感動した同級生の投書
高知新聞2023年4月25日に読者投稿欄「声ひろば」に中学時代の同級生の森本龍己君の投書が掲載されていました。題名は「声ひろば騒動」です。
森本君が先輩に促され、「声ひろば」欄へ初投稿した頃の苦労を書かれています。多くの同級生たちが高校へ進学する中で、中学卒業して集団就職で大都会へ行く同級生もいました。森本君は卒業後すぐに家業の建設業を手伝い職人になりました。
もう30年ぐらい前でしたか偶然伊野小学校の校庭で再開しました。お互い中学卒業後20数年経過した時期でした。
「僕も青年部の活動をやりだしてから、西村君が中学時代に生徒会でわめいていた理屈がわかるようになった。」
「皆の前で意見を述べたり、会議の司会をしたり、文章を書いたりするといろなことが見えてくるようだ。」と言われていました。
また「青年部活動をしなかったら、僕はやさぐれて間違った道へ行っていたかもしれない。」とも。
森本君はある宗教団体の青年部で活躍し、コミュニュケーション能力を獲得したようでした。地元新聞の読者投稿欄への投書をすることの重要さ、真摯な努力をされていたことも今回わかりました。家業の建設業も発展し、代表者として活躍されています。
「体験談だから書くことがいっぱいあった。まず、ひらがなで書いて、後から漢字を調べて、書き直して先輩に見せた。
誤字を何か所も指摘され,何回も添削された。郵便ポストへ投函するまでに数か月かかった。」とのことでした。日中は建設業の仕事をされ、終業後の疲れた体で机に向かい、文章を書いていたようですね。凄いことです。
新聞投書欄は制限文字数が500字程度で、見出しも10字以内。「体験談」はそれこそ一杯あるでしょうが、それを500字にまとめることは、とても難しい。
自分の伝えたいことを、短い文章にまとめて書くことは、実はなかなか難しい。わたしも時折投書しますのでよくわかります。(没になることが多いですから。)
最近県外の親しい友人から「ルポ 誰が国語力を殺したのか」(石井光太・著・文藝春秋・2022年7月刊)を「推薦図書」として紹介を受けました。
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163915753
日本人、とくに若い人たちの「読解力不足」「語彙力不足」「作文能力の低下」「「コミュニュケーション能力の低下」の甚だしい原因はどこにあるのかを筆者はレポートしています。まだ完読していませんが、厳しい現実の紹介だらけには、唖然としました。
時代が違うと言えばそれまでですが、同級生の森本龍己君は、自分の力で国語力を獲得しています。中学時代の国語の先生であった三浦光世先生は、森本君の努力を高く評価されていました。
私も森本君の努力を見習い、わたしなりに「表現力」「国語力」を向上させる努力を続けていきます。
| 固定リンク
コメント