
アメリカとイスラエルが仕掛けたイラン戦争。イランの「核兵器開発阻止」で結束したアメリカとイスラエルが、奇襲攻撃をかけ、イランの最高指導者以下幹部を殺害し、軍事施設も数百か所を一気呵成に破壊しました。
アメリカとイスラエルは「独裁的政府打倒にイラン民衆は立ち上がれ!」と扇動しますが、一向にその気配はなく、イランはしぶとく反撃し、イスラエルだけでなく、アメリカ軍基地のある湾岸諸国や石油関連施設をミサイルとドローンで攻撃し被害が出ています。、あた石油タンカーの塚海域であるホルムズ海峡も閉鎖され、世界的な石油危機が来ました。
日本経済新聞2026年3月23日の記事「イラン歴史と社会を知る 上」は、羽田正・東京大学名誉教授(世界史)に聞いた内容を記事にしています。
「大国に敗れ 高めた結束」「古代の栄光、国民の物語に」と見出しにあります。
記事の中にありましたが、紀元前4世紀にはアケメネス朝ペルシャが、アレクサンドロス大王に滅ぼされました。
7世紀にはササン朝ペルシャがムスリムに征服されましたが、ペルシャ語は守ってきました。イスラム社会の中でも多数派のスンニ派には戦いで負け続けたようです。
「今回のアメリカ・イスラエルとの戦いにも当てはまります。「アメリカなんて、たかだか数百年の歴史しかない。それに比べ我々は数千年のれきしがあり、何度負けてもよみがえってきた」。そうした信念を強化するだけかもしれない。」
1925年以降は西洋化を推し進め、「宗教は時代遅れ」とみなされていましたが、その反動で1979年のイスラム革命を生み出し、宗教が国民統合の核となりました。
「21世紀に入り、世界中で宗教がアイデンティティの核として復興するなか、イラン革命はその先頭を切ったともいえる。
重苦しい宗教国家社会(アフガンのタリバン政治のような)でひゃないし、結構西洋化しているようです。サッカーも強いし欧州型のモダンなサッカーします。戦争が早く終結すれば、今年はサッカーW杯はアメリカ・メキシコで開催されますから。イランも出場権を得ています。どうなるのでしょうか?
イランは映画製作も盛んでユニークな映画作品もあります。

また3月24日の記事では「狂信的イメージは誤解」「文学の豊かな伝統を持つ」という記事で、イラン社会に詳しい藤元優子大阪大学名誉教授(イラン現代文学)に聞いたようです。
イランは宗教指導者が国家を運営する「イスラム共和国」だが、実は社会は想像するほど息苦しくはないそうです。
女性は家の外ではビジャブと呼ばれるベールで髪を隠さなければならないが、人それぞれ。「1979年のイスラム革命は社会の西洋化、近代化に対する反動だった。女性の社会活動の抑制につながるかと思われましたが、ベール着用の義務化やジェンダーの分離政策は、くしくも女性が公共空間へ出るための安全な条件になった。」といいます。
結果的に女性の識字率は向上し、女子の大学進学率は6割で男子より高いそうです。イスラム化がもたらせたそんな逆説的状況があrふようです。
その点女性の教育を受ける権利や、社会進出の機会をはく奪し続ける隣国のアフガニスタンのタリバン政権とは大きく異なっています。イランの方が個人の自由度は高い。
文学的な水準も高い。ペルシャ語の伝統を守り続き得ている誇りもあるようです。トルコや韓国やアメリカの文化にも親しんでいるようです。かつてイランでは「おしん」が大ヒットしたということも聞いています。
対日感情は良い。日本が敗戦から立ち直り経済発展したことを評価してくれています。1953年に英国主導下で禁輸されていたイラン産石油を出光興産が買い取った日章丸。イラン人の対日感情を良くしました。
イラン・イラク戦争の時も当時の外務大臣安倍晋太郎氏は平和的調停に汗を掻き、G7で唯一の友好国は日本であり、安倍晋三首相もイランを訪問し首脳会談もしています。
高市現首相は「トランプ・アメリカごますり外交」しかしませんが、営々と戦後に日本御政治経済方面のイランとの友好関係を壊さないようにしてもらいたい。あの場で「わたしはイランとアメリカの橋渡し役をします」と言えばよかったと思いますね。
そして藤元優子氏はこう言われています。
「現下ののイラン情勢は予断を許さないが、ステレオタイプなイメージで彼らを敵視すべきではない。
私たちはイランの文学作品や世界的評価の高い映画を通じ、彼らの社会の実像を知ることができる。政治体制と国民を同一視せず、偏りのない視点で状況を見ていく必要があるだろう。」
全くそのとうりであると思います。茂木外務大臣も高市首相もイランを正しく理解し、戦争終結に日本として汗を掻いてほしい。
最近のコメント