9・11から20年
2001年9月11日。その日は当時コミュニュティFMで番組を収録した後の午後9時過ぎのニュースで知りました。
思い出しましたのは、私は「9・11」で崩壊した世界貿易センタービルへ行ったことがありましたか。もう33年前のことでした。
1988年に安岡正博さんに引率され、NYの世界貿易センタービルへ米国東海岸研修ツアーの一行は行きました。最上階の展望レストランでコーヒーを飲みました。
NYの波止場や橋、島などがパノラマのように見えました。実際に行った場所に飛行機が突入し、炎上し崩壊する様を見て驚愕したものでした。20年経過したんですね。
安岡正博さんに案内されて米国東海岸の都市を回った時の写真です。33年も前ですから参加者各位の若いこと。
海から見たツインタワー(世界貿易センタービル)は美しい。自由の女神像の後ろにツインタワーが見えています。
世界貿易センタービル前に入館する前に,安岡正博さんに説明を受けていました。
安岡正博さん
http://kenchan-radio.sakura.ne.jp/dokodemo/gesuto6/yasuoka.html
http://kenchan-radio.sakura.ne.jp/dokodemo/whatnew1/yasuoka/koborebanashi.html
しかし安岡正博さんは10年前の2011年8月にご逝去されました。
http://dokodemo.cocolog-nifty.com/blog/2011/11/post-2935.html
2004年に安岡正博さんに、アメリカ社会の変質について話を聞きました。
「そうですね。「9・11テロ」は計り知れない衝撃でしたね。アメリカ人がこれほど傷ついたこともありませんでしたし。
もともとアメリカは南北戦争以来自国が戦場になったことはありません。朝鮮半島やベトナムへ出て行って戦争をした、ある意味「傲慢な」国であったわけですね。それがこれほどまでに衝撃を受けたのは、日本にいてテレビで見た印象とは違うでしょう。計り知れないショックでありました。
当然ニューヨークはアメリカ経済の中心地ですね。そのニューヨークのマンハッタンに聳え立つワールドトレードセンターはアメリカのシンボルでした。ウォール街も程近いし。そのシンボルであるツインタワーが崩壊した衝撃は計り知れません。
ワールドトレードセンター跡は大きな穴があいていますね。巨大なビルで経済の集積地でありました。現場に立つとわかりますね。」
「変質しました。良きアメリカはどこにもなくなりました。そんな時代に入ったのが今年ではないかと思いますね。
ただ唖然とする衝撃は、メディアの報道ではわかりません。今や世界で一番自由で個人主義のアメリカが超保守的になってしまいました。ペンタゴンに飛行機が突っ込む。ホワイトハウスまで狙われた。現場にいけなければわからない事実があります。アメリカの精神的な豊かさ、余裕が全然なくなりました。今のアメリカはせこくなりました。
自由を謳歌していた国の行き着くところはアメリカなのだと思いますと気が重くなります。でもあの現場へ行きますと納得できる現実の重さですね。非常にアメリカは怖い方向に向かっています。
昔はアメリカは行くと癒されるアメリカでしたが、今はアメリカへ行きますと疲れます。指導者層も大衆も右往左往しています。ソ連が崩壊し、冷戦後はアメリカは磐石かと思われたが今やどうなっているのだという混乱がありますね。
10年前に安岡さんは亡くなりました。でも高知とアメリカの両方を良く知っている安岡さんのお話は説得力があり、今でも覚えています。世の中安岡さんの言われるように「アメリカもせこくなりなりました。」
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