生涯現役の先人

日本経済新聞7月28日に、「生涯現役の先人」がいることに感動しました。確かに父方、母方の祖父たちも84歳ぐらいで亡くなる3日前まで、野良仕事や電気工事の修繕作業をやり続けていました。「この道生涯現役一筋」の生き方もあります。
でも日経が記事に取り上げた吉村哲夫さんは、現在75歳の現役弁護士です。記事ではもとは、福岡市役所の職員。若いころは京都大学にあこがれていましたが、父親が早世したために地元の九州大学法学部に進学、卒業後は福岡市役所に就職していました。
若いころは条例や規則の立案を担う部署に10年ほど在籍。別の部署を希望し、1日5時間猛勉強し、2年で英検1級を取得。語学力を評価され、国際関係やスポーツイベントの誘致・運営を長く担当されていました。気が付けば60歳の定年をまじかに控えていました。

外観団体への天下りという進路もありましたが、吉村さんは「今までしてきたことと別のことをしたい」ということで、弁護士に挑戦することになりました。若い頃はその道を断念していたので、母親も奥さんも応援してくれたとか。
京都大学の法科大学院に合格し、司法の便核にいそしみました。自部の子供より年下の学友と「先輩風を吹かさず」お付き合いし、卒業後2度目の司法試験で合格(65歳で)司法修習を経て福岡市の弁護士事務所で働いているそうです。現在75歳。弁護士9年目です。
吉村さんは頭脳明晰だから、健康寿命を維持し続ければ「生涯現役」は可能で宇す。実に羨ましい先人でした。
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