悩ましい台湾問題

高市首相の「存立危機事態」とは、2015年成立の安全保障関連法に出てくる法的用語で、同盟国に対する武力攻撃が日本の存立を脅かす事態を指す。そうした状況では、脅威に対応するため、自衛隊が出動できる。と発言し、中国政府は猛反発し各種の嫌がらせを日本に対してしています。
具体的には日本の海産物の輸入禁止、中国人の日本旅行への自粛勧告、パンダの貸し出し休止措置などです。尖閣諸島付近での軍事的挑発行為も繰り返しています。
なぜ中国は台湾問題を核心的問題であるといい、「台湾は中国の1部だ」「台湾、問題は中国の国内問題だから他国は干渉しないでほしい。」「多数の国は1つの中国を認めている。」というのが中国政府の公式な発言です。
台湾は中国の一部であり、1地域の過ぎない。国ではない。台湾統一は1949年の中華人民共和国(中国共産党の1党独裁政権)の発足以来の悲願でもあります。
しかし全世界に20億人の信者がいると言われているローマカトリック教会は、1942年以来中国の代表政府は台湾であり、中華人民共和国ではないと言っています。
「中華民国とバチカンの関係 - Wikipedia
中華民国が 国共内戦 に敗れて大陸を放棄して 台湾 に 移転 した 1949年 以降は、 台湾とバチカン市国の関係 (たいわんとバチカンしこくのかんけい)として言及されることも少なくない。」という見解です。

図書館から以前5冊の台湾関係本を借り、今回も3冊の関係本を借りました。「戦後米国の対台湾関係の期限」(チョンシンホン・著・明石書店・2022年刊)と「中国問題の内幕」(清水美和・著・筑摩書房・2008年刊)「台湾に何が起きているのか」(福島香織・著・PHP新書・2020年刊を読みました。
感想は3冊とも読みづらい書籍。今まで借りていた5冊の台湾関係本からして、わたしなりに「ざっくり」と台湾問題をまとめてみました。
①台湾統一は中国共産党の悲願ではある。独裁者の毛沢東もできなかった。
②国共内戦に敗れた国民党蒋介石は台湾に逃れました。当初アメリカはいくら支援しても期待を裏切る蒋介石に失望し、支援を一時辞めていた。中国共産党による台湾統一はほどなくできるだろうと思われていた。
③ところが1950年に北朝鮮が韓国に軍事侵攻。朝鮮戦争が勃発した。戦争の過程で中国が北朝鮮に義勇兵を大量に派兵する事態になり、アメリカは見捨てた筈の台湾の蒋介石に軍事支援を行い、中国共産党政権をけん制する意味合いもあった。
④朝鮮戦争前後にサンフランシスコ講和条約で日本は軍事占領を解かれ、国際社会に復帰した。アメリカはアジアの共産化を防止する役目として韓国、。日本、台湾を重視し支援もしました。米華条約,日華条約も締結され、国連代表として台湾が位置付けられました。
➄しかし1971年ころにアメリカが、1972年に日本が中国共産党政権と国交を樹立し、台湾と断交。国連からも台湾は脱退しました。中国共産党政府の言う「1つの中国」政策を皆が認めたように思われました。
⑥しかしアメリカはその一方で「台湾条項」を制定し、台湾に武器供与や軍事顧問まで派遣し軍事支援を行いました。アメリカの「曖昧」戦略が本格的に稼働していきました。
⑦1976年に中国の独裁者毛沢東が死去し、実務家の鄧小平が復帰し、外資を導入する「改革開放政策」を実施しました。その30年の間に中国は経済大国になり、今やアメリカに次ぎ世界2位の経済超大国になりました。
⑧一方「見捨てられた台湾ですが、蒋介石国民党の独裁体制を脱却し、台湾生まれの李登輝が直接選挙で台湾総統になる民主化を果たしました。台湾は政治的には孤立状態でしたが、アメリカや日本、欧州諸国との経済交流で、先端的な半導体産業を育成し、今や世界1の半導体大国になりました。アメリカや日本に大規模な先端半導体工場を何か所も建設し、今や世界ではなくてはならない国になりました。
台湾の地政学的な重要性

①中国は随分前から、中国の身勝手な拡張政策で、「第1列島線」「第2列島線」を海上にひいています。それによると台湾も尖閣諸島も沖縄も内側になっています。
②地図をいつもと逆にすれば、日本列島、沖縄、台湾が、太平洋への出口をふさぐ位置にあります。中国は台湾を自国領土に取り組めば、太平洋に容易に出られます。

③バシー海峡や沖縄近海までが中国の影響下になると、日本の資源調達ルートである「シーレーンが」脅かされます。
④アメリカの太平洋戦略にも大きな影響が出る。アメリカは立場上は中国による台湾h迎合は認められない。と思います。
⑤台湾併合を中国共産党は毛沢東以来に悲願です。習近平が万が1やり溶けますと、習近平独裁体制が長期間続くことになります。それだけは近隣国には迷惑千万です。

(結論)
台湾有事はあってはいけないこと。独裁者習近平の野望は、中国住民の願望ではありません。なにより台湾の人達の多くは自由を謳歌したいと思います。
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