遥かに大きな人でした。)。当時の青年会議所の異端者である私が言うのですから間違いありません。

 3つ目は岡内啓明さんが、思うところがあって2003年に高知市長選挙に立候補されたことがありました。当時の高知市長が任期途中で辞職し、県知事選挙に出馬されました。1994年の高知市長選挙時にわたしはある候補者の陣営に1年間いて活動していたこともあり、お声がかかりました。(私が関与した市長候補は敗北しました。)

 事前にある労働組合の幹部に打診しに行きました。すると「市役所内部から候補者は出ます。推薦はできません。」と断りました。市議会議員の知り合いも市役所から出る候補者を支援するとのことで、陣形が既に固まっていました。
 当時私は岡内啓明さんに「市長選挙は青年会議所活動とは異なります。陣形はすでに固まっています。勝算はありません。また高知の観光振興や高知の食文化の振興は超党派で出来ることです。選挙に出馬する必要はありません。」と差出がましいことを申し上げました。嫌われたと思います。

 4つ目は岡内啓明さんは、毎日午後2時すぎにうちの事務所前を通過し、五台山の頂上まで歩き、午後4時過ぎに再び通過しウォーキングを毎日継続されていました。雨の日は合羽を着用、炎天下の時は日よけの帽子を被り毎日歩かれていました。

 体は青年会議所の現役時代に比べ引き締まりスリムになっていました。ご本人は「血糖値が高かったが今は正常だ。」と言われていました。私が昨年から腰痛改善リハビリ・ウォーキングを始めましたが、散歩の先駆者である岡内啓明さんを真似したのです。

 ウォーキングされていた頃の岡内啓明さんは健康そのものでした。今回の訃報には驚いています。まだまだ高知のためにご活躍なさることであると思っていました。

 心よりご冥福をお祈りします。

 岡内啓明さんとご一緒に写った写真はありません。唯一1988年の日本青年会議所全国大会時の記念事業「ふりーじゃきにTOSAビックロックフェスティバル」の開催後の打ち上げの写真があるだけです。
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http://kenchan-radio.sakura.ne.jp/dokodemo/whatnew1/okamura/f-tosa1988.html

 防災の観点から言えば、岡内啓明さんは2007年に社長に就任されました。真っ先にされたことは、本社を海抜1Mの卸団地から、南国市の高台に移転させて事です。会社は盤石です。羨ましいです。

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2021.04.13

受援力と地域間連携を強め災害に備えましょう。

◎受援力とは「支援を受ける力」です。


 


上手に他の地域からの救援を受ける力です。的確に支援を受けるためには、普段から地域の弱みをつかみ、「ここを支援してほしい」「この支援物資を送ってほしい」と言えるようにすることです。


 


→「助けられ上手」な地域は復興・復旧も早い。(東日本大震災の教訓)


 


◎地域間連携を高めることで、受援力も高まるし、他の地域を知ることで自分の地域のことがよくわかります。参考事例もあるので参考になります。


 


→地元自主防災会と自治体の防災政策担当部署だけのやり取りでは情報不足になります。


 


→「共助」は隣近所や町内会単位での助け合いだけではありません。遠方の地域とも交流し、広く情報を集めることが地域の防災力を高めます。


 


→自治体防災部署へ要望しても「予算がないからダメ」と言われて諦めず、他の方法手段を常に考えて下さい。感情的になり部署を批判しても、何の解決にもなりません。


 


◎地区防災計画を策定しましょう。


 


 2014年に災害対策基本法が改正されました。地域単位、町内会単位、企業単位でも防災計画が立案でき、地元自治体へ提案が出来、地自治体の地域防災計画に反映させることが出来るようになりました。(法改正されました。) 現在40市区町村で248の地区防災計画が自治体の地域防災計画の中に位置づけられました。策定中は123市区町村で3427地区です。(2018年頃。現在はもっと増えています。9


 


高知市下知地区では2015年から17年策定され、2018年に高知市の地域防災計画のなかに位置づけられました。高知市のホームページに掲載されています。


 


https://www.city.kochi.kochi.jp/soshiki/12/sitasirutikubousaikeikaku.html


 


自分たちでやれることは、自分たちでやりきることです。


 


(自助) ●家具の転倒防止対策。家屋の耐震診断。家屋の耐震補強。
     ●「我が家の防災スタートハンドブック」による情報整理と備品の用意
     ●ライト・ヘルメット・笛・救命胴衣・ロープ・ラジオは必需品
     ●地震保険や車両保険への加入。預貯金の点検。


 


●ご親類・知人との「避難協定」。疎開場所の事前確保。
(共助) ●防災会・防災まち歩きの実施。避難訓練の随時実施
     ●避難路の整備(草刈り・ソーラーライト(簡易型)・反射テープの
      貼り付け。防災備品への備品整備。地区の防災避難訓練。
     ●防災先進地視察と交流(例徳島県美波町・今治市防災大会など)
     ●防災研修旅行(徳島防災センター・神戸人と防災・未来館)など
     ●地区での住民主導の地区防災計画の策定
     ●大学や学識者との交流の実施
     ●地域に食料確保のために畑をこしらえ野菜などを栽培する。
     ●最悪1週間生き延びるための水と食料、寝床などを確保する。


 


(公助) 行政とともにやっていくこと
●自分たちで地域を点検し、共助の事業で足りないところは行政(自治体・県)へ支援要請します。
     ●地区の高台避難のための整備(香南市・県)
     ●地区の高台避難のための避難路整備(香南市。県)
     ●自治体災害対策本部との情報伝達手段の確保
     ●地区防災計画の策定作業の開始


 


◎ 自治体の公助は、自動車損害保険で言えば「強制自賠責保険」のようなもの。最低限の保障でしかない。任意の民間損保会社を通じてうわのせ保険を掛けます。防災もそれと同じ考えで行くべきでしょう。公助である行政のマンパワーや財力には限界もあります。


 


 そこでNPOや民間企業や外国の支援団体などに「いざ」という時に支援いただけるような関係性を事前につくることは必要です。

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2021.04.12

音楽や演劇などの芸術は生活の必需品

ライブハウスの苦境_NEW
 コロナ感染症対策で良く政府関係者や自治体の首長らが、無責任に「不要不急の外出することは辞めてほしい。」などと国民へ生活の自粛を強要しています。執拗に昨年から行われ、今も形を変えて行われています。

「不要不急」とは、『広辞苑』によれば「どうしても必要というわけでもなく、急いでする必要もないこと」と解される。行政等から国民に対して行動の自粛を要請する場合によく使われる。

 しかし何が「不要」で、何が必要なのかは、個人により異なります。役所や政治家が、「不要不急の外出はやめろ」「東京渋谷はこんなに人が出ている」とか、「煽る」ことがやたら多い。それで効果があるのでしょうか?

 わかりきったことですが、「無症状のコロナ陽性者を誰でもいつでも検査が出来る体制をこしらえ、あぶり出し隔離する。」「有効だというコロナワクチンを集中的に短期間ですべての国民に2回接種する。」ことがコロナ対策の有効な処方箋のはず。

 しかるに「未だに」検査数は少なく、変異種の検査すらほとんど行われていない。また政府は「コロナワクチン担当大臣」までこしらえたのに未だに(4月6日時点)で全国民の0・5%未満のコロナワクチン接種に留まっています。

 そのくせ東京五輪の聖火リレーは「なにがなんでも」スタートさせました。、また政府の一部に「感染の低い地域限定でもGOTOトラベルを再開する。」などと「正気の沙汰」ではない戯言をいう政府与党関係者がいることにも驚きです。国民の命と生活を守ることが「政治であると」おもってきましたが、政府与党はそうではないらしい。

 国民各位にとって音楽や演劇を楽しむことは、生活の必須であると私は思います。
コンサートへ行く、ライブハウスへ行くことも、仕事や学業の憂さ晴らしに行くし、自己回復手段として、芸術は人を元気にする力があります。

 全体主義的に抑え込んだら効果があるのかと言えば、そうではないと思いますね。

 報道では飲食店やホテルや観光業が大変だと言われていますが、一過性のインバウンド需要に依存しすぎた経営上の問題もあったと思われます。

 その点ライブハウスやコンサートなどは、国民経済的には健全な経済社会です。「癒し」として社会に必要な装置であるし、仕組みです。

 政治は特定の観光業者や飲食業者の救済には多少熱心ですが、イベント関係や音楽関係の幅広い芸術文化の関係者の救済処置はまるでないように思われます。

 このままでは「面白くないまち」ばかりになりそうです。危機感を感じます。

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2021.04.11

二葉町総合防災実施日と解散総選挙日

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 2021年10月31日(日)に、高知市下知地区の二葉町自主防災会と二葉町町内会の共同主催にて「二葉町総合総合防災訓練」を実施いたします。当日本当に開催できるのか?高知市選挙管理委員会に電話して聞いてみました。
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「10月21日が衆議院議員の任期満了になります。任期満了後の総選挙はありえません。理論的には参議院があり国会審議が出来ますが、衆議院議員がいなくなる空白期間は通常つくりません。今までも任期満了の1月前には総選挙が実施されてきました。

 現在のところ解散の濃厚な日は読めません。個人的な意見ですが、東京五輪・東京パラリンピックを開催終了後(9月5日以降)に解散・総選挙するのでは。」とのことでした。

 何故1町内の防災訓練なのに選挙管理委員会に聞いたのかと言いますと、昨年は7月に安倍晋三前首相が突然の辞任。その後自民党総裁選挙になり、その時期確率の高い総選挙日は「9月通常国会冒頭解散、2020年10月25日(日)投票日、ということでした。
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 昨年は早くから二葉町総合防災訓練を10月25日にしていました。ところが8月時点から「10月25日が総選挙が濃厚なので、当日は投票所として下知コミュニュティ・センターを活用します。」ということになっていました。

 そして可能性がなくなったのが9月28日(月)のこと。それから訓練の準備が本カウ的に出来るようになりました。10月8日(木)に準備会を開催しました。10日程度しか準備会までありませんでした。
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http://futaba-bousai.cocolog-nifty.com/blog/2020/10/post-347420.html
(2020年10月8日の準備会での意見交換会)

 そして2020年10月25日に当初の予定通り二葉町総合防災訓練が開催できました。

http://futaba-bousai.cocolog-nifty.com/blog/2020/10/post-02ecb9.html


http://futaba-bousai.cocolog-nifty.com/blog/2020/10/post-510430.html

http://futaba-bousai.cocolog-nifty.com/blog/2020/10/post-b6cf21.html
テレビ取材
 2021年度も4月からスタートしました。開催の是非の不安は、コロナ禍でもあり心配です。総選挙が「はばかる」ことはないということは確認できました。
段ボールベットの組み立て
 今から2021年度の地域防災の事業計画をごとごと準備していきます。昨年と大きな違いは、「仕事が多忙である」ということです。ですので心身の体調を整え「寸暇を惜しんで」準備するつもりです。

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2021.04.10

SOSカードが東京で「啓発」カードに活用

SOSカード
 地域の10年来の悲願であり、2年前の2019年に内閣府の防災コンサルタント会社である総合防災ソリューションさんのご支援で実現しました「下知SOSカード」。当時500枚作成し、地元二葉町他近隣防災会、特別支援学級や障害者通所施設などに配布し、活用いただいています。
SOSカード私の情報カード
 このたび下知SOSカードを制作・印刷をしていただきました印刷会社さんからの嬉しい報告がありました。「総合防災ソリューションさんから1500セットの注文が来ました。東京地区で啓発用に使用されるとのこと。「下知SOSカード」のまま印刷され、要支援者に配布される予定です。」とのこと。
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 SOSカードとは

「ご自身の障害や基礎疾患などを表記し、病歴や親族などの連絡先、健康保険書番号や薬手帳のコピーなどをカードに挟み込みます。常時携帯します。

 避難訓練時には、首からかけて参加します。「自分はこうした病気で困っている」情報を表明することで、救援・支援を早く受けることが出来ます。
 「受援力」(上手に助けを受ける力)を向上させるカードです。」

http://futaba-bousai.cocolog-nifty.com/blog/2020/02/post-682c0c.html(SOSカード記事)

 各市町村は「要支援者」と言うのであれば、高齢者や障害者全員にSOSカードを配布し、あらかじめ「お困り情報」や「病名」などを勇気をもって表示いただくことです。
災害避難カードの作成1(内閣府)_NEW
 勇気をもって「救命情報」を表示しましょう。「お困りごと」の見える化は必要ですから。

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2021.04.09

岩手日報・震災特集号を精読しました。(その3)


 2021年3月1岩手日報復刻版1日前に、岩手県宮古市在住の「地震・津波語り部」(山田伝津館)の菅野和夫さんから岩手県の地元紙である岩手日報を送付いただいていました。とても深刻で重たい内容の記事が満載でした。
岩手日報版復刻版2  
 その1とその2の記事でも、岩手日報の紙面を詳細に読みました。震災から10年経過して「ひとくぎり」なんてありえない事態の深刻さと重たさに改めて驚くばかりです。菅和夫さんは「下知地区の事前復航に参考にしてください。」とお手紙にッ枯れていましたが、あまりにも重たいので、相対化することが出来ません。
岩手日報復刻盤3
 今回のその3は、2021年3月12日には「岩手日報 復興版東に本大震災 2011年3月12日(平成23年)」と表記されています。

 紙面1面は「三陸に大津波」とあり、陸前高田市の気仙町に押し寄せる大津波の写真が掲載されています。お寺のある地域の高台から記者が撮影された写真でした。
岩手日報復刻盤4
 紙面の2面と3面は「街が消えてしまった」(陸前高田)「防潮堤を超えた黒い波」(宮古)の見出しです。取材記者は揺れがあったが最初は「海の様子を見ようと」いう認識だったそうですが、津波の規模は想像を超えて海面が盛り上がり、黒い波は濁流となり市街地をのみこんだ。(宮古市)

 3時23分と27分、31分と記者が高台から撮影された写真は、陸前高田市の市街地が津波に飲み込まれ、平地がすべて水没していく写真でした。恐ろしい光景です。
岩手日報復刻盤5
 4面は大船渡の津波、5面は久慈と洋野の大津波の様子の写真です。防潮堤防はこなごなに壊されました。取材記者も命からからがら高台や高い建物に駆け上がり、懸命に写真を撮り続けたと思います。岩手の津波は大きいし、早いし、破壊力がより強いように思いました。
岩手日報復刻盤6
 高知県も700キロの海岸線がある「海に開かれた県」です。有史以来度重なる南海地震で大きな被害を受けてきました。土佐藩の記録でも「手結は亡所となりけり」という表現もありました。

 あらためて大津波の恐ろしさを感じました。

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2021.04.08

岩手日報・震災特集号を精読しました。(その2)

岩手日報3月11日号3
岩手日報の2021年3月11日の震災特集号を精読しました。こちらには10年経過したことの課題や問題点などが記述されています。


 


「区画整理3割 用途未定」という記事が震災後の復旧復興事業の課題であり問題点であると思いました。未定率が高いのは、陸前高田市の68%、釜石市の63%、気仙沼市の51%と高い比率になっています。


 


 住民の「生活時間」と行政側の「復興事業」の「時間差」がとても大きいのではないでしょうか?通常高台整備や、盛り土整備事業は、その事業期間はおおむね最低5年はかかります。区画整理事業でやるとすれば、権利調整などが必要。工事が終わると道路や上下水道、電気ガスの整備などがあり、それらがすべて終わったからはじめて家屋を建設することができます。


 


 また東北3県の人口減少率は、今p10年間で全国平均の3・5倍とか。、毎年6%の人口が減少しているようです。宮城県女川町で▲35%、南三陸町で37%、岩手県大槌長で30%、福島県飯大熊町では▲90%の減少です。
岩手日報3月11日号4
 東北地方で人口が増えていますのは、宮城県仙台市です。2011年の101万人から、2021年は109万人に人口が増加したようです。


 


 また災害公営住宅も入居者が43%を超え、新しい地域のコミュニュティに、適合していただけいていない高齢者多くなるでしょう。地域での「見守り」が必要とされています。


 


 東日本大震災直後に記憶に残る言葉に「創造的復興」がありました。災害がなくても3大都市圏やブロック都市以外の地方は、持続的な人口減少に苦しんできました。高知県では毎年1万人人口が減少しています。2年前に人口が70万人を割り込みました。


 


 おそらく「大災害に負けることなく、街をより発展させましょう」というブチ上げであると思いますが、現実は厳しいものがありました。「早く決めないと国の承認が得られない」と住民をせきたてて合意形成を強引にはかった復興計画はどうなったのか?
岩手日報3月11日号5
 住民同士の対立と分断を避けるために内閣府の若手官僚が2013年に災害対策基本法を改正して提起したのが「地区防災計画制度」です。南海トラフ巨大地震が必ず来る高知市で私たちは「事前復興まちづくり計画」を下知地区防災計画の中で基本理念として提唱しました。しかし全く「見える化」されていません。下知地区は安心・安全な街ではありません。


 


 今この時点で南海トラフ地震が来たら、うちは自宅も会社の事務所も倉庫も車もすべてアウトです。命は助かっても会社の再建、生活の再建は不可能ですから。それをどうやって可能にするのか?今後の大きな課題です。

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2021.04.07

岩手日報・震災特集号を精読しました。(その1)

岩手日報3月1日3
 2021年3月11日前に、岩手県宮古市在住の「地震・津波語り部」(山田伝津館)の菅野和夫さんから岩手県の地元紙である岩手日報を送付いただいていました。とても深刻で重たい内容の記事が満載でした。

 感想は「10年経過しても、深刻な問題は解決されていないことが多い」という現実を思い知りました。「高知での事前復興の参考にしてください。」とのお手紙でした。重たく深刻な記事に「打ちのめされ」岩手の災害の現実と復興事業の大変さを思い知りました。
岩手日報3月1日4
 「3・11」特集は、高知新聞でも全国紙の日本経済新聞でも大きく取り上げられ、また地元高知市下知地区でも震災後初めて「ミニ慰霊祭」を始め、報道機関に取材されました。他人事ではなく。、当事者意識は持っていたつもりでしたが、岩手日報の記事は遥かに「深刻な」問題があることを知らせていただきました。
岩手日報3月1日5
 内容は大きく3つありました。2021年3月1日号は「行方不明者の生活再建」という特集記事が組まれていました。それを自分なりに読み込みました。(その1)です。
対面調査で458人の歩みを聞き取り記事にされています。身内を津波で亡くされ、生き方不明になっている方たちは家屋の再建が遅れたとのことでした。「自責の念決断に迷い 資金的課題も」と見出しに
岩手日報3月1日号2
 記事では津波で家族5人を亡くされたご夫婦の10年間の歩みが記述されていました。山田町の自宅は流出し、隣町の宮古市で自宅を再建されました。「心に空白を抱えたまま、生活再建のために仕事に打ち込み自立のための手続きを進めた。古里(山田町)に自宅を再建したかったが、(町の)復興方針がなかなか見えず、勤務先に近い宮古市の現在の家に2014年7月に引っ越しした。

 自治体をまたぐ書類手続きは複雑で、補助制度などの情報もなかなか得られなかった。わからないことだらけで、山田と宮古の役所を何度も往復した。高齢世帯はもっと黒したはずで、手続きの簡素化や分かりやすい情報発信が必要だ」と提案する。
住まいの決断
 また記事の中では「仮設確保への事前の準備を」と書かれています。高知県はL2想定(東日本大震災規模)で高知県が確保している仮設住宅用地確保はみなしも含め僅2・3万戸です。30%に足りていません。県議会で地元代表の坂本茂雄県議に質問していただきましたが、改善は全くされていません。ちなみに静岡県は100%確保しています。

 「遅くとも被災者の半数が5年以内に安全に再建が果たせるよう、災害時に適した仕組みの整備が必要だ。」と記事は問いかけています。

 今村文彦東北大学科学国際研究所教授・所長(津波工学・災害科学)は「事前防災は避難所などの緊急対応が主流で、復旧復興はまだ少ない。災害は繰り返されるので、事前復興や事前投資で段階的に備えることがトータルで被害軽減につながる。」と言われています。

 海に隣接している高知市下知地区。今後の最重点課題は「事前復興計画を提唱し、地域のなかで見える化すること。」です。すでに事前復興計画の理念と概念は提案しました。具体案の提示が必要な時代になりました。

 岩手の厳しい現実から学びました。岩手日報3月1日 (2)岩手日報3月1日

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2021.04.06

差別に負けない音楽文化の逞しさ

物凄い中身の濃い映画でした。
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 2021年4月3日は朝からどん曇り。低気圧接近中で「海の散帆」は諦めていました。すると家内が自主上映映画で「ランブル 音楽界を揺るがしたインディアンたち」(ゴトゴトシネマ主催・会場:喫茶メフィストフェレス2Fシアター)へ行きました。

 家内が「映画へ行こう」というので、腰痛持ちの私と、右足が痛いという家内との「老・老」コンビで堀川の浮桟橋を歩き、アーケード商店街も歩いて、大橋通りの喫茶メフィストフェレスまでいきました。

 音楽系のドキュメンタリー映画と言うので、正直それほど期待はしていませんでした。理屈っぽい映画好きの家内であり、字幕なので多分途中で寝るかもしれない(毎朝4時起床なので)と思っていました。しかし内容はさにあらず。物凄く内容の濃い映画でした。

https://rumblethemovie-japan.com/ (公式サイト)

 1960年代から世界的にロック音楽のカウンターカルチャー文化が展開しました。その音楽の神髄にアメリカの先住民のインディアン達の音楽が深く関わっていました。衝撃でした。

 ジミヘンドリックスやボブディラン、ジュンレノンやザ・バンド、ブルースやジャズ、ヒップポップ音楽まで広範な影響力があったという真実にも驚きました。家内ほど音楽文化に詳しくない私でも感動しました。
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 ゴトゴトシネマさんがこの映画の「紹介文」を簡潔に書かれていましたので、引用させていただきます。

「ブルース、ロック、その他多くのアメリカン

ポピュラーミュージックには、インディアン

の血が深く影響を及ぼしていた!


小5からキッス、クイーンにはまり、

その後ストーンズ、ツェッペリン、ピストルズ

と渡り歩いたゴトゴトシネマでも知らなかった

驚愕の事実が次々と!

一般的に黒人音楽発祥と考えられてきた

ブルースやロックが、実はインディアンとの

混血により生み出されてきたことのわかる

目からうろこのドキュメンタリー映画。

予告編はリンク・レイばっかりなので、

正直どうなのかなと思ったのですが、

はっきり言って衝撃でした。


マルディグラとかは好きで良く聴いていたので、

農園から逃げた黒人奴隷と、かくまった

インディアンとの間に混血が進んだ

と言う話は知っていましたが、

これほどまでに多くのミュージシャンが、

インディアンのルーツを持っていたとは!?

正直、このインディアンの血が、文化が

入らなければ、ブルースやロックは生まれて

いなかったのではないかと思えるくらいです。


エンディング曲の歌手カレン・ダルトン!

こんな人がいたなんて知りませんでした。

最後にみんなで一緒にこのチェロキーの血を

引くシンガーの歌に酔いしれましょう!」ということです。とてもいい映画でした。

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2021.04.05

母とはりまや橋サロンへ行きました。


 2021年4月2日(金)ですが、「今日は母の日」ですね。午前中は母(95歳)の主治医の横田哲夫先生(横田胃腸科・内科)での月に一度の診察しました。健康状態に異常がないことを再確認しました。残留酸素濃度も98%です。健康体です。
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 昼食後は、歩行補助車を積み込んではりまや橋商店街へ行きました。コロッケ・ひろっちゃんで夕飯用のコロッケを買いました。お隣の岡本海産物店でも雑魚ふりかけを購入しました。
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 谷ひろ子さんのお店ではチョコレート・ケーキとチーズ・ケーキを購入しました。谷さんと事も隣の山岡さんところもほとんど売り切れ状態でした。

 今日の活き活き100歳体操(介護予防体操)は、11人の参加者がありました。母も最前列で体操をしました。だいたいの体操は付いて行ってはいましたが、「椅子からの立ち上がり運動」は、今日は「省エネモード」に母はなっていて、20回の動作のうち後半6回やっただけでした。
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 体操終了後母と焼き菓子を食べ、コーヒーを飲みました。一休みして戻らないといけないです。体操のご指導をされている大塚理恵子さんともお話ししました。

 職場の同僚とも、一緒に昼ご飯を食べることもできず、机の上での個食とか。会合もリモート会議ばかりとか。出張も1年ぐらい行っておられないとか。職場単位の懇親会も1年以上していないそうです。お話を聞きますと「ストレスまみれ」状態ですね。
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 とにかく介護関係者も「大変な」事態が継続されていることがわかりました。一体「コロナワクチン」の予防接種はどうなっているんでしょうか?日本は徹底的に出遅れていますね。

 国民に自粛ばかり強要して「実は何もしていない」「すべてが後手を踏んでいる」そのくせ、東京五輪は意地でもやるらしく、聖火リレーも強行しています。なんだかちぐはぐです。

 母のはりまや橋商店街での活き活き100歳体操も復活し、日常が戻っては来ました。しかしコロナ予防接種を2回しないと安心はできません。

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2021.04.04

母は主治医の診察を受けました。

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 2021年4月2日ですが、母(95歳)は、主治医である横田哲夫先生(横田胃腸科 内科)の診察を受けました。

血圧は136-66、脈拍は66、不整脈はなし、足の浮腫みもありません。

また残留酸素濃度は98%でした。健康状態を保持しています。

横田先生にコロナ予防接種されましたか?と聞きました。また高齢者の予防接種はどうなるのかも聞きました。
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「医療関係者のコロナ予防接種は5月からのようです。
国立病院関係者などの「ごく1部」の医療関係者のコロナワクチン予防接種は3月から始まりました。開業医などの一般医療機関の医療関係者の本格的な予防接種は5月からのようです。」とのこと。

 医療関係者(470万人)の2回接種が終了してから、高齢者(65歳以上)の予防接種が始まります。ファイザーのワクチンは各自治体に「小出し」に割り当てられています。

 母(95歳)はいの町の町民ですので、クーポンがいの町から来て、いの町の医療機関で2回接種することになるでしょう。高知県は大都市型の集団予防接種方式ではなく、かかりつけ医による予防接種になります。

インフルエンザのようにどの医療機関でも接種できる体制ではないようですので、労力は医療機関も市民側もかかりそうですね。
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診察後「骨を強くする注射」し、服薬を調剤薬局でいただき戻りました。

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2021.04.03

母は口腔ケアに行きました。

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2021年4月1日ですが母(95歳)は月に一度の口腔ケアに歯科に行きました。
母は基礎疾患はありません。歯は欠けたり、割れたりしていますが、自分の歯が28本あり、入れ歯はありません。

食事も普通食が食べられます。健康を維持しています。
また歯科衛生士さんが、歯磨きをしていただきました。その際歯茎からの出血はありません。毎食後に母は自分で歯磨きしています。
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自己流の歯磨きですが、歯茎のマッサージになっているようです。
3年前に99歳で亡くなった父も28本の自分の歯がありました。父も月に一度の口腔ケアに歯科に来ていました。

口腔ケアはとても大事です。わたしも両親を見習い月に一度は口腔ケアに歯科に行きます。

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2021.04.02

おかしな高知県庁の姿勢

 報道によりますと高知県庁は「事前復興計画の策定の指針をこしらえ、市町村の事前復興計画を支援する。」とされています。


 


「高知県は、各市町村の計画作りを支援するため、有識者や自治体のトップなどが委員を務める検討会で、計画作りの指針を策定することになりました。


 


指針では、∇命を守る、∇生活の再建、∇なりわいの再生、∇歴史・文化の継承、∇地域の課題の解決の5つの柱を基本理念とすることになっていて、検討会では今後、これをもとに復興に向けたまちづくりの基本的な考え方やイメージについて議論することにしています。」とあります。「市町村の計画づくりを支援するため」と称していますが、高知県全体の「事前復興計画」というものが不在(あるのであれば県は表示していただきたい。)


 


もし県に「事前復興計画」がない状態で、市町村の支援が出来るのでしょうか?それが第1の疑問。


 


第2の疑問は「∇命を守る、∇生活の再建、∇なりわいの再生、∇歴史・文化の継承、∇地域の課題の解決の5つの柱を基本理念とすること」ありますが、それは「一体だれが言うて策定するのでしょうか?」今回の委員になられた有識者と5自治体の首長だけでこしらえるのでしょうか?


 


高知県庁の指針のなかに「住民の参加」という概念が抜け落ちています。少数の有識者と自治体の長でこしらえた事前復興計画が、被災直後に住民の前に出され「時間がないから賛同してほしい」となり、結果的に地域住民の分断と対立を生みだけのものにしかならないと私は思いますね。


 


東北の経験が全く総括されていません。内閣府でさえ自治体が住民抜きで性急にこしらえた地域の復興計画が、住民同士の対立と分断を生み出した反省から、復興計画に住民の参加を前提とした「地区防災計画制度」を2013年にこしらえています。
 内閣府の若手官僚が頑張り災害対策基本法まで改正して行いました。高知県庁の「事前復興計画検討委員会」なるものは、「名前だけ」パクリ、中身は従来型の上意下達のやり方に過ぎませんね。
 不思議でもなんでもありません。伝統的に高知県庁は「県民の意見は聞かない」「県民とは市町村を通じて対応する」ことを頑なに貫くお役所です。
 似た名前の事前復興計画検討委員会が徳島県にありますが、多様な人たちが最初から委員にいます。高知県庁とは全く異なります。徳島方式が本来の姿です。


 


https://anshin.pref.tokushima.jp/docs/2019121000026/


 


 「まちづくり」には、住民の参加が不可欠です。その観点が全く欠落している高知県庁の考え方は全くの誤りであると思います。


 

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2021.04.01

新年度のスタートですね

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 2021年4月1日(木曜)は新年度のスタート日です。相変わらず政府と大都市部の自治体の首長たちの不手際もあり、コロナ感染症は抑えきれていません。変異タイプのウィルスまで増加し、感染患者は増加し続けています。
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 そんな中あろうことか、東京五輪の聖火リレーがスタートしました。いつ感染爆発が起きてもおかしくない事態の日本です。コロナ感染症にワクチンは効果があることは、イスラエルやアメリカなどワクチン接種が先行している国では実証されています。

 日本は未だに医療従事者全員の接種すら終わっておらず。高齢者の予防接種も始まっていません。誰がどう考えてもコロナ感染症対策が不十分なまま五輪やパラ五輪を開催すること事態がおかしいと私は思います。
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 新年度は仕事の方も地域活動(防災も含め)、例年よりハードになりますね。体調を整えないといけないです。先週土曜日から原因不明に腰痛になりました。昨年2月8日から腰痛予防のための「リハビリ・ウォーキング」を早朝と夕方実施してきまして1年1か月間腰痛は起きませんでした。そのあと起きました。ショックでした。

 でも「腰痛は2本足直立歩行の人類の宿命」と思います。直立歩行の利点は両手が自由に使用できることと、脳が発達し、重たい頭部を体全体で支えることが出来るようになりました。しかし腰痛は常に起きるようになります。運動選手でもなりますから。
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 3年ほど前の整形外科医の診察は「レントゲンやMRIg阿蔵診断からは、あなたは3か所脊椎管狭窄症を起こしており、椎間板ヘルニアとすべり症も起こしています。」ということでした。治療法はなく手術も出来ないという「難病」判定でした。

 腰痛は20代からの持病であり、友人です。生きているからこそ「痛み」を感じます。」痛みの部位は体の深部にあり、腰の表面ではありません。つくづく人の体は複雑であると感じました。腰痛にならなければわからない境地でした。

 医師にはさじを投げられている私の体です。自分で体のメンテナンスを行い、時に身体調整の専門家の施術やアドバイスを受けて体調維持を図ります。年寄りになれば身体調整の時間がかかります。また真剣にしないといけないと思いました。

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