まっとうな政治家の退場を惜しむ
日本政界では政権政党自民党の「裏金問題」への生ぬるい取り組みで政治不信が噴き出ています。正論で相手を諭すまともな政治家は見当たらない。
高知新聞2024年5月29日の記事「民主主義の針路 消える穏健派 協和「トランプ党」化進む」という記事は読みごたえがありました。
米国共和党も次世代の期待の新星とよばれた下院議員マイク・ギャラガー氏(40歳)が議員を辞職したとの記事でした。
その理由は2021年1月のトランプ支持者による議会主劇に対するトランプ氏への対応をツイッターなどで臆せず批判しました。
ギャラガー氏の下院での議員活動は、民主党議員とも連携して超党派で対中強硬策を取りまとめました。民主党を敵視して党派分断をあおりう保守強硬派とは一線を画す勇気ある行動をされていました。
しかし最近の保守強硬派の共和党内の増長は目に余るものがあり、共和党が「トランプ党」に変質していくとともに、議員や家族へのン保守強硬派からの脅迫や嫌がらせは(ソーシャルメディアや電話などの脅迫)は2023年の80008件あったといいます。
大統領選を前にトランプも政敵への中傷を辞めようとしない。意見の異なる相手を徹底攻撃する風潮は深まるなかりです。
「党内外で親交を深めることが議員活動には必要だ」とマイク・ギャラガー氏は言います。「ソーシャルメディアでバッシングする前に相手の事を知ろう。一緒にビールを飲みに行ってみよう」
すごくまっとうな意見です。逆に言えばトランプ派の異常さ、偏狭さが1国のリーダー、いや世界のリーダーになるには実に危うい存在であります。
バイデンVSトランプのテレビ討論会では議論の中身より、バイデンの老醜がさらけ出されました。ひ弱なリーダーはアメリカの大衆には支持されませんから。
それだけにギャラガーさんの引退は惜しいと思います。
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