今野清喜さん講演会

2017.08.31

若い親子が地域防災に立ちあがってほしい

 2017年8月26日(土曜日)は、わらこう夏祭り。若い親子連れの人達が大挙繰り出して来ていました。今までの地域防災活動や講演会、訓練などでは見かけない世代の人達です。
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 各地域活動団体の担い手や参加者は年々高齢化し、若い人たちが参加しないことが、どの種の団体でも悩みです。私たちの情報発信が若い世代に届いていないのでしょう。

 若い人たちが防災訓練に参加しないことが悩みであると伝えますと、津田喜章さん(NHK仙台放送局アナウンサー)は、強い言葉で言われました。

「災害で最も死んではいけない人たちが無関心であることは絶対にいけないこと。防災訓練には絶対に参加しないといけない。地域も頑張って、若い世代への働きかけを諦めてはいけない。若い世代も自分たちと子供を守るために防災訓練には参加しないといけない。」

 津田喜章さんとは、2014年の仙台放送局でのラジオ収録で知り合いました。翌年の2015年の東北被災地交流ツアーでの最終日に、塚原奏介さんと一緒に仙台市での懇親会へ来ていただきました。ご自身も石巻市で被災されただけに、強い説得力があります。

 地域内連携協議会の夏休みラジオ体操教室の3年目ですが、今年は若い世代のご家族の参加が目立ち、3世代の参加もありました。
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 東日本大震災を石巻市で体験された今野清喜さん(2015年10月11日に下知で講演頂きました。)もこう言われました。

「地域で多くの人が亡くなりました。常日頃の繋がりがとても大事です。盆踊りの時に炊き出し訓練をしていて、参加されている町民は防災意識が高く、皆助かりました。亡くなった人たちは、行事へも防災訓練へも参加しない人たちでした。」

「要援護者や高齢者の皆さんも「助けて下さい」と周りの人に遠慮なく言う事です。それにより地域の人達が結果的に早く避難できます。よくあるのは私は高齢だから逃げないとか言う人がいます。放置して逃げることが出来ず説得中に津波に巻き込まれ命を落とした人もおられました。」

「自分がどんな地域に住んでいるのか。地域の特性と特長、危険個所を知ることです。
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東北の人達の「命がけの教訓」に下知地域の人間は謙虚に耳を傾けるだけでなく、普段から自ら家族ぐるみで避難訓練を繰り返しやってください。他人任せでは命は守れません。

 

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2016.03.21

地区防災計画フォーラム2016-IN仙台(その6)


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 2016年3月12日は、内閣府の「地区防災計画フォーラム」です。会場は仙台市博物館です。それぞれの議会開催中ですが、週末の休みを利用して地元代表の坂本茂雄さん(県議)と高木妙さん(市議)も当日朝駆けつけてくれました。前日より高知市地域防災推進課の山中晶一さん、山本美咲さんたちもサポートしていただいています。

 1市民の私が地区防災計画フォーラムの発表者。とても強力な支援者の皆様です。会場へ入りますと、昨年石巻市でお世話になり、高知市での講演に来ていただきました今野清喜さん(湊東地区まちづくり協議会代表世話役)が奥様と一緒に来場していただきました。ありがたいことです。
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 「あなたのブログを見て来ました。事前に連絡しようかなと思いましたが、そのまま来ました。」とのことでした。とても強力な援軍の登場です。

 今野清喜さんとの昨年の意見交換と講演会の様子のブログ記事です。

http://futaba-bousai.cocolog-nifty.com/…/…/07/post-8315.html

http://futaba-bousai.cocolog-nifty.com/…/…/10/post-6b11.html

私としては以下の内容のことを発言したくあらかじめまとめていました。4枚のまとめと、配布資料を参考資料にしながら説明するつもりでした。

(1)まずは自己紹介します。

 私は西村健一と申します。年齢は62歳です。小さな会社を経営しています。会社事務所・倉庫と自宅は同じ高知市下知(しもじ)地区にあります。家族は私と同年齢の家内と、96歳で慢性腎不全の父(要支援2)と、90歳の母(認知症。介護3)の4人で暮らしています。子ども2人は社会人となり家を出て生活しています。

 高知市下知地区の自己紹介をします。
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 高知市中心の播磨屋橋から東へ1キロの市街地。下知地区の世帯数は平成22年度で8200世帯、人口は1万6000人。全域が海抜0メートル、軟弱地盤で河川や海に隣接しています。自然地形の高台は皆無。事業所や商業施設、学校や保育所、病院、高齢者施設もあります。

 1946年の昭和南海地震では下知地域全域が1メートル地盤沈下し、長期浸水状態に。1970年の10号台風でも大雨と高潮で全域が水没しました。

 雨水対策は大下水工事と排水ポンプ場設置で時間雨量77ミリに対処でき、浸水しなくなりました。しかし南海トラフ巨大地震では、地盤沈下と浸水被害が予想されるので、経済的に余力のある企業や個人は高台地区に移転し、下知地域では空き地が増えています。

 想定される南海トラフ地震の震度は7.全域が海抜0メートルで海に隣接した軟弱地盤。自然の高台は皆無であり、避難場所はビルしかありません。70年前の昭和南海地震でも甚大な被害と浸水被害、長期浸水した地域です。地震と津波で大きな被害が予想されます。

(2)下知地区の取り組みと事前復興計画の必要性
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 都市部の市街地で、単位自主防災会組織の結成も2007年頃からでありました。町内会、マンションをベースにした単位自主防災会の連絡組織として2012年10月に下知地区減災連絡会が16の下知地区の自主防災会が参加し結成されました。

 主な活動内容としては

防災講演会・防災セミナーの実施

*2年前に住民と市役所が協働して「昭和小校区津波避難計画」を策定しています。

防災訓練(情報伝達・炊き出し訓練・避難所開設訓練・避難所運営訓練の実施

防災世帯調査の実施(自己申告制。病歴・介護歴・服薬情報・緊急時連絡先・有資格)

*昭和小学校の防災学習への協力と連携。(若い世代との連携)

マンション防災力強化の取り組み(マンションに避難所機能を持たす)

疎開を前提とした他地域との連携と交流。(仁淀川町・今治市など)

 下知地区では、「地区防災計画=事前復興計画をつくる必要性」があります。

〇南海トラフ巨大地震は今後30年来に70%起きると予想されています。

〇家屋の倒壊、浸水。津波、地盤沈下、長期浸水は必ず起きます。

〇被災直後に、まちづくりを考える余裕はない。(未だにいつドライエリアにいけるのか。どこへ避難するのか、いつ戻れるのか、いつ浸水が解消されるのか行政側より明確な回答はない。)

〇あらかじめ被災後のまちづくりを考えておくこと。事前復興計画が下知地区では必要です。

〇復興が遅れますと、若い人たち、現役世代が下知地区から出て行きます。戻って来ません。

(3)下知地区防災計画の策定(その1)
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 下知地区防災計画は3つの要素から出来ています。

*「命を守る」(揺れや津波から身を守ること)

*「命を繋ぐ」(長期浸水地区での避難所の開設・運営・避難生活全般の管理)

*「生活を立ちあげる」(速やかな復旧・復興のための合意形成が必要)

 下知地区は、既に2年前に「昭和小校区津波避難計画」を策定しています。
 アドバイサーの鍵屋一さんには、住民の合意形成を行うためのワードカフェを4回ご指導いただきました。参加者が、テーマに沿って自由に意見を出し合い、集合知を紡ぐことで、意見が活発化し、前向きな提案が数多く出ました。

●第1回目検討会(都市復興を考える)平成27年9月
 被災後のまちづくりについて

●第2回検討会(生活復興を考える)平成27年11月
 高齢者・現役世代・子供たちの課題

●第3回検討会(復興のコンセプトを考える)平成27年12月
 事前復興のコンセプトについて

●第4回検討会(下知地区が幸せになる物語を考える)平成28年1月
 コンセプトを達成するための幸せになる物語

(4)下知地区防災計画の策定(2)

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 下知地区防災計画では、住民発意の事前復興計画「あるべき下知のまちづくり・しあわせになる物語」を議論し、住民合意を継続して目指しています。津波や、浸水、地震に強いまちづくりを広範な住民と行政職員とで議論をしてつくりあげていきます。

 復興計画のコンセプトイメージ

 「子供たちが伸び伸びと遊べる、どこか懐かしいまち。下知」
「みんなが考えた 幸せになる物語」

→地域コミュニティの再構築と創造がともなうこと。

◎自分たちがつくった事前復興計画として、魂(意欲)に入った仏(計画)とします。

◎より多くの地域住民の参加を募り、引き続き検討を行い、合意形成を目指します。

◎個別計画(命を守る、命を繋ぐ、生活を立ち上げる)を策定を進めます。
 時間があれば、こういうことを言いたいです。

 8年前から交流のある神戸市長田区鷹取東地区のリーダーの石井弘利さんはこう言われました。

「住民側は集まって、まちづくり協議会をこしらえて、地域の要望を役所に言うことや。言わないと何も始まらん。それをせんと文句ばかり言っても何も変わらん。

 住民側も勉強せんといかん。役所に対抗するには勉強が必要や。地域の絆を強めて、地域からの要求を聞いてもらうことや。それにはメンバーには役所の人にも入ってもらい、一緒に地域づくりをやっていたらえいと思う。

 いずれにしろこの地域は南海地震が来るのだから、その時に困らないように、地域の地盤のかさ上げをするとか、耐震地盤をこしらえるとか、耐震高層住宅を建てるとか地域の要求を行政側に出すことや。それを地道にやっていくことです。」

http://futaba-bousai.cocolog-nifty.com/…/…/06/post-977a.html

(石井弘利さんのご冥福をお祈りします)

 昨年宮城県の石巻市、東松島市、名取市を訪問し、住民の皆さんと交流しました。そのなかでいちはやく集団移転され、自宅や職場を再建されておられました東松島市矢木西立沼地区まちづくり協議会の皆様は、住宅の移転と仕事である農業の再建いちはやく成し遂げられています。

http://futaba-bousai.cocolog-nifty.com/…/20…/07/22-8d88.html

 (東北被災地興隆ツアー2日目 2015年6月21日)

 地域の合意形成が早く、行政側と共同して移転計画を練り上げたことが大きいのではないかと思いました。わたしたちも「下知地区事前復興計画」をこしらえます。可能なら事前に事業のいくつかは着手し、震災対策、津波対策を行いたいものです。
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 と言う事でしたが、何度練習しても10分以上かかってしまい4分間でのプレゼンテーションは無理であることがわかりました。

 とは言え、断片となりましたが、4分間で上記の主旨の「見出し」部分は述べたと思います。自己評価としては頑張りましたが75点と言うところです。

 休憩時間に、参加されておられた宮城県亘理町(わたり町)の自主防災会の会長さんが「あんたらの町も大変だね。私らの町も2011年には津波にやられ大変だった。救命胴衣を着用していた人は助かった事例がありました。是非実行されてください。」と言われ、当時の新聞の切り抜きのコピーをいただきました。

 すべての発表が終わった後の総括としてアドバーサーの国際エメックスセンター事務局長 川脇康生さんは「みなそれぞれの地域の特色が良く出ていた発表でした。特に高知市下知地区は、事前復興計画づくりを議論しているということで先進的な取り組みを評価したい。」と言っていただきました。終了後川脇さんと意見交換しましたが、「大災害後の事後復興事業は、地域の合意形成がとても難しいので良い試みですね。」と言っていただきました。
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 また地区防災計画を立案された内閣政策統括官の方も「高知市下知地域の皆さんの頑張りは良くわかりましたよ。」と言っていただきました。これも地元下知地域のみんなの頑張りの結果です。全国フォーラムの発表者、プレゼンターとしては明らかに役不足でしたが、地区防災計画に取り組んできた内容(報告書)などで、関係者各位の高い評価を得ることが出来ました。
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(内閣府の中丸さんが休憩時間に「津波避難ポーズ」を実演していただきました。
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 次年度は内閣府のご支援は受けられませんが、下知地区の私たちは独自高知市役所の支援も受けながら下知地区防災計画=事前復興計画(しあわせになるまちづくり)を形にして、盛り上げていく決意です。

フォーラムの関係者の皆様ありがとうございました。大変勉強になりました。
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2016.01.25

広報下知減災 1月号が発刊されました

 下知地区減災連絡会の広報紙「広報下知減災 2016年1月号 第11号」が発刊されました。編集・発行は事務局長の坂本茂雄さんです。年末年始のご多忙のなか作成いただきありがとうございました。

 今回の紙面には「内閣府のモデル事業である地区防災計画」の第3回検討会(12月17日実施)の報告記事が1面から2面に掲載されています。いよいよ最終回の第4回目は1月26日に行われます。
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 「事前復興計画」のキーワードは「子供」「未来」「繋がり」です。これをベースに下知地区事前復興計画のコンセプト(全体の元となるおおまかな考え方・全体の元となる基本的な考え方・根本的な思想)を構築する作業が今年の目標です。

 いわば下知地区のまちづくりのテーマであり、何をもって下知を復興するのかを住民発意でこしらえて確立することに最大の意味があるのです。簡単なことではありませんが、ここが1番「肝心要」のことであると思います。

 また2面から3面にかけましては、11月29日に実施されました下知地区防災訓練では、「状況付与型・避難所開設・運営訓練」を行いました。その経験や失敗が、「想定外」を「想定内」にすることがとても良く理解できました。
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 今年は昭和南海地震(1944年12月21日)から70年目。各単位自主防災会も連携してより深化した下知地区総合防災訓練を実施したいものです。

4面は10月11日に遠く宮城県石巻市から来ていただきました今野清喜さん(石巻市東湊地区まちづくり協議会代表世話役)の講演会がありました。実体験された津波とその後の避難所の運営の体験談は、身につまされました。

「亡くなられた人の多くが普段から近所付き合いも希薄で、防災訓練に参加しなかった方が多かった。」と言われました。私たち下知地区減災連絡会の減災活動や、」二葉町自主防災会の活動は、まだまだ地域全体に浸透しているとは言えないからです。

 「正しい情報を住民各位に伝達する」ことぐらいしか自主防災会は出来ません。今年は多様な方法手段で伝達したいと思いました。
 

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2015.10.23

今野清喜さん講演会・レジュメ

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2015年10月11日の今野清喜さん(石巻市湊東地区まちづくり協議会代表世話役)の講演会当日のレジュメです。

 そのなかで「自助とは、

*自分で歩いて避難できるようにしておくこと。

*普段の暮らしで、防災、減災のことを少しは考え生活すること」と書かれています。
 全くそのとうりであると講演を聞きながら思いました。

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2015.10.22

「東北被災地に学ぶ交流の旅」報告書

 「南海トラフ地震未災地の私たちが 東北被災地に学ぶ交流の旅」報告書は、坂本茂雄さんと西田政雄さんが編集し紙媒体として作成されました。参加者各位は原稿や感想文を書きました。
 
 6月20日から23日までの間に、石巻市を中心に、東松島市、名取市の被災地を訪ね、奮闘し復興事業に取り組まれている住民組織や支援組織の人達に面談し、意見交換してきました。

 紙媒体の報告書を辛気にスキャナーで取り込み、電子媒体で保存することにしました。

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2015.10.21

今野清喜さん講演会

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 2015年10月11日に、下知コミュニティ・センターにて今野清喜さん(石巻市湊東地区まちづくり協議会代表世話役)の講演会が開催されました。
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 森宏下知減災連絡会会長から歓迎の挨拶がされました。坂本茂雄事務局長からは、6月に下知減災連絡会有志で6月に実施した「南海トラフ地震未災地の私たちが、東北被災地に学ぶ交流の旅」の報告書を今野清喜さんのご紹介かたがた説明されました。
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 そして今野清喜さんの講演が始まりました。詳細については後日西田政雄さん(防災寺小屋主宰)が当日ビデオ撮影されておられます。後日動画としてネットに上がると思われます。参考にしてください。」
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 講演のなかで印象に残った語句を列挙します。

「3月末に県職員を退職する予定でした。2年前から町内会長もしていました。東日本大震災当日は、休暇を取り家内と定年後のことについて話していました。2011年3月11日午後14時46分に大きな地震がありました。

 とにかく長い地震でした。家内は庭に出ていて、私は転倒防止策をしていないピアノを抑えていました。過去に宮城県沖地震も体験していますので、家具の固定など地震対策はきちんとしていました。」

「しかし津波に対してはほとんど無防備でした。大津波警報も出ました。しかし前年ン2010年のチリ地震遠地津波も予報は3Mでしたが、実際には数十センチに津波でした。今回もその程度でしょうとたかをくくっていました。」

「町内会長をしていて自宅にいました。家内は民生委員をしていて町内に2人とも顔見知りが多かったです。揺れが長かったので津波の恐れもあるので、ご近所に声をかけ、地域の避難場所になっている葬祭会館のホタルへ避難しました。」

「大津波が見えたので急いでホタルの2階へ避難しました。蛍の前は幹線道路。車に乗ったまま流されている人たちを多く見ましたが、どうしようもありませんでした。」

 「蛍には250人ぐらいが避難していました。学校のように指定避難所ではないので、水も食料も施設に備蓄していません。ろうそくだけは豊富にありました。」

「震災当日は晴れていましたが、津波が納まると余震が多くありました。施設の職員もいましたので、避難所のためにカーテンを剥がして利用させてもらいました。」

「避難していた人たちも町内会の行事や防災訓練、盆踊り大会などで顔見知りが多く心強かったです。ローソクの灯りの範囲で班をつくりグループをこしらえました。水や食料は用意の良いひとは玄関先に防災グッズのリックなどで非常食と水を持って来ていましたが、1割もいませんでした。」

「顔見知りが多くてパニックにはなりませんでしたが、水も食料も不足するので、3日目あたりから話合いをして、決死隊をつくり館の外へ調達に行きました。流れている缶詰や袋入りの飴などを調達し、皆で分け合いました。水は別の集会所に置いてありました。」

「情報はラジオが頼りでした。電気も携帯電話も使えません。3月14日に自衛隊が来てくれておむすびをくれました。皆が満足できる量は供給されません。服薬している人が多くて薬の不足に困りました。」

「避難所には看護士さんが2人いました。丹念に薬の種類を聞き取りをしてくれました。食料を食べる場合は爪を切って清潔にしましょう。トイレを綺麗に使いましょう。掃除しましょうと言って下さり、避難所の雰囲気が明るくなりました。

 子供たち、高齢者、女性、の順に優先するルールをつくり、6時半にはラジオ体操もしました。また7時、11時、16時半位に連絡タイムをつくり、情報を共有化しました。」

 「避難5日目になると湊第2中学からヘリで広域避難所へ移送するという情報が入り、避難者の半分が移動し、半数は自宅などが気になる人が多く、残留しました。」

「県北部にいる親戚が仕出し屋をやっていました。なんとか連絡して300食のおむすびとから揚げを避難所へ届けてもらいました。皆が元気になりました。常日頃から被害を受けていない地域との交流は大事である。支援はありがたいと思いました。」

「10日間の蛍での避難所生活でした。教訓を上げてみます。

1)役割分担を決めること。各分野の責任者を決めること。施設内で飲酒は禁止にしました。

2)要援護者の早期の移設を心がけました。

3)服薬の薬は大事。看護士さんが2人おられて助かりました。普段から自分の服薬する薬は持参するか、薬手帳などを携帯するようにしないといけない、携帯電話の画僧に記録することも大事です。

4)、夜間の見回り警備も大事です。

5)情報を施設内で共有化するために、連絡を7時、11時半、16時と行いました。

6)トイレの掃除と清潔化が大事です。

7)自分たちでやれることは自分でやること。

8)ペットの問題で苦労しました。」

「地域で多くの人が亡くなりました。常日頃の繋がりがとても大事です。盆踊りの時に炊き出し訓練をしていて、参加されている町民は防災意識が高く、皆助かりました。亡くなった人たちは、行事へも防災訓練へも参加しない人たちでした。」

「要援護者や高齢者の皆さんも「助けて下さい」と周りの人に遠慮なく言う事です。それにより地域の人達が結果的に早く避難できます。よくあるのは私は高齢だから逃げないとか言おう人がいます。放置して逃げることが出来ず説得中に津波に巻き込まれ命を落とした人もおられました。」

「自分がどんな地域に住んでいるのか。地域の特性と特長、危険個所を知ることです。

 参考図書として「石巻赤十字病院の100日間」石巻赤十字病院+由井りょう子著・小学館2011年9月刊)です。」

 講演をノートに聞き取りながらですので、今野清喜さんの講話を時系列的に正しく聞き取りできたかどうかは正直自信はありません。印象に残った事柄を記述してみました。

 送迎の間や、地域の見学をされている間に今野清喜さんと話をしました。事前に下知地域の事情も独自に検索されていました。事前にいろいろとやっていることや、他の地域との交流(今治市や仁淀川町)などは有益であるとも言われました。

 ご指摘されたのは市街地ゆえの火災対策をすべきではないかと言われました。自宅からの失火や津波で自動車が流されての火災(石巻市門脇小学校付近)や、石油施設での火災(気仙沼)なども起きたからです。

 正直懸念はしていますが、事前の対策まではしていません。

 訴訟が起きている事例として、高台にあり安全な場所に保育所はありましたが、保護者宅へ送迎しようとして送迎車を出して津波に遭い亡くなった事例。

 近くに高台があるのに業務を続け銀行の支店職員の多くが死亡した事例。裏山が隣にあるのに、そこへ逃げずに運動場に待機して教員と児童の多くが亡くなった小学校。犠牲者が出ますと復興の足かせになります。

 とにかく下知地区の危険性を熟知し、地域の特性を住民皆が把握し、実際に南海地震が起きた場合、素早く津波避難施設(市指定や地区防災会指定のビル)に垂直避難することです。

 避難所運営や受援力(支援を受ける力)を意識してつけることでしょう。

 南海地震はいつ起きるかわかりませんが、70%の確立で起きることはまちがいありません。災害大国日本で生きのびる知恵と工夫は国民1人1人が考え、実行することでしょう。
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2015.10.20

五台山からの眺望と若松町の耐震護岸工事

 2015年10月11日は、宮城県石巻市湊東地区まちづくり協議会代表世話役の今野清喜さんと、坂本茂雄下知減災連絡会事務局長と、横田政道若松町自主防災会会長とで、南国市大湊地区の津波避難タワーを視察後、五台山へ行きました。

 五台山は横田政道さんが、「1・5次避難場所」と定義し、週に1回か2回山中を散策しています。湧水や四季折々の樹木や草木があり、秋は栗が落ちています。春はぜんまいやわらび、初夏はたけのこなど。
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 横田さんに解説いただきながら頂上の展望台へ行きました。こちらからは高知市街地が一望でき、下知や潮江の市街地がいかに海に近く低地であることを今野清喜さんに説明しました。

「わたしは30年ほど前に高知市へ来たことがあります。その頃はこれほど高いマンションは建っていませんでした。驚きました。確かに下知地区には高台はなく、こうした高層マンションを津波避難ビルにして逃げ込まないといけないですね。」と言われました。

 車中で坂本茂雄さんが「昭和南海地震時の下知地区の浸水状況の写真と現在の市街地を対比した写真」を今野清喜さんに見せておられました。
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 五台山から青柳橋を渡り、若松町の耐震護岸工事現場を見ました。1期工事は終わったとの事です。1・3Mの直径の鋼管を油圧で23M地中に埋め込み、そのうえに堤防を建設し、地震や津波で引き倒されない堤防づくりです。
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 今野清喜さんは元宮城県庁の土木技師。河川や港湾や道路の部署におられたそうです。専門家の観点で見ていただきました。

 高知市下知地域では、河川の堤防道路が1番海抜が高く(1・5Mから2M前後)、市街地は下がっている事。電車通りの国道32号線は海抜0メートルであることを説明しました。

 ホテルにチェックインされ、車で下知地域を巡回し、講演会場の下知コミュニティ・センターへ向かいました。そちらで有光センター長に施設の説明(防災倉庫・LPガスユニット・貯水タンクなど)をしていただきました。

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2015.10.19

南国市の津波避難タワーを視察しました

 2015年10月11日は、高知空港へ坂本茂雄さんと、横田政道さんと3人で、防災講演会の講師である今野清喜さん(石巻市湊東地区まちづくり協議会代表世話役)を出迎えに行きました。
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 到着の飛行機が30分程度遅れました。高知の状況を理解いただくために、空港近くの南国市大湊地区にある津波避難タワーを見ていただきました。大湊保育園と大湊小学校の狭間に津波避難タワーはあります。
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 飛行場に近いので、高い建物は建設できません。海が近く、平地なので、各集落ごとにこうした津波避難タワーが南国市には14基あり、昨年建設されました。
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 津波避難タワーは堅牢に造られており、震度6強の地震に耐えられ、低層住宅にお住いの住民や園児や児童を収納できる広さです。斜路もあり、乳母車や車いすでも昇降できるようになっています。
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「仙台空港近くに地形は似ていますね。」と今野さん。「こういう施設ができると安心ですね。でも常に訓練する必要はあります。」とも

 降りて来ますと寄贈されたとは思いますが、まんぼうという津波避難救命艇も置かれていました。井戸のポンプもありました。ただ、地表部にあるので、実際に役にたつのかどうかは不明です。
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 当日は風が強く吹いていました。冬場とか夜間とか雨の日とかにでも避難訓練していつでも逃げ込める練習する必要はありますね。

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