相変わらず劣悪な避難所事情
2025年8月18日の高知新聞1面記事は、「避難所設備 基準以下半数・トイレ数と占有面積」「予算、場所の不足顕著」(全国自治体調査)「防災立国程遠くとありました。
地震・津波・水害・噴火など世界有数の「災害大国」日本。この記事は災害時の「一次避難所」の設備(トイレ・居住スペース)の基本的な部位の調査でしたが、国の「避難所運営指針」では、被災者1人当たり3・5㎡の占有スペースと、50人につき1基のトイレ(災害発生初期段階)を用意するように、国は市町村に明示しています。
しかし現状は「基準を満たしていないが、満たす予定で時期のめども立っている」がトイレが8%、面積は2%です。一方で今後も満たすことは困難と回答した自治体は、トイレ40%、面積47%でした。
自治体は整備できない理由として、財政難と平時の置き場所の確保ができない、管理するノウハウも人員も足りない。という現状が露になりました。
南海トラフ巨大地震では、最悪のケースでは避難者は1230万人と言われています。到底現状では一次避難所ですら全く足りないようです。
記事では「過去には、冷たい床で雑魚寝が余儀なくされ、トイレ不足のために飲食をためらう避難者が散見され、災害関連しリスクを考えれば@非常時だから仕方ない」という姿勢は許されず早く基準を達成しておくに越したことがない。数字を伴う基準を自治体に示したことにより国の責任も重くなったと言える。」
「2026年度には防災庁が新設される予定だ。有識者らは、避難する場所により支援の格差が生じないようかじ取りが担うことを提言している。
自治体の備蓄状況に目配りし、プッシュ型での物資支援を充実させるなど、看板に偽りなしの防災立国が強く求められている。」とありました。
一次避難所ですらこの現状。102年前の関東大震災時から、避難所の在り方はほとんど変わっていません。ようやく石破内閣になってから首相や閣僚から避難所のスフィア基準などが語られるようになりました。台湾やイタリアなどの比べ、格段に日本は遅れています。
https://ideasforgood.jp/glossary/sphere-standards/
(スフィア基準とは?)
10年ぐらい前の参議院の予算委員会で、野党の森裕子議員が「避難所の在り方についての質疑で、スフィア基準について安倍内閣閣僚を問いただすと、安倍派の若手議員たちが、ヤジを大声で上げて、まじめに審議をしない姿を覚えています。つくづく「国民の命をないがしろにする」政府が続くと災害大国日本では生存することが難しくなります。



り、住民各位も自分事になったということですね。物凄いことであると思いました。




























最近のコメント