2024年6月29日(土曜)は、高知市下知コミュニュティ・センターにて「始めよう!終活 あなたらしい人生を送るために」が開催されました。講師は櫻本智子さん(一般社団法人終活カウンセラー協会・認定終活講師、厚生労働省認定・1級葬祭ディレクター)でした。
講演会の段取されたのは下知コミュニュティ・センター職員の氏原香澄さん。事前に氏原さんにご紹介を受け面談していたこともあり、場違いのお爺さんですが参加させていただきました。20人が参加されていました。
「終活」という言葉が私のなかで「いい言葉」と思えるようになったのはつい最近です。実は私は18歳ぐらいから今に至るまで、1972年2月の連合赤軍事件と1972年11月の早稲田大学での川口大三郎リンチ殺人事件後の内ゲバ殺人の蔓延に悩み、52年間くよくよと人生を過ごしてきました。
2018年に父が99歳、2022年に母が97歳で他界しました。親不孝者ゆえに、両親の在宅介護は家内の支援も得て、きちんとしました。両親の寿命からしても「あと30年」の人生です。私なりに自分尾関わった社会思想や社会運動を総括し、就活しませんと「死んでも死にきれない想い」がありました。
桜本智子さんは講義テキストの中で的確な言葉で表現されています。私の「くよくよ人生52年のくらい長いトンネルからの脱出と共通しています。
「終活を始まるにあたり、自分の人生の棚卸をすませてから、その中ですぐにとりかかれること、出来そうなことを選択し、「不安」江尾「安心」に変えることからはじめましょう。「終活」は非常に分野が広く、様々なことがからみあっています。また、人によって環境や考えも全く違います。」
最近ようやくわたしも今年になって「長い暗い52年間閉じ込められていたトンネルから出口の光がかすかに見えてきました。それは2冊の著作との出会いでした。
最近私は2冊の著作を熟読しました。1冊目は友人に借りた「重信房子がいた時代」((油井りょう子・著・世界書院刊)でした。
http://dokodemo.cocolog-nifty.com/blog/2024/06/post-b83a12.html
2冊目は「彼は早稲田で死んだ」((樋田毅・著・文藝春秋刊)でした。
http://dokodemo.cocolog-nifty.com/blog/2024/06/post-a3dfc5.html
著作者はプロのライターであり、50数年前の社会運動の当事者であり、渦の中におられた人たちでした。「古い時代の出来事」「思い出」とせず、当事者たちに向き合い、取材し、原稿を推敲して記述したノンフェクションの作銀でした。同時代に渦の外周に居た田舎者の私は、2冊の著作を読んで、「半分ぐらい」救われました。
ですので「最長30年の人生」をフル活用し、自分自身の終活をしたいと思った次第です。
さて桜本智子さんの講演は素晴らしい内容でした。講演で話された内容をまとめてみました。(というか印象に残った言葉を書き留めました。)
「終活とは。終焉(しゅうえん)を考えることを通じて自分を見つめ、今をよりよく、自分らしく生きる活動」(一般社団法人終活カウンセラー協会)
「終活という言葉は2008年頃つくられました。今でも死についての準備をすることなど考えたくないと思い込んでいる人が多い。
生まれた人は誰でも必ず終末が来る。最後の事を考えると人の人生は楽しくなる。」
桜本さんは、講演のテキストで5つの設問を書かれていました。
「①あなたはいま人生を楽しんでいますか?」
「②あなたにとっての人生の目的は何ですか?」
「③あなたが今不安なことは何ですか?」
「④あなたが大切な人に伝えておきたいこと、残しておきたいことは何ですか?」
「⑤何かあった時に相談できるひとはいますか?」
「身近な終活の3原則とか
1)家の中の危険を点検・排除しましょう。
「ぬかずけ」を守ろう。「濡れているところ」「階段には注意」「かたづけしてつまずかない」ことです。
2)財産の把握をしましょう 預金通帳。クレジットカード、各種カード類の整理をしましょう。
3)定期的な健康診断をしましょう。死ぬまで元気で人生を楽しむことが、主かつ最大の目的です。」
「あと30年お人生を全力で生きる。」と決意した私と同じ波長ですね。
去年70歳になりました。「立派な高齢者」になりました。
2024年1月は両目に障害が出て正月早々2回手術、入院、療養、視力調整していました。5ヵ月かかりました。さあこれからだという時に、6月17日に窓の金具に右手薬指を挟み裂傷。翌日皮膚科で「手術」をし、全治3週間の診断。今年は6か月間「足踏みしました。」仕方がありません。老化も認めます。いつまでも若くはありませんから。
私の考え方と桜本智子さんから教えていただいた「終活」の考え方は違和感はありませんでした。ありがとうございました。講演会を情報提供いただきました氏原香澄さんに感謝します。
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