徳川家康と習近平の共通点と相違点
2023年5月14日の日本経済新聞の編集者コラム風見鶏は「習氏と家康の分かれ道」という見出しで編集員の高橋哲史氏が記事を書いています。
今年のNHKJの大河ドラマで注目された静岡県浜松市。浜松城は大人気とか。徳川家康は29歳から17年間ここで過ごし天下人への足掛かりをつかみました。大勢の観光局の中で中国人も多いという、「徳川家康」(山岡荘八・著の小説)は、中国でも大人気であったとは知りませんでした。
「小国のあるじにすぎなかった家康が戦乱の世を生き抜き、ついには天下を取る。何度もくじけながら耐え忍ぶ生きざまは、立身出世の物語を好む中国人の心を捉えて放さない。」とか。
赤い中華帝国の独裁者習近平と戦乱を納め265年続いた徳川幕府を築いた徳川家康。
共通点は若いころ「人質体験」(家康)や、へき地への追放7年(習近平)など苦難をなめています。
権力者になってからは、敵対勢力のつぶしは徹底的にやることも同じです。家康は豊臣家を大阪の陣で滅ぼしました。習近平は昨年の党大会で自分を脅かす可能性のある李克強首相をという指導部から締め出しました。しかし中国人の研究者によると「家康と習近平には決定的な違いがある」とのことです。
家臣の進言をよく聞き細事にはこだわらなかった家康。習近平は党の指導を絶対と考え、社会の住む済みまで行き渡せようちしています。統治のやり方が全く違いますね。
300の藩を束ねる封建制(幕藩体制)の指導者である徳川家康。広大な国土と多民族国家で、多数の人口を射抱える大帝国の中国とは統治システムからして異なります。
「緩い」と感じられる徳川幕藩体制は265年続きました。習近平独裁体制はこの先何年続くのだろうか?隣国としては気になるところです。
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