低温火傷

2024.09.19

危うい公共インフラのサイバー対策

危ういインフラの情報管理
 ネット社会は世界知繋がっています。日本経済新聞2024年9月5日号は、公共インフラ事業を狙い混乱を引き起こすことを目的とした、国際的なハッカー集団の脅威を記事にしています。

「狙うのはインフラの混乱」

「ハッカー集団、生命脅かす」という仰々しい見出しであります。
 記事によると2024年3月に米国のバイデン政権は、各州知事あてに、水道システムに対するサイバー攻撃への警戒を呼びかけました。現実に2021年には水道施設への催場尾攻撃で、水道水に含まれる水酸化ナトリウムの濃度が通常の100倍以上になった事件があったとのこと。

 日本でも他人事ではない。2019年長野県阿智村で水道施設の中央監視装置がサイバー攻撃を受けました。最悪断水する事態に陥る危険性もありました。

 2024年5月にはJR東日本のチケット販売サイトが大規模な障害が発生。2023年7月には名古屋港で2万本のコンテナ配送で混乱が生じました。いずれもハッキングが原因でした。

 米国からは日本のサイバー対策は「マイナーリーグ」と揶揄されています。アメリカの危機管理意識の高さから言えば、全く無防備に近いともいえると指摘もされています。なかなか大変な時代になりました。

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2022.06.16

母が退院・在宅介護がスタート

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 2022年6月15日ですが、母(96歳)は、3月21日の今年2度目の下肢蜂巣炎による緊急入院(1度目は1月14日)以来87日ぶりに自宅へ戻りました。

 1月14日は「誤嚥性肺炎」で緊急入院。14日間の入院生活でした。1月から6月15日までの166日間のうち101日間も入院したことになります。1月から6月までの60%は入院生活でした。DSCN3288

 お陰様で「誤嚥性肺炎」と「下肢蜂巣炎」という難しい症状は改善しました。しかし入院中に要介護3から要介護5になりました。

 高知医療センターも転院先の細木病院も医療スタッフの皆様は大変良くやっていただきました。完全看護の高知医療センターに入院中に要介護3から要介護5になってしまったのは、とても残念です。要介護5と言うのは「すべての身体機能に関しては全介助が必要」ですから。

 いろんな選択肢のある中で15日に退院し、夫婦2人で母の在宅介護をするということになりました。仕事しながら2階での在宅介護がスタートします。
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 第1回の介護担当者会議も母も出席して(というか退院して自宅へ戻ると疲れ果て2階の介護ベットに寝ていますが、参加者に見ていただきました。)開催されました。通所デイサービス関係者、訪問診療所看護師、介護用品レンタル会社担当者とケアマネージャーさん出席されました。皆さん「在宅介護」の支援者です。

 明日は訪問診察の医師の診察があります。母の状態を正確につかんでいただきます。
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 17日(金)は通所デイサービスがスタートします。

18日の土曜日と19日の日曜は夫婦二人で母を1日中介護の2日間となりますね。

 20日は午前9時に訪問看護師さんが来られます。午後からはショートステイをお願いする事業所の方との面談です。

 あれこれせわしいようです。不安はいくらでもありますが、やれる範囲で夫婦で取り組みます。支援していただける専門家のアドバイスに傾聴していきます。


 母は本物の「要支援者」です。避難困難地区の下知の海抜0メートルの二葉町で生き抜いていかねばなりません。身が引き締まりますね。

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2022.06.15

要介護5の母(96歳)の在宅介護がスタートします。

 2022年6月15日(水曜)ですが、午後13時半に54日間お世話になった細木病院を母は退院し自宅に戻ります。介護タクシーで帰ります。

 思えば「誤嚥性肺炎」で1月14日に高知医療センターに緊急入院して、2度にわたる高知医療センターへの入院と細木病院の転院で、101日間の入院生活でした。

 1月から6月15日まで166日ですが、入院した日は、高知医療センターと細木病院で101日間でした。今年に入り60%は入院していたことになります。身体機能も「寝たきり」では低下するのは当たり前ですね。

 今日は午前10時半過ぎに病院へ行き、先に入院費用を支払います。11時に母の入院室に来るように言われています。早めの昼食であるペースト食の食事介助のレクチャーをしてくれるようです。

 食事が終われば、母が飲み込めない食べかすの「吸引」の作業手順を習います。私は不器用なので1度や2度操作しただけでは上手くいきません。15秒以内とか言われました。

 荷物をまとめます。介護タクシーが13時半に病室まで車椅子で迎えに来ていただくので、一緒に付き添い退院し、自宅へ戻ります。

 要介護5の母の在宅介護が今日から始まります。

 FBの友人である村山和彦さんは人生の大先輩。村山さんは、介護保険のない時代にご両親の介護をなさり看取られました。

「親を送り出してから1人前」と言われました。その言葉が今は身に沁みます。

 今回も特養や療養型病院、老健施設などへの入居の申し込みはしています。今日の退院と即転院とはなりませんでした。

 何より大きいのは家内が母の在宅介護に賛成していただいたことです。母の生活空間は2階です。1階は会社の事務所です。私も家内も現役で働いています。2階まではわたしがおんぶラックで母を背負い階段昇降します。

 仕事の方では取扱品目の値上の交渉や、品切れの対応に追われています。4年前から始めた新規事業も軌道に乗りつつあり、手を抜くことは出来ません。

「在宅介護しながらテレワークで仕事する。」ことになります。テレワークも在宅介護も慣れていないので苦労はするでしょう。

「要介護5の母親の在宅介護」は事例が少なく珍しいかもしれません。可能な限り、報告します。へばる可能性もありますから。

 個人ブログなどにも掲載していきます。

 仕事と在宅介護に費やす時間が増加します。そうなると地域防災活動の時間が減少します。夕方以降の会合は今のところ出席できませんから。

 地域防災活動は代役がいくらでもいますが、母の在宅介護は家族しかできませんから。もちろん訪問医師や看護師、」言語聴覚士、理学療法士らの専門家のお知恵やサポートも受けながら紀子入れたらいいなと思います。

 6月14日までに仕事関係と地域活動は6月分は済ませました。6月末までは、在宅介護についてのレクチャーを真摯に受講し、自分のペースをつかみます。

 

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2022.05.30

母の「ベットルーム」を整備しました。

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 2022年5月28日(土曜)ですが、梅雨入り前の絶好の晴天ですが、朝から母(96歳)のための「ベットルーム」の掃除と片付けを家内と2人でしていました。

 今の自宅の建築(1987年)以来、2階の3畳間は「納戸」的な使用され、タンス部屋でもありました。カーテンも1度も変えていませんえした。

 道具類、家具をすべて撤去しました。カーテンも埃だらけなので、撤去しました。カーテンレールや窓枠や壁面も丹念に掃除しました。」結局半日かかりました。
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 母は1月14日は「誤嚥性肺炎」による高知医療センターへ緊急入院。28日に退院しましたが、3月21日に「下肢蜂巣炎」のために2度目の高知医療センターへの緊急入院しました。1か月半高度急性期治療のために入院していました。

 4月21日から細木病院に転院し、下肢蜂巣炎の継続治療と、入院生活による身体機能低下の回復のためのリハビリをしています。でも6月17日の退院が決まりました。


 医療センター入院中に(3月21日から4月21日まで)、医療センターの相談員さんから「介護保険 要介護支援区分変更申請をされたらいい」と言われ自治体の福祉部署に申請をだしました。そしたら要介護5の判定になりました。今までは要介護3でした。

 要介護5というのは
:最重度の介護を要する状態。
食事やトイレ、服の着替えなど生活全般に介助を必要とする。
・身だしなみや掃除などの家事がほとんどできない。
・立ち上がったり歩いたりすることがほとんどできない。
・立ち姿勢を保ったり、片足で立ったりすることができない。
・全般的な理解の低下がみられることがある。

医療の専門家の揃っている高度医療の病院へ入院しているのいに、身体機能が著しく衰えてしまいました。

 つまり歩行、食事、排せつ、着替えなどの日常動作が1人では出来ず。「全介助」の状態になりました。

 24時間の完全看護体制の病院ならいざ知らず、医療知識も、介護の技術もまるでない市民が「要介護5」の母を自宅で介護できるのだろうか?とても不安です。

 「やってみなければわからない」ですが、老老介護でもあり、平日は家内業形態とはいえ仕事もフルタイムでします。果たしてやりきれるのだろうか。

 医療や介護の専門家の皆様のご支援を受け、やっていくしかありません。また歴史が変わりますね。

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2022.04.22

母の退院 転院で多忙な1日

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2022年4月21日のリハビリ・ウォーキングは、10898歩でにととまりました。夕方は歩けませんでした。

1か月入院した高知医療センターを4月21日の午後退院するので入院費用を支払いました。
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午後1時に介護タクシーが迎えに来たので、母は車椅子で乗り込みました。私も一緒に乗り込みました。母に会うのは久しぶりです。
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生憎の雨のなか細木病院に転院しました。各種入院手続きをしました。病室までが入らせてくれました。医療センターから持ってきた母の衛生用品や着替えを整頓しました。


早速医師の診断もありました、足の蜂巣炎はほぼ治っています。もう少し治療が必要ですね。
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最長60日程度しか入院出来ません。次の進路を検討しないといけないです。やることがたくさんありますね。

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2022.04.20

「障害のある方の防災」を読んで

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 高知市社会福祉協議会 高知市障害者福祉センターから「こうちノーマライゼーション VOL47 特集 障害のある方の防災」が送付されてきました。
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 書き出しは「障害者は高齢者の先駆者である」とあり、「近い将来、必ず起こるであろう災害に対策として、傷害のある方の課題を知ることで、これからの防災課題を考える。」とあります。

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 確かに言われるとうりです。現在96歳の母は、良い介護3で認知症です。今年に入り2回の緊急入院生活で「誤嚥性肺炎」と「両下肢蜂巣炎」はほぼ完治しましたが、ほとんど歩行が難しくなりました。でも退院を言い渡されています。

 自宅は平屋ではなく階段生活の「バリアアリー住宅」です。災害時避難する場合は、母を背負い避難する必要があります。果たしてそれは可能なのか?

 2015年に下知地区の有志他8人で「東北被災地交流ツアー」そして東日本大震災の被災地を訪ねました。そこでは石巻市の湊中学の非常階段をデイサービスの利用者の高齢者は登ることが出来ず全員が亡くなったと説明を受けました。
湊中学非常階段
http://futaba-bousai.cocolog-nifty.com/blog/2015/07/post-8315.html


 それで高知大学ヨット部で使用していない廃船を譲渡していただき、避難場所の少ない丸池町に「救命艇」として移設しました。


http://futaba-bousai.cocolog-nifty.com/blog/2019/06/post-422e03.html


 今回の高知ノーマライゼーション4_NEW「障害のある方の防災」は、多様な障害があり、とても難しい問題をはらんでいます。

また障害の種類も身体傷害、知的障害、精神障害(発達障害を含む)、難病の日とも含むようです。

 ノーマライゼーションでは、障害者団体のリーダーの方たちが取材に応じて「障害と防災」についてお話しされています。
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 各傷害者団体のリーダーの方たちは「防災はまずは自分たちでできることから」と言われています。

 次に地域とのかかわりを持ちたい、一緒の防災訓練に参加したいとも言われています。そのあたりの繋がりが希薄なように思いました。
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 地域防災の立場から申し上げますと、傷害の人も家族も、地域の防災訓練に参加していただきたいです。
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 今回二葉町町内会と二葉町自主防災会は共同で「二葉町防災世帯調査」を4年ぶりに実施します。そして協力いただいた世帯には、世帯の人全員に「SOSカード」を配布します。

 防災世帯調査は病歴、介護歴などを記入していただきます。防災会が保管します。SOSカードはご自身のお困りごとを自分から名のっていただくカードです。これはご自身で常時携帯していただきます。

二葉町防災世帯調査表2022年_NEW
 下知地区の二葉町は「避難困難地区です」。地域のコミュニュティ力が問われます。とりあえず防災世帯調査から始めます
荒木さん防災世帯調査への想いSOSカードと私の情報カード_NEW

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2022.04.17

96歳の母は前途多難

 2月21日に今年2回目の緊急入院した96歳の母です。
超高齢者になりますと皮膚が「極薄」になるようです。
 入院の直接的な原因は両足が低温火傷(左足)と擦り傷(右足)の患部が化膿し、壊死を一部起こしていたようでした。
 入院時の診断は「両下肢蜂巣炎・横紋筋融解・廃用症候群・誤嚥性肺炎」でした。いずれもほぼ完治したようです。急性期高度医療病院は、そうなると退院をせかされます。
 家族としては原則自宅介護を望んではいますが、1か月も入院生活で身体機能はリハビリを少ししたとはいえ、格段に落ちていると思います。それゆえリハビリと治療をしていただく病院に転院して、自宅へ戻りたいことが希望でした。
 コロナ禍でもあり、病院や療養施設に入居しっぱなしで、家族ですら面談することもかなわず、昨年90歳の叔母が2人亡くなりました。葬式すらできませんでした。
 母を在宅介護して、可能なら看取りまでしてみたい。そう思いました。しかし現実は甘くはなく、とてつもなく家族の負担は重くなるそうです。それはそうだと思います。
 転院先病院が見つからないようです。理由は母が老い先短い超高齢者であること。リハビリは改善の見込みがある人優先のようです。超高齢者で改善の見込みが薄い母は敬遠されました。
 更に病院側が受け入れれを拒むのは「最初は家族の意向で在宅で頑張ります。」と言ってもあとから「やはりそうれは無理だ。」と言ってくる事例がとても多いそうで、そうなると病院側も受け入れざるをいえなくなり、退院してくれとはいえないので困るということですね。
 その理由もわかります。療養型施設も常時キャンセル待ち状態。入居者が亡くならないと入所出来ない状態とか。要するに超高齢者は「行き場がない」というのが現実のようです。
 「最悪はうちの病院(高度医療機関)から自宅へ直行になります。受けいれ体制だけは整えておいてくださいね。」と言われました。
 いよいよ来るべき時が来ましたね。週末は掃除して部屋をかたずけます。

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2022.04.13

自宅を終の住処にする方法

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 「施設に入らず 「自宅」を終の住処にする方法」(田中聡・著・詩想社新書・2021年刊)を久しぶりに図書館で借りて読みました。

 まさに96歳の母の老老介護(現在は母は医療センターに3月21日より入院中)に追われる私にすれば、「教本」になるやもしれないと思い、オーテピアで予約申し込みを3月初めにしていました。3週間後の3月30日に下知図書館から連絡があり、ようやく借りることが出来ました。

 筆者の田中聡氏は建築設計士であり、介護施設の施設長もされておられました。その知識と経験からの表題のような提案をしています。

 ただし一読して見て、自宅での在宅介護は、比較的介護度の低い場合のお話が主体であり、うちの母のように96歳という超高齢者で、要介護3(4が出る可能性があります)の場合は、てきようしないのではないかと思いました。

 記述の中で身につまされた箇所がありました。(長文引用します。)

「介護のために家族が仕事を辞めることは絶対に避ける。あくまでも仕事を続けながら、できる範囲での介護を行う。足りない部分は介護保険サービスなどをうければよいのだ。」(P77)

「介護生活において絶対に100点満点を目指してはいけないということだ。介護するほうもされる側も、ほどよい距離を保ちながら60点ぐらいを目標とし、樹歳は30点ぐらいでもお互いに我慢が出来れば成功とかんがえてもよいくらいでいいのだ。」(P78)

 記述は「一般論」としてさらりと書いてありますが、1番身に染みた言葉でした。

 介護は撤退戦と割り切ろうと筆者は述べています。なるほど。

「仕事が出来る人ほど「介護敗戦」に突き進む。

中略 介護に対して、真面目に前向きに、まさに仕事と同じように取り組んでしまい。仕事が出来る人ほど、これまでの成功体験を介護でも適用しようとしてしまう傾向があるという。

 しかし仕事に向かうように介護に取り組んでしまうと、それは「配線」への直行ルートである。」

「その理由は、仕事に対しては目標を設定し、綿密なスケジュールを立て、自ら汗をかいて実行する。その目標は、ほとんどの場合は成功や成長という結果にリンクしているはずだが、介護は貢献が報われることのない撤退戦だ。」

「前進の期待があるからモチベーションを維持できるが、介護ではむしろ諦めなければならないことが多々起きる。昨日よりは明日の成長を目指す仕事のメソッドとは違う方法論が必要だ。」(P80)

「じりじりと悪化する状況を前提においたとき、最も必要なのは、その戦線を受け持つあなたが最後の瞬間まで戦い抜く精神力を維持することだ。」

「そのために必要なことは、一人で何もかにもやろうとせず、組織や社会の力を借りる。人に相談して悩みをわかってもらい、支援をうけることだ。ただ、肉親が相手だと冷静に判断実行するのは非常に難しいことになる。」

「介護にあたって必要な心構えは「現場の働き者」になるのではなく、プロジェクトマネージャーとしての「マネジメント」を常に意識することだ。

 マネジメントの最大の目的は、いわば顧客であるお父さん、お母さんの幸せの達成だ。そのために必要なのは、介護プロジェクトのマネージャーであるあなたの心と体の健全さと収入をお維持することだ。」

「ケアマネやヘルパーさんらの介護のプロは、あなたのプロジェクトに参加してくれるプロフェッショナルのスタッフだ。

 介護が必要な人に対して、なんでもやってあげるのではなく、その人がまだ持っている力を引き出しながらの関りが重要で自分で出来ることは自分でやってもらう。

 その見極めが出来れば、身体の衰えの進行が遅くなることが期待できるし、介護の作業量の伸びも緩やかになる。」

「そうしたプロの力も借りながら、介護プロジェクトを動かすマネージャーとしてある程度安定した介護体制をつくることを目指すべきである。

 そして安定した介護体制をつくることが、仕事と介護の両立には最も重要なことである・」(P81「老親を施設に入れず、自宅で介護するための心得」)

 年明けからの母の緊急入院2回と、急激な身体機能の衰えは、「ショック」でした。懸命に介護しても報われない現実に何度も打ちのめされました。

 それはどこかで「100%回復しろよ!」を叫んでいた自分がいたのでしょう。ケアマネさんは「60%も回復でよしとしましょう。」と常付根言われていました。

 なるほど介護は「撤退戦」であると。「結果は出ない」「身体機能は落ちる」ことを前提に、気持ちよく母が終末を迎えることができるお手伝いを考えた方がいいということらしい。

 なんだか気が楽になりましたね。立ち直れそうな気がします。

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2022.04.03

究極の選択を迫られることは辛すぎます。

 明日(4日)に高知医療センターの担当医師との面談があります。そこで医師からの病状説明があり、「究極の選択」を迫られますね。

 母の足の回復は思わしくなく、転院先に医療+リハビリテーションできる病院を複数希望を出していましたが、すべて断られました。理由は母が高齢(96歳)であり、身体機能が低下し回復の見込みがないからというものでした。

医療センター側は「療養型病院」への転院をすすめています。でもそこへ入院すれば母死ぬまで出てこれません。コロナ禍で1度も面会出来ないことになります。昨年逝去した叔母2人はそうした形態でした。

もしくは自宅へ引き取り、訪問診療、訪問介護、訪問リハビリを受けながら「看取り」をするやり方。今までより介護負担が更に増えます。完全在宅勤務で母の介護しながらオンラインで仕事する体制ですね。

私自身のわがままはそれをしたいと思いますが、家内の負担も過重になるので思案しています。

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2022.03.30

母の入院している病院に行きました。

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2022年3月30日ですが、午後からは家内と一緒に高知医療センターに行きました。母の着替えを持って行きました。着替えを回収しました。

相変わらず面会はできません。担当看護師は「今日はベースト食を元気に食べました。」と言われました。
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口から食べられたら元気なはなるはずです。なかなか退院の兆しはみられません。

帰り際に病院内の喫茶店でソフトクリームを食べました。気温が上がったので食べたくなりました。
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 後に退院支援職員看護士さんから電話がありました。

「お母さんの容体は良くなっていません。酸素吸入しています。また足の具合もよくないです。

 転院先ですが、治療も出来、リハビリも出来る病院には空きがなく転院は困難です。療養型病院を探します。自宅での看取りもご希望ということもうかがっています。

 来週の月曜日に担当医との話も聞いてください。」とのことでした。

 暗澹たる気分です。人間には寿命はありますが、母には100歳まで元気でいてほしいと思う。それは個人的な希望とは思いますが。

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