どうなる2025年参議院選挙
7月3日が公示、20日が投票日の参議院選挙。普段は地味な存在の参議院選選挙ですが。今回は注目度が高い。それというのも政権政党の自民党の人気凋落が酷く、昨年10月の衆議院選挙、6月の東京都議会選挙で、「2連負の大敗」しているからです。今回の参議院選挙で自公両党で50議席を獲得できなければ、自民党は政権を維持することができなくなるからです。
自民党が「劣化している。賞味期限切れだ。」と言われていたのは、もう32年前ぐらいから。1993年には自民党は下野し、細川連立政権が誕生しました。2回目は2009年の衆議院選挙。自民党は衆議院選挙で大敗し、民主党政権が誕生しました。しかし2012年に民主党は総選挙で大敗。自民党が政権に復帰しました。安倍-菅-岸田と続いた自民党政権は単独過半数を国会で占め、公明党との硬い連立政権で、与野党伯仲の「決められない政治」から一転、「ねんでもかんでも閣議決定」で独断専行する政権運営を推し進めました。
安保法制の制定、武器輸出3原則の形骸化、法人税と富裕層への課税の緩和策、などの憲法を壊し、軍事産業を養成する偏った政策を推進しました。また安倍派の権力基盤が、政権政党の特権を活用した「政治資金パーティ」の横行とあら稼ぎ、政治資金を活用した派閥の拡大を進めましたが、政治資金法の違反の容疑や、「裏金問題」が国や地方の自民党の組織で横行し、国民各位、自民党支持層に自民党に対する不信感、嫌悪感が増大していきました。
昨年10月以降は「少数与党」として、個別法案や事業で、野党との部分連合で、予算案を通過させるという「きわどい」国会運営を自民党石破政権は強いられましたが、どうにかこうにか来年度予算も通過させてきました。公明党も支持増が高齢化したのか、勢いがありません。
では野党は成長し、政権運営ができるのかといえば、不安が先に立ちます。立憲民主党や国民新党は政権運営能力に不安が残ります。維新は所詮は関西の地方政党にすぎないことが判明しました。共産党も「裏金事件」を提起し、自民党の議席の大幅減少に貢献しましたが、共産党の議席は国政選挙のたびに減少しています。党組織の運営自体に問題がありそうです。
れいわも今一つ伸び悩んでいます。社民党は消滅寸前になっています。
躍進したという参政党は、極端な排外主義、日本第1主義の主張が、不安を感じます。
たしかに欧米諸国も、ドイツ、英国、フランス、イタリアなども極端な移民排斥を主張する極右政党が台頭し、政権基盤が揺るぎ、連立政権になっています。日本も同様の事態になるでしょう。
どちらにしろ国民各位が政治に関心を持ち、自分で各政党の政策を吟味できるようにならないといけない。YouTubeや動画チャンネルで「見てくれ」や「印象」で政党を選択してはいけないと思いますね。
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