古代ローマ帝国の真似を辞めたアメリカ帝国
かつてアメリカ帝国は、古代ローマ帝国から学び模倣していました。
トランプ大統領は、先人たちが営々と「古代ローマ帝国」を模倣し、アメリカ社会の「多様性」「移民への寛容さ」「国際協調路線」「人種差別や民族差別の解消」「多宗教への寛容性」を展開してきましたが、「全否定路線になりました。アメリカ帝国は、100年足らずでローマ帝国の模倣を辞め、ひたすら滅亡・解体の路線を突っ走っています。
古代社会でローマ帝国は1000年も継続しました。「ローマ人の物語」の著者塩野七生氏の「ローマ人の物語 ガイドブック」を読みました。
「ローマ人の物語」は15巻の大作。イタリアに滞在し1年間に1冊づつ仕上げ15年で完成させたと言う超大作。ローマ帝国並みにスケールの大きな作品です。ガイドブックを読んであらためて思います。ローマ人は凄かったなと今さらながらに思いますね。
①まず「寛容さ」。征服した地域の宗教や習慣を根絶やしにせず認めたこと。
多神教であるということは日本も同じ。日本は800万の神様、ローマは征服した土地の神様も加わり30万の神様がいたとか。
②征服した属州にもローマ本国同様の社会資本整備を徹底してしたこと。
その2つのことだけでも後世の帝国であるイギリスやアメリカよりも「民主的」で統治システムはうまく機能していたようですね。凄いことです。
ローマ帝国滅亡後、その領土はキリスト教国と、イスラム教国になり、1神教で寛容のない社会になりました。現代もそれを引きずり出口のない争いをしています。
現代社会では、パレスティナ問題も、ウクライナ戦争も、もはやアメリカ帝国には制御不能。世界はカオス状態に向かっています。アメリカは滅亡の道を転がり落ちています。
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