徳島県美波町の自主防の皆様が来訪
2025年2月26日(水)ですが、徳島県南部の美波町自主防災会連合会会長の繁友薫さんや町内各地の自主防災会の役員の皆様と担当部署の美波町役場消防課課長の西口英樹さん、と徳島大学の井若和久さんなど15人下知コミュニュティ・センターに来られました。
一行は前日は四万十町の興津へ行かれ、四万十町役場との意見交換をなさったとか。今朝は午前中は坂本茂雄下知地区減災連絡会事務局長と私(下知地区減産連絡会副会長)とで意見交換しました。
2014年も美波町の皆様は来られていました。11年前ですね。
http://futaba-bousai.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/post-5095.html
(美波町自主防災連合会の皆さんとの意見交換会)
南海トラフ地震が起きた場合、震源に近い美波町は、「6分で津波が来る」とも言われ、日和佐地区、由岐地区の集落や商店街、学校なども美波町の津波浸水ハザードマップでは殆ど浸水するとされています。
私たち下知地区は、南海トラフ地震の想定では最悪2M地盤沈下し、二葉町など下知地区は水没し、長期間浸水状態が続きます。災害のタイプは違いますが、どちらの地域も大きな被害が出ます。危機感はお互いあります。
最初に下知コミュニュティ・センターの施設や防災倉庫を見学しました。説明しました。それから意見交換をしました。
「にぎやかそ」(にぎやかな過疎の町・美波町)を標榜するだけあり、活発な意見が出ました。私たち2人も含め、元気なお爺さんたちでした。
「海と山が近いので、裏山に駆け上がる事さえ出来れば命は助かる。でも津波で家も集落も何もかにもがなくなる。そのあとの生活は不安。」
「なるほど下知地区も低地の平地で逃げる場所はビルしかないね。高台地区への集団移転とかそんな話はないの?」
私は「美波町は事前復興まちづくりの先進地です。以前お訪ねしたときは、高台の土地も地主が提供し、徳島大学が建築模型もこしらえていました。住宅地の先行移転で20億円程度で何10世帯かは移転できるめどは立ったとききました。それからどうなりましたか?」と聞きました。
「どうにもならん。行政からの予算もつかんし、まだ高台移転は出来ていません。もどかしい。」
「民間同士がやりいうことなので、役所は関知しないとか対応をされたこともある。官民力をあわせて取り組みたい課題ですね。」
確かに今までの日本の行政は、大災害が起き大きな被害と死者がたくさん出て初めて、「復興資金」がどんと投入されます。でもそれには多くの犠牲が伴います。多額の費用もままります。
やはり事前に防災対策をして、被害を低減して、犠牲者を少なくする「事前復興まちづくり計画」は必要です。美波町の皆さんに「気合」をいれられました。ありがとうございました。
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