2016年7月14日から東京都知事選挙が始まりました。このところ3回続けて任期をまっとうしない知事が続きました。今度こそどなたが都知事になられても4年間の任期はまっとうしていただきたいです。投票日は31日です。
21人が立候補したらしいのですが、その中でも鳥越俊太郎氏、増田寛也氏、小池ゆり子氏の3人が有力候補のようです。3人の候補者の第1声を動画チャンネルで見ました。以下無責任で身勝手な見解です。
1)鳥越俊太郎氏(76歳)
ひょろひょろした印象がありましたが、スピーチは悪くはない。「私は皆さんの意見を聞く耳をもっています。」と言う言葉が印象的。現在76歳で4年後の東京五輪時には80歳。癌を克服した強い意志は感じます。具体的な政策などは今一つ。
野党連合が成立した功績は大きい。メディア出身なので、情報もあり、プレゼンも下手ではない。組織力もありますね。浮動票もとれるでしょう。
2)増田寛也氏(64歳)
官僚出身者ですが43歳で岩手県知事に。当時「がんばらない宣言・岩手」というコピーを提唱されていました。地方分権にも官僚出身者ではとても熱心。総務大臣時代には東京都の税収の1部を国が吸い上げ、地方に交付する荒行もやっています。
今回の選挙は自民・公明両党が三顧の礼で迎えた候補者です。徹底した組織選挙をするでしょうから。浮動票はあきらめている様子。
3)小池ゆりこ(63歳)
米国のヒラリー大統領候補、英国のメイ首相にあやかるつもりでしょうか。わざわざ自民党都議団に喧嘩を売り、メディアに報道させるなど空中戦は得意。TV業界にもいたので、プレゼンテーションは上手い。短い言葉で印象に残る言葉が短時間で話す能力がある。
完全に浮動票頼り。組織票はないが本人は勝算あるともくろんでいる。
当選しても都議会自民党との関係修復が難しそうである。
まさに3すくみ状態。有権者にすれば参議院選挙で自民党が勝ち過ぎたので、野党を支持しようと言うばねが働くのかどうか?保守系支持者が増田氏と小池氏のどちらを支持するのかもみものです。
増田さんは組織力。小池さんは浮動票。鳥越さんは組織力+浮動票ですが、今回のプレゼンを聞く限り浮動票の多くは同情票も含め小池さんに行くのではないかと思います。
自民党はガチで内ゲバをしているようにも見えますが、組織の引き締めが出来るし、浮動票の掘り起こしも出来る。要は小池さんが当選しても、増田さんが当選してもOKなんですよ。目的は野党連合つぶしですからね。まだまだ同床異夢の野党連合の足並みを崩せば儲けもの。そういう目論見がみえます。
小池さんが勝てば、都議会の「強硬派」を処分して、あっという間に和解するでしょう。野党連合つぶしの功労者ですから。増田さんが勝てば、小池さんをお休みさせて都政運営は順調にいくでしょう。なにより危機感で組織が引き締まる効果がありますから。自民党は権力政党ですので、そのあたりの柔軟性(ある意味いい加減)はあります。
となると鳥越さんは強力な組織と浮動票を相手に戦わないといけません。組織票では自民・公明連合にやや劣ります。頼りは浮動票ですが、プレゼンでは小池さんが上手です。後はシールズ他の応援団がどれだけ浮動票を掘り起こせるのか。それで勝敗は決まりますね。
野党支持者は生真面目な人たちが多く、些細な違いでいつまでも争う体質がありますね。旧左翼も新左翼も権力に矛先が向かわず、同じ陣営内での争うばかりが得意ですから。憲法改正[改悪)が現実のものとして迫り、本当の統一戦線が今後も構築できるのか。死ぬ気でやらないと負けますね。沖縄の実例を参考にして謙虚に真摯に懸命にやれば、勝機もあるでしょう。なんとなくで運動に広がりがなければ惨敗しますね。
現時点では誰が勝つのか予想出来ませんね。イベントとしては他人事だけに面白いとは思います。でも国の命運をかけた都知事選挙ですので注目です。
首都圏直下型地震も迫る東京です。対策が不十分で首都機能がマヒするようでは日本国は危ないです。今回の選挙は大事であり、動向に地方の田舎者は注目しています。
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