兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科の皆様との意見交換会
2023年1月12日(木曜)ですが、下知コミュニュティ・センターに、兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科の教授の青田良介さんと大学院生4人が来られました。
予定では昨年来られるということでしたが、コロナ禍で何度も延期され、今日になりました。下知地区減災連絡会の坂本茂雄事務局長が調整役として意見交換会の段取りをしていただきました。
全国各地の災害被災地や、各地の防災組織や行政機関とは繋がりがあるらしく、意見交換会では、すべて実践をふまれた意見を県庁させていただきました。
最初に参加者全員の自己紹介の後に、下知コミュニュティ・センターの防災備品や施設の案内をしました。屋上では防災行政無線、防災炊き出しのLPガス装置の説明。5階防災倉庫、4階の貯水タンク。防災倉庫の備品の説明や設備関係の概要を説明しました。
続いて坂本茂雄さんの方から「事前防災で目指す「災害に「も」強いまち下知」災害リスクの五重苦に喘ぐ、高知市下知地区での取り組みを柱に」下知地区の概要説明(いかに災害リスクの高い低地の市街地である)とそれゆえに「事前防災の必要性の説明をされました。
そして2015年から2017年の3年間取り組んだ「下知地区防災計画」の策定の話と、2018年から今日にいたる事後のtぽリ組の概要説明をされました。
下知地区防災計画に基づいた「事前復興まちづくり計画についての説明もされました。超ご多忙な坂本茂雄さん資料作りありがとうございました。
コロナ禍出の3年連続の避難訓練、避難所開設運営訓練や、広域地域間連携(下知地区と仁淀川町長者地区との連携)の話や、要支援者対策としてのSOSカードについて説明をさせていただきました。
意見交換会の中での兵庫県立大学の青田先生や院生の皆様の印象に残った発言をメモしました。
「自助を支える共助。共助をささえる公助」
「防災だけでは社会を動かせない。災害後の事後の復興に多大な予算が出るのは、悲惨で過酷な被災地の様子を国民皆が認知し、なんとかしたいという「強い意志が動かしたからです。」
「事前復興計画に予算が回らないのは、関係者の働きかけ、訴えが弱いからです。多くの国民が共感すれば社会を動かすことは可能です。」
「防災と意識せず、普段の生活で防災をやることが大事です。」
「防災を隠し味にして事業をやるべきですね。」
「1つの地域だけでなく、県都高知市のいくつかの防災会の連携は必要です。」
「被災者再生支援法」が出来たのは兵庫県も中心になり2000万人の署名を集めたので議員立法で生筒成立したのです。」
「現役世代の子育て中の女性の皆さんが参加しやすい時間帯に防災の会合をやり、男性の役員はリモートで参加するとか工夫が必要です。」
「点から線に、面に展開すること。ネットワーク力が必要です。」
3時間半の意見交換はあっという間に終わりました。すべてを理解することは出来ませんでしたが、実に参考になる有益な意見交換会でした。
兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科の院生の皆様、青田良介先生ありがとうございました。大変貴重な意見を傾聴させていただきました。どう活用するのか今後が問われますね。
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