電話応対できない若者たち

非常時に公衆電話をかける練習も、防災訓練であると言われたことがありました。それは今の子供たちは「公衆電話で電話を掛けたことがなく、とまどっているからだ。」と言われました。
私が子供時代、それこそ60年ほど前ですが、ようやく自宅への電話が普及し始めた頃でした。しかしうちには電話がなく、同じ敷地の母屋である祖父母の家の電話を借りたり、呼び出しで両親は使用していました。
それで近くのタバコ屋さんにある公衆電話で10円玉を入れて祖父母に家の電話に掛ける練習を小学校低学年時代にした記憶があります。今の時代は子供時代にそういう経験がないらしい。
日本経済新聞2025年7月28日号のコラムで、ピリタ・クラークというビジネス・コラムニストが「電話できない若者たち」と書いていました。
「米国の採用担当者が先日オンライン上に投稿したコメントが、あっという間に異例の閲覧数を獲得した。」
「いわく、最近では働く20代の若者の多くは電話に出ても「もしもし」とも「やあ」とも言わず、まったくの無言だという。
戸惑いの採用担当者は、「息遣いや背後の音が聞こえるだけで、彼らはまずこちらが「もしもし」というのを待っている」と投稿した。
コラムによれば、自宅に固定電話のない時代に育ったので、電話の応対を親から自然に教わる機会がない。というのも一因。
また高校生時代に、電話に出るときに自分から挨拶すれば、その声が録音されてなりすましに利用される。と習ったために相手が話すまで何も言わないとか。
英米の若者(18歳から24歳まで)の40%がそうで、25歳から34っ歳になると27%になり、45歳を超えると14%になる。
SNSが盛んになり、約束なしに突然かかってくる電話に戸惑うのもわからないわけではないが、電話は今の社会では世代間の「コミュニケーション」の有力な道具の1つです。何もかにもがSNSで始まりSNSで完結することはない。
欧米社会でも問題になっているようで、若者たちのコミュニケーションスキルのの低さは仕事にも差しさわりがある。新卒が長続きしない要因の1つは、こうした仲間売りだけにしか通用しないSNSに慣れ親しむあまり、リアルな会話や、電話でのコミュニケーション・スキルが低いのでしょう。
筆者は簡単な解決策を提示しています、それは「中高年の採用を増やすことだ。同時に、無言のままに電話に出たり、突然の電話にびくつくことは仕事の世界では非常識であると若者に教えることも必要です。
逆にこうした基本的な常識を把握している若い人は、できないおおくの人を凌駕して、頭1つ抜け出すことができますね。世代間の「段差が」あるのは、日本だけでなく英米社会にもあるんだと感心しました。


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