2019年12月12日(木)ですが、高知市議会を傍聴に行きました。地元下知地区代表の高木妙さん(公明党)が会派の代表質問されるので行きました。
現在の市議会議場は、旧農協ビルの中にあります。その目の前の完成した高知市役所新庁舎があります。
記念式典が11月28日とか。高知市政30年目の日だそうです。岡﨑誠也さんは、先月の市長選挙で5選され、市長として式典に臨みます。
さて高木妙さんの代表質問ですが、17項目もわたっています。質疑の時間は2時間(120分)。高木市議が質問内容を30分かけて読み上げ、それに対して市長や副市長、担当部署の部長が回答しました。それが60分です。残り30分で関連質問を行い、回答します。長いようで短いと思いました。
そのなかで特に興味を持った質問が6つありました。
「SDGsを活かした市政運営について」
「専門職の確保と市長の補佐役」
「都市計画マスタープランについて」
「液体ミルクの備蓄について」
「農福連携について」
「市民税の1%を還元するしくみについて」
まず「SDGsを活かした市政運営について」ですが、うかつにもわたしは「SDGs」について今日まで知りませんでした。ネットで検索してみました。
「2015年に国連で全会一致で採択された「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」。30年までに達成を目指す17分野の目標で示すターゲットには「食品廃棄を半減させる」や「育児や介護、家事という家庭内の無報酬労働を評価し、責任を分担する」など日常生活でも取り組めるものが多くある。日本は、ジェンダー平等や貧困対策、クリーンエネルギーなどの分野で課題があると指摘されている。
(2017-11-09 朝日新聞 夕刊 2社会)
質問に対して岡﨑市長は「市政運営の中にSDGsを組み入れます。大学・NPO・企業・市民と協力していきます。」と言われました。本気で市長が動けば、きっと市政も変わります。
「専門職の確保と市長の補佐役」について、防災部署などは、被災地支援など経験を積んだ職員を専門職として配置すべきである。また市長の脇を固める「補佐官」は必要と言われています。しかし市長や市幹部職員からは明確な回答はありませんでした。
防災部局は、「一般的な人事異動をさせたらいけない」と思いますね。そのあたり安易に人事をいじるところが、高知市政の防災対策が本気度を疑いますね。
「都市計画マスタープランについて」については、事前復興計画という言葉が最近はよく言われています。それは大災害の後で、短期間に被災住民と行政との間で合意形成は難しく、住民に寄り添う計画などができるはずはありません。
高知市の都市計画マスタープランには、防災や減災の観点がなく、長期浸水の予想される地域住民からは。高台移転や盛り土による地域の整備の要望があります。「下知地区防災計画」を3年間策定作業をしましたが、その中でも出ていました。都市整備部長の回答も明確にリンクさせるという観点はありません。
「SDGsを活かした市政運営」を全庁で本気で実施すれば、都市整備と防災と、福祉と経済がばらばらになるはずはありません。都市計画マスタープランに反映させるばきでしょう。
「液体ミルクの備蓄について」は、常温で半年備蓄は可能だし、何より衛生的です。粉ミルクより保存期間が短い。担当部長は両方の製品を慎重に避難所に備えていきたいとの答弁がありました。
「農福連携について」は、全国の500の実施例があり、農業と福祉は相性がいい。高知市でも前向きに取り組んでい気うという担当部署の回答でした。
「市民税の1%を還元するしくみについて」については、現在検討中であり、令和3年度から実施するようにしたという市長の答弁がありました。
他の質問内容も「聞き耳」をたてる内容でした。2時間という質疑時間は,短いと思いました。緊張感がある質疑であり大変良かったと感心しました。
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