日本のIT産業のレベルは低い

2025年7月20日の日本経済新聞の記事「日本IT稼ぎは人手頼み」「労働生産性、G7最下位」「構造転換乗り遅れ」という記事には、驚愕しました。
今や日本全国どこへ行っても東京の鉄道の車内でも、地方都市高知市の路面電車の車内でも、9割強の乗車客が、小さなスマホの画面を黙々と見ています。ネットニュースを眺めているのか、ゲームをしているのかはわかりません。社会で書籍を読む人、新聞を読んでいる人は、100人に1人もいません。日本でもコンサート・チケットや航空チケットまではスマホに取り込まれ、オンライン決済を苦もなくできる人たちが(私は苦手で怖くてしていませんが(たくさんおられます。)
そんな社会現象を見ていると、日本は他の先進国同様に「IT社会」になり、多くの日本のIT企業は、さぞかし儲かっているのだろうと、田舎者は思い込んでいました。しかしそうではないと日経の記事は書かれています。
「新型コロナウィルス禍前の19年を100として、指数化すると、米国は現地通貨ベースで27%上昇、英国は9%上昇と、主要7か国(G7)中4か国がプラスになった。(記事によりますとアメリカ、英国、イタリヤ、フランスはプラスに。ドイツ、カナダは僅かなマイナス。「日本のIT産業の生産性は13%低下と勇逸の2桁のマイナス。でした。
新型コロナウィルス禍の数年間は、日本でも企業が「オンライン化」「在宅勤務」などを推進し、ZOOM会議などが当たり前に普及もしたので、日本のIT産業は発展したものと思い込んでいました。ところがより労働生産性を低下させていました。
それは日本のIT産業のビジネスモデルが、日経記事によれば「構造転換に乗り遅れた原因」との指摘があります。その原因は記事によりますと、
①「日本では、富士通やNEC,NTTデータグループなどのIT企業(俗にIベンダーなどと言われています)が製造業や、小売業といった事業会社や行政からシステム開発を受託するビジネスモデルが多い。
②「日本型の受託開発は顧客専用のシステムをオーダーメイドで作り込む。システムごとに仕様が異なり、運用や管理に人員を割くことになる」
③「コロナ禍で事業会社がリモート会議などのデジタル投資を進めましたが、IT企業の従業員数も2023年に235万人と2019年より2割も増えました。」
④「日本はIT技術者の74%はIT産業に属しています。小売りや製造業の事業会社には26%にとどまり、事業会社は開発業務をIT企業に外注せざるを得ない構造になっています。」
➄「オーダーメイドのシステム開発であり、しかも外注で行わな借ればならない日本は、IT産業全体の構造転換(クラウドを中心にしたITビジネス)に完全に乗り遅れてしましました。」
⑥「海外(アメリカなど)ではアマゾン・ウェブ・サービスや米アドビなどが標準化したITインフラやソフトウェアをクラウド経由で提供してきました。
米ナイキや米ウォールマート等IT企業の顧客となる事業会社も自前のIT技術者が数多く自社にいるので、IT企業の提供する「部品:を組み合わせてシステムを開発します。どんどん社会に対応したビズネスを製造業も小売業も展開しています。
IT企業は新たなソフトウェアの開発や機能の改善に集中できます。」
⑦「結果として欧米企業のほうが、日本企業よりも早く最新のソフトウェアを開発でき、日本企業も欧米制を採用する。クラウドなど国際収支における2024年下日本の「デジタル赤字」は6兆⑦000億円規模。2014年の3倍以上に拡大。2024年の日本御9貿易赤字額5兆4712億円を超えています。
トランプ大統領は自動車などの製造業の「貿易赤字」を問題にしてわめいていますが、日本のIT産業の後進性ゆえに「日本のIT産業赤字の拡大:のほうが、日本経済にとって深刻ではないかと思います。
日本型「オーダーメイド」労働集約型のシステム開発は、IT技術者の減少傾向で将来はなりたたなくなります。日本でも遅ればせながら、企業向けシステム開発工程すべてで、生成AIを活用すれば、1人当たりの作業効率が2割向上するとのこと。
日本経済新聞の結論は「AIを使いこなせるかが、日本企業のIT競争力の今後を左右します・」とのことです。








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