書籍・雑誌

2008.07.11

自衛隊は人を救助する組織

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 城山三郎・著「嬉しうて、そして・・」(文芸春秋社)を近くの図書館で借りてきて読みました。そのなかで印象深いことを城山氏は述べています。

 「小泉さんと中津留大尉の決断」(114P)という項目は大変印象に残りました。

「わたしが思い出すのは、最後の神風特攻隊隊長・中津留達雄大尉です。彼は上官の間違った命令と大義の間で悩み、とっさの判断で日本を救いました。

 8月15日玉音放送後、宇垣纏司令長官は中津留らに特攻出撃を命じます。出撃はその日の夕刻ですが、当時情報が遮断されていていたので、中津留大尉らは玉音放送は聞いていなかったと思います。

 大分基地から飛び上がってみると、眼下に敵艦も敵機もいない。終戦を中津留大尉は確信したのでしょう。後ろに座る宇垣司令官はとにかく「突っ込め」と命令しています。しかし、戦争が終わったにもかかわらず、米軍に突っ込めば大変なことになる。といって宇垣はすでに死ぬ気ですから、洋上に不時着したり、途中脱出することは絶対にしないだろう。

 そこで中津留大尉は、一瞬の判断で燃料の節約のために爆弾を海に投棄して機体を軽くします。そして沖縄・伊平屋島の戦勝パーティ中の米軍泊地へ突っ込むふりをして急旋回し、泊地の隣の海岸の岩に機体をぶつけて最後を遂げました。

 つづく2番機も大尉の操縦から意図を察知し、瞬時に米軍を避けて堕ちた。日頃から中津留大尉が一心同体となるまで,部下を鍛え上げていたからこそできたのです。

 結果的に自分が死ぬと言う点では、米軍に突っ込もうが避けて堕ちようが同じです。しかし、あのとき戦勝にわく米軍の泊地に特攻機が突っ込んでいたら、どんな重大な事態を招いたことか。始まりの真珠湾も騙まし討ちなら、降伏後も騙まし討ちかと国際的な非難を受け、4カ国分割統治されたり、最悪の場合は天皇まで累が及び、今日の日本はなかったかもしれません。自暴自棄になった司令官の「突っ込め」という命令を受けたとき、より大局的な視点にたって、中津留大尉はぎりぎりの状態で危険を回避した。

 わたしは中津留大尉のこの決断が、戦後日本を救ったと思っています。

  途中省略

 空自(航空自衛隊)の名パイロット西中佐しかり(昭和38年F-104J戦闘機で千歳基地を飛び立った直後エンジンが故障。かれは地上にいる人を1人も殺してはならないと、エンジンの止まった状態で千歳基地までぎりぎり降下して滑走路のはずれに墜落してなくなりました。)、命を捨てても終戦直後の特攻をしなかった中津留大尉しかり。あえておのれを捨てて「人の命を助ける」方向へ向うことは「平和の基を開く」という昭和天皇の心にもかない、日本人の精神を世界に示す1番確かな方法であると思います。」

 長い引用ですが、きちんとした良識を持っていた中津留大尉のようなひとがいたから救われたのであると思いました。それにつけても指導者にどうして日本は時折無能な人がなるのでしょうか?

 「私が戦闘地域ではないといったら戦闘地域ではない。」と国会答弁した小泉首相。そうであるならば自衛隊をイラクに派遣する前にご自身がイラクを堂々と訪問するべきではないかと城山三郎氏は述べています。

 脱出する時間もあったのに、最後まで市街地を避けて墜落した自衛官の西中佐。

 自衛隊は軍隊に似ているが「人を殺す組織」ではなく「人を救う組織なんだ」と城山三郎氏は言います。その自衛隊を「人を殺す組織」に変質させようとしたのが小泉ー安倍政権でした。せっかくの良識を踏みにじるところでした。

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2008.04.03

絶好調島耕作と風の陣(JIN)

 週刊モーニングに連載中の「専務島耕作」(弘兼憲史・作)ですが、とうとう社長になるそうです。今週号でその決意表明をしました。次号はお休みし、その次から「社長島耕作」で再スタートするようです。
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 これにはマスコミも話題にしていました。漫画がテレビや新聞のニュースになるので日本も変わったようですね。悪いことではありません。

 島耕作、社長就任へ(MSN産経ニュース)

 昔の漫画田河水泡の「のらくろ」と同じパターン。確か3老兵からのらくろは出世して最後は連隊長になったと思いますが。

 子供の頃近所に貸し本屋があり、そこで読んだ記憶がかすかにあります。サラリーマンから大企業の社長に。島耕作難局を乗り越えられるのか?見ものですね。

 島耕作よりはもっとメジャーになってほしい漫画は本宮ひろ志作で週刊ヤングジャンプに連載中の「風の陣(JIN)です。ヨットというマイナーなスポーツに光を当て、なにかと自信を失いかけている日本に活を入れる漫画です。
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 以前の物語でアメリカス・カップのオーナーのになった鷲津真緒が、

「夢という言葉を簡単に奇麗事で使うくせに、夢なんて全然信じていないと思うの。今の日本人て。」

「日本の会社ってどこもサラリーマンから上がった社長が増えて目先の無難なことばかり気にしている感じね。思い切った決定って出来ないみたい。」

 といわれていましたね。

 参考ブログ記事「日本人は大きな夢を持て

 サラリーマンから社長になった島耕作はアメリカス・カップの趣旨を理解し、支援を決断できるのでしょうか?
 プロ野球やJリーグの大物新人や落ちこぼれ、不良などが荒天の海でディンギーをやり「心を1つにする」ことをしています。

 ヨットが自分を支え、癒し、鍛える道具であることは23年だらだらしているわたしゆえにとてもよく理解できます。もっとこの漫画読んでいただきたい。

 風の陣単行本第2巻は4月18日発売だそうです。
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(ヨットは沈(転覆)し、自分で起こしてセーリングして身体で覚えるものです。夜須で)

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2008.03.24

日本人は大きな夢を持て

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 週刊ヤング・ジャンプに本宮ひろ志氏作の「風の陣(JIN)」というヨットをテーマにしたマンガが掲載されています。コミック本で1刊が出ましたので早速購入し愛読しています。またYASU海の駅クラブにも購入図書であるようです。

 関連のヨットマンのYOU TUBE投稿記事

 4月3日号ではアメリカス・カップに挑戦する「鷲津真緒シンジケート」のスポンサー探しがなかなかうまく行かないことの会話から始まります。7社廻ったが門前払いとか。「アメリカス・カップは日本では商売にならない。」というのがその理由であるとか。

 ところが実は日本で開催されることになってういる。鷲津真緒はそのことは言わない。

「日本で開催されることを知ったら目先の現実で大騒ぎになると思うし、スポンサーも殺到するだろうけど。私許せない。」

「夢という言葉を簡単に奇麗事で使うくせに、夢なんて全然信じていないと思うの。今の日本人て。」

「日本の会社ってどこもサラリーマンから上がった社長が増えて目先の無難なことばかり気にしている感じね。思い切った決定って出来ないみたい。」

 と高校生のシンジケートのオーナーである鷲津真緒は言います。Scap2_r


 アメリカンス・カップはオリンピックより古い歴史があります。優勝しても与えられるのは銀の水差しだけ。名誉をかけて各国のヨットクラブが競います。過去日本は2度出場していますが、その後は資金難で出ていません。

 先進国だ経済大国だ言う割には、こうした夢のある事業に投資する企業が現れないのがとても残念ですね。

 本宮ひろ志氏はなさけない今の日本の社会に活を入れていると思います。そして青少年に夢をあたえていると思いますね。このマンガが「サラリーマン金太郎」のようにヒットしていただきたいと思います。

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2008.03.19

一瞬の輝きは人々を魅了した。でも2度と輝くことはなかった。

 週刊ポスト3月28日号の166ページに「現場の磁力 第78回千代田区・三崎町 一瞬の輝きから40年 元日大全共闘議長、秋田明大氏「4つの子ォと年金が不安やけん」というレポート記事が掲載されています。

 山藤章一郎と本誌取材班が執筆したレポート記事のようです。秋田明大氏にも何度も取材し、丁寧な取材をしているようです。
 あの頃20歳だった人も60歳。あの頃中学生だった私は立派な中高年親父になりました。

 社会運動としてみたら全共闘運動というものは、この記事の見出しのように「一瞬の輝き」であったと思います。その後は2度と現れることなく40年経過してしまったということでしょう。体験した当事者でないとわからない世界でしょう。

 「その時代」にミーハー的に勝手に憧れていたいた世代にすれば、「一瞬の輝き」を現実の世界で再現を求めることは無理であると思いますね。わたしの若い頃の時代にはそんな「一瞬の輝き」は全然ありませんでしたし。

 同窓会もありませんし、懐かしむ体験もありません。ただ記事を読んでいて淡々と生きている秋田明大さんですが、「一瞬の輝き」の頂点に短期間だけいたものしかわからぬ苦悩を感じました。もう良いのではないかとも思う。彼に「一瞬の輝き」時代のレッテルを貼ることは。

 またその種の懐古記事はなんの社会的意義もありません。当時の運動は何も生み出さなかったし、継承すべきなにもなかったのですから。

 NHKのバラエティ番組のなかで「その時代」の現象として表現されることでおしまいでしょう。それ以上でもそれ以下でもないことでしょう。

 今現実に起きていることをそのつど問題解決していく。それが今の私です。あまりに大きな「一瞬の輝き」があれば、なかなか生きることは大変であると思いました。もう秋田さんのことは忘れるべきでしょうし、そっとしてあげるべきでしょう。

 大変な現実が日本社会には横たわっていますし、年を取ろうがなんだろうが行動しないといけないことがたくさんあると思うからです。わたしには過去を懐かしむ余裕はありませんし。

 読後感は、なんだか虚しい。ということです。秋田さんは田舎で立派に生きているのではないか。それでいいと思いました。

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2008.01.11

古本屋は素晴らしい

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(3冊で600円とは素晴らしい)

 先日 高知市の愛宕商店街にある古本屋へ行きました。屋号を忘れましたが30代後半か40代の店主がおられる古本屋でした。

 そこで3冊の本を購入しました。

「話を聞かない男 地図が読めない女」(アラン・ピース+ハーバーピース著 藤井留美翻訳 主婦の友社刊 2000年3月 1680円)

「ブッシュの戦争」(ボブ。ウッドワード著 伏見成藩翻訳 日本経済新聞刊 2003年2月 2310円)

「新しい歴史教科書 「つくる会」の主張」(西尾幹二編 徳間書店刊 2001年6月 1050円)

 古本ですが10年も経過していません。ベストセラーもありますし。当時新刊で購入しておるならば3冊あわせて5040円でした。

 それが愛宕の古本屋は1冊が200円でしたからなんと600円! 4440円も得したことになりますね。

 店主に聞きますと「こういうベストセラー系の本は発行部数も多いし、2~3年経過しますと値段は低いですね。すぐに購入せずに3年ぐらいして購入するのはお買い得ですね。」とか。

 一方昨年逝去された作家の城山三郎全集。こちらは発刊部数がすくないので全刊で2万円程度。こちらは手も足も出ません。

 この種の流行りものの本は使いまわしにして読むべきでしょうね。一読の価値はありそうですので安い買い物して嬉しくなりました。

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2008.01.10

やはり騙しだったのか新風舎の破綻

 「あなたの思いを本にしませんか?」と全国新聞などに派手な広告を出し、全国の熱い思いを持っていた人たちから原稿を集め、出版していた新風舎が倒産したようです。

新風舎が再生法申請へ…訴訟相次ぎ経営悪化(夕刊フジ)

 わたしも「けんちゃんの吠えるウォッチング」と「けんちゃんのどこでもコミュニティ」の膨大な原稿があるので、ン「ノンフェフェクション部門」に応募したことがありました。
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(何せ番組をこしらえるとなれば自分なりに下調べをして、原稿を作成しておりましたし)

 いずれも1次選考は通過し、決まって「あなたの意欲は素晴らしい。うちがサポートしますから是非出版しませんか?」と150万の見積書とともにレターが来たことがありました。自宅まで電話までかかってきたことがあります。

 しかし全国の被害者のレポートを見ると皆同じであったとか。私の場合は出せなかったが150万出した人たちははその後どうなったのか?それにこの問題と不信感があるようです。

 こうなると出版なんて夢の夢ですね。自費出版はだいたい200万程度かかるようですし。1000部程度が限度。平凡な人間の自伝など普通に考えたら売れるはずはない。

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(どこでもコミュニティサイトの雛形を作成しているところ。自作自演で報告までは一貫した休日での作業でした。)

 新風舎の「勢い」があった頃でも、高松市の西日本最大の宮脇ブックセンターでも書籍は見かけませんでした。ということは書店でのルートはまるでないようですね。

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2008.01.09

今 なぜローマ帝国なのか?

 年末にNHKBSも民放も「ローマ帝国の歴史」をとりあげた特別番組を制作し、放送していました。偶然であるのか、意図があるのかわかりません。いつもは「やらせ番組」で有名なTBSもきちんとした番組をこしらえていました。
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 制作協力が「ローマ人の物語」の著者である塩野七生氏であるから尚更まともな番組になりましたし。つくづくこの番組を見て「ローマ帝国は凄い」と感嘆するばかりです。
 なにが凄いかとつらつら思いつきますと・・。

1)社会資本整備を征服した土地属州にも、ローマ本国とわけ隔てなく建設しています。水道、道路、浴場、競技場など史跡は今日まで残っていますし。

2)都市における人間の生活に配慮しています。何処の都市でも上下水道を完璧に建設していました。

3)属州や奴隷にも努力次第でローマ市民権を与えました。ローマ軍兵士として25年間勤務すれば与えられました。


4)その土地の宗教や習慣をローマは尊重し、ローマに同化させました。ローマには30万の神々がいたと言われています。宗教に寛容なローマであるこそ継続したのです。
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 今の世界はどうでしょうか?イスラム教やユダヤ教、キリスト教のそれぞれの原理主義が台頭し、1神教の教義では他の宗教を絶対に認めせん。宗教的な対立は、軍事的な対立となり、テロや戦争は終わることはないようになっています。

 かつてイギリスやアメリカは世界帝国をこしらえましたが、ローマ帝国ほど寛容ではなく、許容の狭い体制であるため政情不安にさいなまれ、その支配は長くは続きません。

 最近アメリカのだらしのなさ、それに追随するだけの日本の情けなさを思うにつけ、歴史を振り返りローマ帝国の偉大さを勉強すべきであるとつくづく思いますね。
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2007.12.22

「人間都市クリチバ」を読んで

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帰省中のヤ・シーさんに「クリチバの針治療」に続いて「人間都市クリチバ 環境・交通・福祉・土地利用を統合したまちづくり」(服部圭郎著 学芸出版社)を貸していただきました。師走のなにかとせわしいなか読者する時間があるのなかな。難しい本は嫌だなと思いましたが、興味深く一気に読んでしましました。

 こういう都市計画系の書籍は専門書扱いになるのでしょうか、一般書店(ブック・オフ)などには見かけないですね。198Pで2310円もするのですし。でもアマゾンなどで入手できる時代ですので、読むことを御奨めします。

 開発途上国であり経済成長著しいブラジル。その1地方都市であるクルチバ市が世界の都市計画の先進例として注目されているのは何故か?読むまでは今ひとつわかりませんでした。

 一読しますとその理由は理解できました。著者の服部圭郎氏は的確にまとめています。

「確固とした将来ビジョンを有したリーダーの存在」レイネル市長の存在。

「しっかりした将来像を描いた都市計画の持つ力」

「イブキ(政策のしっかりしたシンクタンク)のような実行組織の必要性」

「包括的なアプローチの必要性」

「将来を構想するイマジネーションの重要性」

「市民との責任の共有化を図る」

「人に対する優しい姿勢」

 服部氏は著作の中で「都市計画不在の日本」とはまるで反対の日本の都市の荒廃と現状に警鐘を鳴らしています。

「人々が集い、都市で生活する楽しみを満喫できるような空間がいかに少ないか」

「あったとしても、それは民間企業が消費空間として開発した場所がほとんどである
。六本木ヒルズや丸ビルが開業しただけで、多くの人が殺到するという現象は、それだけ公共空間が貧相であるということの証左でもある。」

「我々はひじょうに貧しい都市空間で生活することを余儀なくされている。」

 「都市開発の成果のみすぼらしさ。幕張新都心にしろ、臨海新都心にしろ、そこに人々が豊かさを感じるようなアメニティが欠如している。」

「臨海副都心のテレコムセンターの周辺は、大江戸温泉村を除けば、何を目的にして開発されようとしたのか、その構想が見えてこない。しっかりとしたビジョンがないために事業性という怪物に振り回されている。このような事態は名古屋、大阪、神戸などどこでも見られる現象である。」

 服部氏は日本の都市環境は大きな投資がおこなわれているにも関わらず、生活環境は改善されず、むしろ悪化していると指摘されています。生活に潤いをもたらしている樹木や緑が次々と消滅していき、変わりにアスファルトやコンクリートで覆われていく。

 高知市でも歴史的資源と浦戸湾最深部のビオトープである新堀川は。高知県庁土木部高知駅整備事務所の無意味な自動車道路工事によって破壊され、埋めたてられました。見るも無残な姿を見せています

 高層マンションが建設され、京都などでも日本文化の伝統は保存したいという米軍の配慮で空爆されませんでしたが、日本人の一部の金儲け主義者が京都の景観を破壊しています。

 なぜクルチバはうまくいき、日本はうまくいかなかったのか?服部氏は以下のように記述しています。

 「都市計画をしっかりとした将来ビジョンを持たずにつくってしまうこと。」

「それをもたずにつくってしまうこと」

「それを実践する仕組みが存在しないこと」

「課題を克服しようとする意志を結集できないこと」

「市民が行政と責任感を共有するという状態に移行できていないこと」

「都市計画という手法に問題があるのではなく、その手法をうまく使いこなせない人と、行政システムのほうにある。」

 高知の都市開発を考える上でたいへん参考になりました。同じ地球にこうした都市が存在していることは素晴らしいことであると思いました。
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(進行する新堀川の破壊活動。石垣のなかに小生物がいました。かになどです。つるつるのコンクリート護岸にされますと生き物は生息できません。多額の税金で、せっかく生態系が回復してきた浦戸湾最深部のビオトープを破壊し、どぶ川をこしらえているのです。)

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2007.12.14

「都市の針治療」を読んで

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 9日に夜須でヨットをしたおり、地元のヤ・シーさんが自転車でハーバーに現れ「都市の針治療」という本を貸してくれました。クリチバ市というブラジルのある都市の元市長の手記です。都市のあり方、都市のあるべき姿を市長として都市づくりに関わった体験記を語られています。


 「針治療」というネーミングも良いようですね。私はまた「チャングムの誓い・完全版」をしつこくまた見ておりますが、脈診して針治療というのが東洋医学の極意。ブラジル人市長が針治療を知っていることが凄いなとも思いました。

 この市長は世界各地の都市の事例を知っているようです。街頭の物売りも取り締まるのではなく、「都市の元気の源」という着眼点で生かそうとしています。

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バロセロナの街並み(写真は中平順子さん提供)

 街路樹や歴史的資源、河川なども最大活用する工夫を常にしている市長です。記述は短くコンパクトではありますが、文章が短く簡潔過ぎるために「どうしてなのか?」が今ひとつわからないところはありますね。

 そのなかでも「都市のコレステロール」(P66)という記述は的を得ています。
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(バロセロナの大道芸人。いたるところにいるそうです。写真は中平順子さん提供)

「都市のコレステロールは我々の血管、交通路や幹線道路の流れを遮断させる大量の自動車という不要物である。それは、身体だけでなく人々の心までも侵す。」

「そして、それほど時間が経たないうちに、人々は自動車が全てを解決してくれると考え始める。こうして人々は自動車のためだけの都市をつくり始めるのだ。
 高架道路、自動車専用道路、そして排気ガス。」

「自動車を中心に都市を計画すると多くの弊害が生じる始める。例えば郊外のショッピング・モール。これは運動不足をひき起こし。人々が街を歩くことを阻止してしまう。」

「さらに都市を機能分化してしまう。すなわち住む場所、働く場所、そしてレジャーを楽しむ場所が離れてしまうのいだ。これはエネルギーを無駄に消費することにつながる。その結果血圧は上昇するのだ。
 交通渋滞、無駄な時間、大気汚染、そしてストレスによって!」

「いく度となく、2台の車を駐車させることによって、あなたは子供達から遊ぶ空間を奪い取ってきたのではないだろうか。」

「良いコレステロールは、しっかり管理された自動車利用とも言い変えることができる。そして効果ある針治療とは、自動車の鍵を数時間手放すということなのだ。」
(「都市の針治療 元クリチバ市長の都市再生術」ジャイメ・レルネル著。中村人氏・服部圭郎訳。丸善)
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(破壊される高知市の新堀川。単なる自動車道路で貴重な都心部のビオトープが潰され、歴史的資源がないがしろにされています。税金を使用した「まちこわし」を高知県は実行しています。

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2007.12.13

ショック IMIDASが廃刊!?

 年末は恒例になっていますが、もよりの書店にてIMIDASを購入することになっています。ところが今年は12月というのにいっこうに書店で見かけません。「現代用語の基礎知識」しかないのです。

 「知恵蔵」も見ないですね。不思議に思い書店の人に聞きました。「今年から2つの現代用語の辞典をだしていた本は廃刊のようです。パソコンの辞典に押されたのではないでしょうか。」とのことでした。
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(2008年度版は発刊されませんでした。)

 ショックです。2000年スタートの「けんちゃん吠えるウォッチング」の制作にあたりIMIDASを購入して、事件や歴史的背景を調査をしていましたから。廃刊は困りました。

 ネットのウィキペディアの普及がこうした現代用語辞典の衰退につながったのでしょうか。しかし無料で利用できる情報がすべて信用できるものではないでしょうに。

 ウィキペディアは信用できるのか?

 週刊誌には官公庁のお役人が役所のパソコンを使用し、公務時間中にウィキペディアに誹謗中傷の内容を書き込んでいました。

 大学などもウィキペディアでの記述の引用を禁止している教官もいるようですし。
 IMIDASの付録の手帳が好きで購入していました。あきらめて今年は1年間の手帳を書店で購入しました。

 現代用語の基礎知識を購入するかどうかは再検討中です。やはりお金を出して購入しないといけないものもあるようですし。

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2007.12.08

近森正久さんが日経ビジネスに登場

昨日のはりまや橋商店街七輪サロンにて、西岡謙一さんに「日経ビジネス 12月10日号」を見せていただきました。そのなかの135Pに近森正久さんが登場しています。
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 高知県知事に当選した尾崎正直さんではなく、6万2000票を獲得したものの落選した近森正久さんを日経ビジネスは取材し、記事にしています。それは近森さんの政策と言動を日経新聞が評価して全国版に取り上げたのではないでしょうか。

 確かに近森正久さんは自民・民主・公明。社民推薦の候補者とも、共産推薦の候補者とも戦いました。それで組織政党の公明党や共産党が、高知県で獲得している票はそれぞれ5万票ですが、それを上回る得票を今回獲得しました。

 日経ビジネスは経済雑誌ですので、経営者としての近森正久さんに注目。それを背景にした政治的手腕に期待しているのではないかとも記事からは読み取れました。

 近森正久さんに関する私のブログ記事
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「経済は変化し、難しい時期に来ています。お役人やタレントでは地方政治は切り盛りできない。」

「宮崎のピーマンが120円で、高知が140円であれば当然売れない。20円をなんとかして補助するなりして市場で勝たないといけない。その経済原理が県庁ではわからない。」

「県庁職員の給与の切り下げはやめて、元の給与水準にすべき。それで個人消費が誘発される。公務員は高知の基幹産業の1つだから。」

「昔仕事で年商1000万円のアイスクリーム屋を年商1億にしたことがありました。そうしたら従業員も増えていました。効果があるところには補助金も出します。企業が成長すれば雇用や地域経済に与える影響もあるからです。

 敗れてもお元気そうな近森正久さん。全国版の経済専門誌が敗れた知事候補を取材するということは異例です。実現可能な近森さんのマニフェストは実現すべきでしょう。高知市の岡崎市長の支援者が近森さんの政策をいくつか取り上げたいと言われていたそうですし。

 高知県知事を引退されました橋本大二郎さんともども、来年とも予想される国政選挙には目が離せないようですね。

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2007.12.04

高知のまんが文化は有効に活用されたのか?

 「高校生漫画甲子園」は中内知事時代からの産物。橋本知事になってから、だんだんと予算が減少していき、存続のピンチになっているようです。」

「高知を漫画王国というのであれば、飛行場、駅、パーキングエリアなどに高知にゆかりのある漫画家、高知で活躍している漫画家を展示するなり案内するなりが必要です。そのアナウンスが高知は極めて弱い。」

 玉造さんにタマリン館で2日に聞きました。

「橋本知事は漫画に全く関心を示しませんね。熱心ではありませんでした。高知市長も同じです。高知の特色ある文化ですが、全然リーダーに大事にされていません。」

「高知工科大学よりも高知漫画大学をこしらえたほうがましだったと思います。今秋葉原は少女漫画のメッカ。韓国、中国から人が押し寄せています。」
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(お元気な頃の横山隆一さん。この鉄道模型が横山隆一記念まんが館にあります。)

 「横山隆一記念まんが館も訪れる人が殆どありませんし。漫画界の大御所なのに残念です。もっと県も市もてこ入れすべきでした。

 橋本大二郎さんは漫画文化に対しては熱心ではなかった。」というのが結論です。
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(このバーも横山隆一記念まんが館にあります。)

 写真は狩野智子