受援力と地域間連携を強め災害に備えましょう。
◎受援力とは「支援を受ける力」です。
上手に他の地域からの救援を受ける力です。的確に支援を受けるためには、普段から地域の弱みをつかみ、「ここを支援してほしい」「この支援物資を送ってほしい」と言えるようにすることです。
→「助けられ上手」な地域は復興・復旧も早い。(東日本大震災の教訓)
◎地域間連携を高めることで、受援力も高まるし、他の地域を知ることで自分の地域のことがよくわかります。参考事例もあるので参考になります。
→地元自主防災会と自治体の防災政策担当部署だけのやり取りでは情報不足になります。
→「共助」は隣近所や町内会単位での助け合いだけではありません。遠方の地域とも交流し、広く情報を集めることが地域の防災力を高めます。
→自治体防災部署へ要望しても「予算がないからダメ」と言われて諦めず、他の方法手段を常に考えて下さい。感情的になり部署を批判しても、何の解決にもなりません。
◎地区防災計画を策定しましょう。
2014年に災害対策基本法が改正されました。地域単位、町内会単位、企業単位でも防災計画が立案でき、地元自治体へ提案が出来、地自治体の地域防災計画に反映させることが出来るようになりました。(法改正されました。) 現在40市区町村で248の地区防災計画が自治体の地域防災計画の中に位置づけられました。策定中は123市区町村で3427地区です。(2018年頃。現在はもっと増えています。9
高知市下知地区では2015年から17年策定され、2018年に高知市の地域防災計画のなかに位置づけられました。高知市のホームページに掲載されています。
https://www.city.kochi.kochi.jp/soshiki/12/sitasirutikubousaikeikaku.html
自分たちでやれることは、自分たちでやりきることです。
(自助) ●家具の転倒防止対策。家屋の耐震診断。家屋の耐震補強。
●「我が家の防災スタートハンドブック」による情報整理と備品の用意
●ライト・ヘルメット・笛・救命胴衣・ロープ・ラジオは必需品
●地震保険や車両保険への加入。預貯金の点検。
●ご親類・知人との「避難協定」。疎開場所の事前確保。
(共助) ●防災会・防災まち歩きの実施。避難訓練の随時実施
●避難路の整備(草刈り・ソーラーライト(簡易型)・反射テープの
貼り付け。防災備品への備品整備。地区の防災避難訓練。
●防災先進地視察と交流(例徳島県美波町・今治市防災大会など)
●防災研修旅行(徳島防災センター・神戸人と防災・未来館)など
●地区での住民主導の地区防災計画の策定
●大学や学識者との交流の実施
●地域に食料確保のために畑をこしらえ野菜などを栽培する。
●最悪1週間生き延びるための水と食料、寝床などを確保する。
(公助) 行政とともにやっていくこと
●自分たちで地域を点検し、共助の事業で足りないところは行政(自治体・県)へ支援要請します。
●地区の高台避難のための整備(香南市・県)
●地区の高台避難のための避難路整備(香南市。県)
●自治体災害対策本部との情報伝達手段の確保
●地区防災計画の策定作業の開始
◎ 自治体の公助は、自動車損害保険で言えば「強制自賠責保険」のようなもの。最低限の保障でしかない。任意の民間損保会社を通じてうわのせ保険を掛けます。防災もそれと同じ考えで行くべきでしょう。公助である行政のマンパワーや財力には限界もあります。
そこでNPOや民間企業や外国の支援団体などに「いざ」という時に支援いただけるような関係性を事前につくることは必要です。
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