子供や青年は社会の宝物 7月25日(金)
西村 今月の「けんちゃんの今すぐ実行まちづくり」のゲストは濱﨑一途さんです。濱﨑さんは路上詩人はまじとして金曜日のはりまや橋商店街など高知県下各地で活躍されています。
独特のアートな字。一度見たら忘れることができません。また濱﨑さんは収益の1部を児童養護施設に寄付されています。
独特の路上活動をされている濱﨑さんにいろいろ聞いてみたいと思います。
今回のテーマは「子供や青年は社会の宝物」です。
濱﨑さんはご自身のホームページの中で、「今子供をお持ちの方ももたれていない方も。、もし自分の子供や、もしくは周りの子が虐待や育児放棄などの環境にあるなら、今すぐ救ってください。
勇気を出して、児童相談所に情報提供してください。」と呼びかけています。
子供達をとりまく状況は深刻なのでしょうか?
濱﨑 そうですすね。僕が育った施設に行ったときなど先生と話したりします。最近は圧倒的に虐待で入ってくる子供たちが多いとのことです。
高知県には児童養護施設が8施設あります。どの施設も定員が一杯の状態のようです。状況は良い方向ではなく悪い方向に行っているように聞きました。
西村 濱﨑さんは仕事で稼いだ収益の一部を10万円になると県内の児童養護施設に寄付をされています。児童養護施設へも出掛けられ、講演をされたり、書下ろしをされているようです。
子供達にはどのような話をされているのでしょうか?
濱﨑 自分が施設で育ったということ。また施設で育っている時の自分の考え方であったり、思い方。路上というところへ1歩踏み出してからの変化というもの。その流れを子供らに話しするとともに、今
僕は夢を持って動いています。って事をお話します。
施設におるからどうこうではない。施設におるからこそマイナスというものを夢を持つことでばねにして夢をかなえてほしいと思います。
西村 最近は大人も子供も「コミュニケーション」のとり方が下手なのでしょうか?
その不安につけこみ、あくどい商法もあるやに聞いています。
マルチやネットワークビジネスなどは将来のある若い人達が取り込まれ、被害が増えているようです。防止するにはどういう心がけが必要であると濱﨑さんは思われますか?
濱﨑 そうですね。防止するには自分の周りに人から話を聞く、両親や友人であったり、経験者から話を聞くことが防止することの一つの方法であると思います。相談する、相談できる人を持っておくことが大事です。
例えば相談ができない。周りの人にも相談できる人がいない。最終的にネットワークビシネスやマルチにひっかかる人はそれもまた経験ではないかと思います。やってみてずるずると深くいくのではなく。
やめるという勇気を出していくことで良い経験をしたと思えばいいのではないかと。
西村 マルチにしてもネットワークビジネス、あるいは宗教やときに政治にいたるまで、友達関係を利用してつけこんでくる。自分はその気もないし悪気もないのですが、非常に困りますね。
濱﨑 僕自身の経験からしますと友達が「お前もどうだ」と言う話が何回もありました。友達が本気で自分のことを思っていりのならそこまでしつこく言わないと思います。
本当の友達関係を築いてているのであればまたそれを断ったとしても関係は続いていく筈です。それを断って友達関係がなくなってしまえば、その程度の友達関係だったんだと僕は思います。
西村 仲間や友人がマルチや宗教にはまると、「お前が入会してくれないと困る」あげくに「おれはお前が入会しないと地獄へ落ちる」なんていわれることもあるかもしれません。
社会経験の少ない若い人達がとりこまれるようです。濱﨑さんはどう思われますか?
濱﨑 そうですね。自分がずっと友達であると思っていた人が「入会してくれんと困る」「お前が入会してくれんと俺は地獄に落ちる」とか言われたら助けてやりたい気持ちも出てくるでしょう。
もし僕が入会しないと友人が地獄へ落ちると言われたら「俺は入会をようしない。地獄に落ちたときに自分を恨んでくれたらいい。」という感じで今なら言いますね。
どうしても社会経験が乏しいとそういう言葉をかけられたときに迷うと思います。ですので先ほども言いましたが、相談できる人を見つけること。
断れば友達でなくなるかもと思う人ももちろんいるでしょう。断ることも経験であり、それが自分を育てることになると僕は思っています。断ることも勇気を出してやることであると僕は思っています。
西村 濱﨑さんは誰にも簡単にできない路上詩人の活動やヒッチハイクしながらの路上詩人の活動をされています。一般的な会社員などの仕事とは異なる世界を知っている人であると思います。
その貴重な経験から青少年にアドバイスをするとすれば何を語られますか?
濱﨑 はい。人生という大きなものを見たときに、生まれてから死ぬまでに選択は全部自分やと思います。たとえば自分が行った小学校、中学校、高校、大学まであったとしても、
親が言われたからうんうんではなく最後は自分の選択であると思います。もちろん就職もそうです。
企業であったり、今いる自分の道であったり。
では親兄弟、友人、先生はどういう存在なのか?それは「いろんな意味できっかけをくれる存在」であると思います。
それは良いきっかけもあれば、悪いきっかけもあるかもしれません。きっかけをくれる周りの人に感謝をすることです。感謝を通り過ぎると依存と言うことになりますと甘えになったり悪い方向へ行ってしまします。
その依存せずに、常にきっかけをくれる周りの人に感謝して、きっかけを自分で受け入れて最後自分が答えを出す。それが僕は大事であると思います。もちろん失敗するということもあるでしょう。
それも僕は経験であると思います。経験してさあ次はどうする。
いろんなきっかけを頂いて、いろんな経験をして、最後は自分が選択して自分の人生を面白く楽しく生きてもらえたらと思います。
西村 高知は所得が低く、また離婚率が高い県です。育児放棄や児童虐待も多いと聞きます。学校へ行けない子供も多いようです。
既存の進路を外れると自信を取り戻せない人が多いように聞きます。
子を持つ親に対してどのようなメッセージを話していただきますか。
濱﨑 僕は未だ親という経験をしたことがないので偉そうなことは言えません。自分が子供に対して、「生んだ子」というとらえかたではなくて、生まれてきてくれた子供。自分を育てに来てくれた子供。
という捉え方もできるのではないか。1つの捉え方だと思います。
そうすることで目の前の問題に対して自分のことのように本気で立ち向かえると思います。そのことで子供とも本気で向き合える。目の前の問題から逃げることではなく立ち向かう。
子供のせいのするのではなくて社会のせいにするのではなくて、自分を育てるつもりで、本気で子供に対して問題に対してぶつかっていってほしいと思います。
西村 今年の4月にも香南市の女子中学生が自宅で硫化水素自殺をしました。日本は自ら命を断つ人が3万人もいます。
濱﨑さんはどう思われますか。まためいめい何をしたら自殺者は少なくなると考えますか?
濱﨑 そうですね。決定的になにをすればということはわかりません。親と子のコミュニケーション。人と人とのコミュニケーション。夫婦のコミュニケーション。それが大事なんではないでしょうか。
僕個人の意見ですけれどもニュースでこんな事件がありました。自殺がありました。殺人がありました。マスメディアはひとつの事実を伝えるツール(道具)であるとは思います。
でもそれを見て逆に増えるのではないか。僕は心配します。
仮に一ヶ月に1万人自殺がありましたとニュースを見たら、自殺がもっと身近なものと思う若者が増えて、さっきの連鎖反応ではないですけれども増えていくのではないか。
メデイァに関わる方もそこを考えたら自殺を少しでも少なくする方法が見つかるのではないかと思います。
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