国際問題

2026.09.08

ブレディみかこさんの著作は歯切れがいい

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 英国在住のライターブレディみかこさんの著作「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」は、英国の市民社会の現実を克明に描いています。9月に入って、今一つ「やる気が出ない」状態であり、少し柔らかめのノンフェクション作品を読みたいなと思っていました。

 NHK総合のラジオ番組「ラジオ深夜便」の午前4時からの対談番組にご本人が出演していて、英国社会の現実を家族(ご主人はアイルランド人・子供さんは地域にある底辺中学に通学する中学生)として体験し、仕事、保護者活動、地域活動、などで付き合いのある廻りの人達との触れ合いや、時に衝突を通じ、2019年と2021年頃の英国の南端にあるブライトンという街の暮らしぶりが描かれています。

 ご本人は「子供はうるさくて大嫌い」だったということでしたが、懐妊、出産を通じて世界観が変化し、英国で保育士になり、地域社会に入り込み、人種、宗教、出身国、学校社会などの現実を淡々と描いています。文章は面白く、2日間で上下2冊を読破しました。

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2026.08.29

知事はやんちゃでなくちゃ

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 その言葉を聞いたのは、ちょうど20年前に沖縄へ行ったときに、沖縄のジャーナリストである義弟の友人と、友人と親しい経済人から聞きました。

http://dokodemo.cocolog-nifty.com/.../2006/06/post_ba08.html
(自立的発展の方程式)

「基地と公共事業と観光では外部的な要因が多く、沖縄へ永久に自立できない。」「基地経済が1500億円。物産関係は1300社の零細企業と、1000億円の関連売り上げがある。まもなく基地経済の規模を上回る事だろう。」
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「時代を「ナショナルブランドからローカルブランド」の時代が到来したと読み、銀座の1等地に140坪の店舗を1200万円の家賃で沈滞し、まかなえる経営計画や実行力は只者ではありません。「銀座でなければいけなかった。新宿、渋谷、池袋では失敗しただろう。」との信念は一体どこから来たのでしょうか?

 宮城さんを紹介いただいた玉城朋彦さんは「やんちゃでなければ駄目な時代。知事なんかも政府の言いなりでは傀儡でなめられる。政府に楯突いて要求していけばもっと予算も取れるし面白い。宮城さんは物産公社を大黒字にして県庁に追い出された人。橋本知事も最近おとなしいですかどうなっているの?」と聞かれたことでした。
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 文化や歴史や伝統にこだわることが価値を生む。それを繰り返し宮城さんも玉城さんも言われていました。これは高知にとっても大事な方程式であると思いました。
 基地移転問題で揺れる沖縄。「基地経済は経済効率が悪い。40%は流出するから」と言い切るご両人に沖縄の逞しさを見ました。
http://dokodemo.cocolog-nifty.com/.../09/post-d906c4.html
(知事は”やんちゃ”でなければ)2022年の記事

政府自民党の言いなりの自民党系の知事では、沖縄は常に軽視されます。関心も薄くなりますね。」
「むしろ野党系の知事の方が、政府自民党も沖縄と真剣に対峙するので、いい。本当の意味での対話ができますから。だから知事は”やんちゃ”のほうがいい。

 2006年に沖縄へ行き、義弟の友人で長年放送業界でジャーナリストの玉城朋彦さん(故人)とわしたショップ(沖縄県物産公社)立ち上げた宮城広岩さんの独自の見解でした。

 政党の組み合わせでは対立候補の自民党系が圧勝。ですが、そうなるかどうかはわかりません。
 案外接戦になり、現職が逃げ切るのではないかと思います。でもわかりません。
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2026.08.27

新左翼・過激派全書を読んで

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 「新左翼・過激派全書 1968年から現在まで」(有坂賢吾・著・作品社・2014年刊)を図書館で借り、2週間の貸し出し期限内に読み切りました。

 著者の有坂賢吾氏は、なんと1991年生まれとか。35歳である。私の子どもたちより若いひとです。運動の実体験者でないので、客観的に根気強く新左翼のセクト(党派)の機関紙などを収集し、分類できたのであろうと推論します。

 私の場合は1968年(中学3年)時から、1976年(大学4年)まで、新左翼運動、社会運動から、多大な影響を受けてきました。田舎町の中学生・高校生は、当時の社会運動の渦の外周にいて、1番楽しいはずの「青春時代」のはずが、高校は卒業できなくなり、大学はまともに学校へ行けなくなり、情けない時代を過ごしました。
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 「新左翼・過激派全書 1968年から現在まで」を一読して、当時の学生時代に関わりのあったセクトのいくつかは登場しています。書いてある主張や、組織の規約を読みましたが、「共感」できる主張は全くありませんでした。じつにつまらないし、全く共感を覚えません。

 特に違和感を感じた部分は「党組織論」について書いている個所でした。

どこのセクトとは申し上げませんが、以下のような記述がありました。

「同盟員の基本条件

〇同盟員はマルクス・レーニン主義を学び、その創造的発展のためにたたかわあにといけない。

〇同盟員は個人生活を同盟の政治生活に従属させなければならない。

〇同盟員はいかなる場合にも同盟の決定を無条件に実行しなければならない。

   中略

 同盟員の組織原則と組織構成

〇同盟の組織原則は民主集中制である。

〇同盟の下級機関は、上級機関の決定に従わなければならない。

〇指導機関に対して自分の意見を述べることができるが、いかなる場合でも、決定には無条件に従い、実行されなければならない。」

 いくつかの主義主張の異なる新左翼のセクトの規約を複数散見しましたが、「似たり寄ったり」の規約でした。

 私見ですが「マルクス・レーニン主義」という表現や考え方がそもそも間違っている。最近のマルクス研究によれば、カール・マルクス自身は「おおらかな」党運営体制を目指していたという学識者もいます。
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「マルクス・リバイバル」(マルチェロ・ムスト・著・斎藤幸平・佐々木隆治・監訳)を最近読みました。

そこには「神格化」されたマルクス像ではなく、おおらかなマルクスがえががれています。

「もし共産主義がより高度な社会の形をめざすのであれば、「各人の完全で自由な発展」のための条件を促進させなければならない。
 そのためには共産主義を、多くの「共産主義国家」が、そのプロパガンダにおいて掲げてきた「プロレタリアート独裁」と等置する代わりに、「自由な人間たちのアソーシェーション」というマルクスの言う共産主義社会の定義を再検討する必要がある。」(序章P3)

「1人の自由な発展が、万人の発展となりうる新しい共同体づくり」です。レーニン主義の(スターリン主義)の「1人は万人のために、万人は1人のために」という矮小化された党幹部独裁主義(民主集中制)という仕組みが全世界で共産主義や社会主義を矮小化させ、堕落させてしまった思います。
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 日本社会でいえば旧社会党や共産党、それらの既成政党を旧左翼として批判してきた新左翼セクトもやはり組織特性は「独裁的」でした。70年代は「連合赤軍事件」や「凄惨なセクト同士の内ゲバ殺人」を繰り返し信頼を失い消滅しました。

 最近読んだ著作では「獄に暮らせば 21年7か月の獄中日記から」(重信房子・著・作品社・2026年刊)を読みました。

 重信房子さんは歴史の証人の1人です。1965年頃の明治大学2部での学生運動へのかかわりや、神田カルチェラタンの楽しさ、社学同から赤軍派への関り、1971年に中東レバノンに移動、30年おられました。日本に帰国後逮捕され、22年間獄中生活されました。運動論の誤り、方針の誤りも率直に認められています。
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 重信房子さんお「手記」からすれば、「新左翼・過激派全書 1968年から現在まで」は、無味乾燥な記録です。運動体験のない、若い人が「記録」して新左翼の運動を表記したことに価値がありますね。

 私の感想ですが、いまはどの新左翼のセクトにも共感はありません。「50年前はどうしてこんなレベルの低い、自由度のない新左翼セクトに影響を受けていたのだろうと思いました。」馬鹿でしたね。世間知らずでした。

 後年30歳代になり、人から勧められてJC(青年会議所)に入会し、9年間活動したことがあります。自由度の高い組織体でしたので、当時は「都市再開発セミナ-」を3年間運営した事がありました。市民参加の概念は、アメリカの市民社会が先進的であることに衝撃を受けました。

http://dokodemo.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/post-b2b5.html
(「都市開発を考えるを」再読して)2010年

 当時の教本は「都市開発を考える アメリカと日本」(大野輝之・レイコ・ハべ・エバンス・著・岩波新書・1992年刊)でした、その中に「市民参加の梯子段」というアメリカの社会学者シェリー・アーンステインの定義がありました。

「アーンスティンによると、住民の参加とは住民に権力を与えることだという。また権力のともなわない「参加」はなきに等しいともいう。
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 住民が住みたいと思い、こうあるべきだと考え都市を創っていくという目標を実行する力が与えられている、ということが真に「住民参加」のある都市づくりだというわけである。このような住民の力(権力)の度合いを大雑把にいって8段階に分類して説明しようとしたのが、アーンステインの「参加の梯子」である。

 最も最上段の住民権力が最強で、住民がコントロールを握ってその目標を果たしえる状態である。反対に、最下段は住民は都市づくりに対する彼らの目標を果たすに必要な権力は何一つ与えられない状態である。

 権力者たちが世論操作として、意味を曲解したまま「住民参加」とか、たとえば、すでに権力者側が決定した事項を黙認する役割しかない形だけの諮問委員会に、住民を任命することである。(形式的参加機会増大)

 引用が長くなりましたが、地方権力を掌握することこそが、真の住民参加なのです。そうした問題意識はこと高知市や高知県の役人も市民も皆無です。

 新左翼を含めた左翼勢力が衰退した原因は、「党組織が民主化していない」ことに尽きるのではないかと思います。いくらマルクスの思想が魅力的であっても、それを現実の社会で実現するための運動体やセクトが閉鎖的であり、独裁的であり、市民参加の要素を排除した形態であったので、社会から淘汰されたのではないかと私は思います。

 馬鹿な私がこう考えることになるのに「58年間」かかりました。

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2026.08.21

中東危機は石油問題にあらず

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 今年3月にアメリカとイスラエルのイランに対する奇襲攻撃、だまし討ちにより、イラン戦争が勃発しました。アメリカのトランプ大統領は当初「イランの独裁的な最高指導者や幹部を殺害し、1万か所のイランの軍事施設、インフラ施設を攻撃しました。

 短期間でイランは無条件降伏し、戦争は終わるとアメリカ大統領は発言していました。・しかし事態はそうはなりませんでした。イランはアメリが軍基地がある中東諸国の基地と石油施設をドローンなどで攻撃し反撃しました。

 更には「ホルムズ海峡を封鎖する」といい、事実一時期数百隻の単会がペルシャ湾内に閉じ込められました。世界中の席y価格は跳ね上がり、石油を原料とするナフサはより品不足になり、操業が止まる、建設工事が止まる。ナフサ由来の製品が「爆上がり」「品切れ」納期遅れ」が相次ぎせかいけいざいがゆるぎました。

 日本経済新聞2026年7月25日の記事に注目しました。イランの攻撃対象が変わりました。

「湾岸諸国、AI立国に黄信号」

「イラン、データセンター標的」

「海外投資が一時停止」と記事があります。 

 記事によりますと、中東諸国は「脱石油戦略」でアメリカと一体化し、AI投資を豊富な石油資金でやっています。その条件は、中国製の通信機器(ファーウェー)などの排除が、条件になっています。
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 サウジは「AI制御のスマート都市。アマゾン、グーグル、マイクロソフトのデータセンター」。UAEは「米鉄器企業との巨額の協力。アマゾン、オラクル、マイクロソフトのデータセンター、カタールは「アラビア語特化のAI言語モデルを開発。グーグル、マイクロソフトのデータセンター」があります。

 イランは、各国のデータセンターやAIが米軍のイラン攻撃に使われていたして、データセンターミサイルやドローンで攻撃し始めましtが。アメリカは空爆にもAI偉人していますから。イラン側の言い分もわかります。

 アマゾンやグーグルの収集している莫大なデータが、公共のために活用されているのならまだしも、ごく少数の経営者のためだけの集積され、金儲けだけでなく、軍事利用されていたとすれば、攻撃もされますね。

 ある大手企業は「燃えている建物に飛び込むようなことは誰三しない。」と中東地域へのデータセンターへの投資を控えているようです。どうなりますか。

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2026.08.12

「獄に暮らせば」を読んで

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「獄に暮らせば 21年7か月の獄中日記から」(重信房子・著・作品社・2026年刊)を読みました。率直な感想は、「重信房子さんは21年7か月の獄中生活をよくぞ生き抜いた。」と思いました。

 2000年11月8日に逮捕され、2022年5月27日に刑期満了で出所するまで21年7か月の獄中生活は、山あり谷ありであったことが読んでいて理解できました。わたしは3つの視点から注目しました。
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①獄中生活の詳細が克明に書かれていました。

 獄中生活の生活リズムは、特異です。制約だらけであり。拘置所時代と、刑務所時代とでは異なっています。

「獄の一日 2001年9月1日。

 平日は7時に起床のチャイムが鳴るが、今日は休日なので、7時30分にチャイム。(中略)

 寝床を畳んで、定位置に置き、掃除。平日は洗濯をこの時間に行い、干すものは刑務官補助員を補助する懲役労働の人が受け取りに来るが、休日は職員、職員補助の懲役の人の労働がほぼストップするので、自房に干せる小物を洗濯。(中略)

 7時50分に点呼。順番に、自分の房の前に職員が来たら東京拘置所入所の際に決められた番号を答える。名前は存在しない。(中略)
 8時の朝食は、マグロのフレークと、焼き海苔、味噌汁。今日の味噌汁は、なすの味が少々。15分後位、食べ終わる頃に残飯を弁当箱に入れて窓口に置いておくと、回収していく。(中略)

 9時からラジオ番組が流れ出す。9時45分に室内体操の放送が流れる。部屋の掃除をされている。11時30分ころ昼食。今日の昼の献立は、すき焼き風牛肉入りスープ、辛く煮た肉じゃが風ポテト。コーヒー、ビスケット5枚。

 4時過ぎに夕食。献立は、とろみ味あんかけ肉と野菜、コンソメスープ。ザーサイ。
 4時40分夕方の点呼。5時からラジオ放送が始まる。

 9時チャイムが鳴って減灯。消灯はないが暗くなる。大体11時過ぎに床につく。」(P60)
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 重信房子さんは淡々と拘置所生活、刑務所生活の日常を記述しています。その間に裁判があり、2010年に最高裁判決が確定し(控訴は棄却)され、2010年8月5日に判決が確定。受刑者となり刑務所に移管されました。拘置所から刑務所に代わっても獄中生活は克明に記述されています。

 人権無視の身勝手な刑務所のルールなどを、留置場や刑務所の受刑囚同志団結し、待遇改善を文章化し要求し、待遇改善につなげた事例がいくつも紹介されていました。

 重信房子さんが逮捕された時も「私は何も悪いことはしていない。」という信念で顔を上げ、手錠を掲げてサムアップされていたそうです。(サムアップ(Thumbs up)とは、握ったこぶしから親指を上に立てるジェスチャーのことです。英語圏や日本など世界中で「いいね」「賛成」「了解(OK)」という意味の肯定的なサインとして使われています。

 警視庁留置所に後から入ってきた中国人が「テレビでサムアップした人だ。」ということで同房者同士が「連携」したようです。街宣車で応援演説していたのは右翼民族派で「重信房子は正義だ!頑張れ重信房子!」と拘置所の外で言っていたとか。

 ラジオ体操の時間では、ラジオ体操のふりを知らない中国やベトナム人や日本人もいるので、教えあいながら情報交換をしていました。フレンドリーな姿勢は、21年7か月の獄中生活が無駄ではありませんでした。その後2022年5月28日に刑期満了集会に現れた一人は「昭島の獄で重信さんと友達になりました。重信さんから薬を辞めなさいと言われました。もうわたしは薬を辞めました。今は福祉施設で働いています。重信さん生きて出てこれてよかった。」(P322)」と発言し大きな拍手で皆が称えました。

②癌の手術や闘病生活は凄まじい。よくぞ生き抜いたと思います。

 大腸がん(数か所以上)、小腸がん、卵巣がん、子宮がんなどがあり,開腹手術、カテーテル手術も9回以上行われていて、抗がん剤の服薬もあり、手術に家族が付き添うこともかなわず、1人で耐え抜きました。刑務所の中で生き抜いたことは凄いとしか言いようがありま
 またコロナの時代も生き抜かれました。癌の手術も過酷な条件で移動が強いられ、命がけであったことも理解できました。2008年に癌が発見され、手術を繰り返し、刑期満了で生きて出所したことは素晴らしいです。

「突如、1月27日。大阪医療刑務所(大阪府堺市堺区泥町8の80)に移されました。2月3日に大腸癌2か所の手術を行うことにました。(中略)

 1月26日夕食後、外部との連絡が取れない時刻に突然、「すべての荷物持ち出し」を命じられました。(中略)医務担当係が現れて、以下の4点を通告しました。

第一に、あす他の刑事施設へ移動する。どこか?の質問に答えられない。第二に、手術に関しての一切は行き先で指示する。第三に、すでに東拘で、行った検査も含めて追加の検査を含めて追加の検査も含めて追加の検査を行う必要がある。第四に、感染症を避けるため、一時的に人工肛門をつける可能性がある。(中略)
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 バスに乗る寸前に「高等検察庁の命令によって、大阪医療刑務所に移動する」ことになりました。手術は成功し大腸癌の2か所の摘出と、小腸の癌の摘出をしました。

 その後8回も癌の手術しています。重信さんの身体にも大変な負担でありました。著作を読むと医療刑務所の医師たちは皆優秀で腕利きでした。重信さんの身体も癌に負けず元気で獄中の22年を耐えました。

③活動履歴の総括と反省、再出発について

 重信房子さんの存在は、日本の学生運動の高揚と限界、新左翼要は運動の高揚と限界、崩壊の歴史をご自身の身をもって体験されています。
重信房子がいた時代
 学生運動の体験者の多くは「若き日の良き思い出」として語られる繰り言が大半ですが、重信房子さんは、社学同から第2ブント(共産主義者同盟)の勃興と分裂、赤軍派の結成への参加と分裂と対立。連合赤軍への違和感の表明。「昔の思い出話」ではなく、常に「今の日本社会をどうするのか」「私たちは何を獲得し、何を失い。何を間違ったのか」を率直に今なお語られていることに注目していました。

 今回の著作では逮捕後の獄中生活22年の詳細な記録と、獄中にいた2008年からの壮絶な癌との闘病の記録も読みごたえがありました。社会運動への言及も記述は少ないものの、きちんと書かれていました。

「獄中記では、日本の60年代の学生運動のうねりの中から、その1人として等身大の姿の日々を記しています。」(P12 逮捕から裁判へ)

「70年代の私たち「日本赤軍」の戦いによって、不本意ながら巻き添えにし、被害を与えてしまったすべての方々に、深くお詫びします。
 70年代当時は、武装闘争が盛んに闘われてきました。当時アラブに結集し始めた私たち、のちの日本赤軍は、パレスティナに連帯し、解放運動の一翼を担っていました。武装闘争をもって、連帯することが、最高の連帯と考えていました。当時の条件の中で、パレスティナの解放の戦いに連帯したことを、今も誇りとしています。
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 しかし同時に、自らの能力や力量不足を補う方法として、「人質作戦」などの形態をとって戦いました。こうしたありかたは、直接当事者ではない人々を戦いに巻き込み、精神的、肉体的苦痛を与えてしまいました。
 この最終意見陳述の機会に、再びお詫び申し上げます。」(P51被告人の意見陳述)

「当時は、国内の武装闘争(今から考えれば、とても武装闘争と言えるものではなく、大菩薩峠闘争とか、逮捕されて当然の稚拙な在り方でした)の行き詰まりから、やはり武装闘争を国際的に成功させているパレスティナの戦いに幻想をもっていました。そうした「青い鳥」を探すような主体状況で、パレスティナ解放運動の生死を問われる戦争の中にさんかしました。

 時代の勢いもあり、私がアラブに渡った当時は、日本も連合赤軍事件前で、まだ左翼運動は負けつつも闘い続けていました。ベトナム解放の戦いも勝利的に前進していました。そうの戦いに貢献できることは、ボランティアとして何でもしようという思いからすたーとしました。

 その中に、政治も軍事もありました。パレスティナ解放の戦いをともにし、かつパレスティナで受け入れられた力をバネに、日本の変革も関わっているつもりで、後先を考えず(戦略的に考えず)闘ったと言えます。その結果としてイスラエル史観を土台とする西洋の警察・メディアからはテロリストと言われています。(中略)
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 わたしたちは、国内の連合赤軍事件に悲しみ、怒りつつ、しかし鉛のような敗北感のある日本社会ではなく闘いの中で解放される海外の世界にいました。
 その分、私はPFLPやパレスティナ革命の正義性に身を寄せて、日本の国内の戦い方をだめだなあと、外在的にしか見ていなかった。またなすすべがなかったと言えると思います。」(P65 誰がテロリストなのか)

「ぼんやりと69年の7月6日事件(当時ブント内フラクションだった赤軍派がブント指導部を暴力攻撃して赤軍派誕生のきっかけになった事件)(中略)

 なんであんな戦い方しかできなかったのか?社会運動や変革の可能性を摘み取ってしまったような、私たちの戦いの稚拙さをあれこれ思い巡っていました。」(P147)

 私の記憶が正しいければ当時のブントの議長はさらぎ氏でした。明治大学泉校舎で赤軍派が一方的に暴行した事件であったと思います。党内議論せず暴力で反対派を排除したレーニンの真似をしたと思われます。

 刑務所の待遇改善や、賃金の安さでは出所後の生活がなりたたない。また健康保険の対象ではないこともおかしいと指摘されています。

 とぎれとぎれでしたが読み切りました。引用し、紹介した文章はごく一部でしたが感動しました。この50年間の私個人のテーマであった「連合赤軍と新自由主義の総括」もなんとかできそうに思えるようになりました。重信房子さんに感謝です。
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2026.08.03

「獄に暮らせば」が届きました。

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 友人から「重信房子さんの獄中紀が出版されたぞ」との手紙が1か月前に来ていました。最近猛暑でへばり気味ですし、年老いた爺さんなのに仕事も多忙だし、地域防災活動も多忙を極めている。


 


 手紙の直後に図書館に「リクエスト」していました。7月31日に下知図書館に届き、早速借りてきました。でも返却日の8月14日までには読破できそうもない。341Pもあります。
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 重信房子さんは昭和20年生まれですから、80歳を超えています。「戦後日本社会の申し子」的な体験をされています。赤軍派の活動家になり、1971年にパレスティナに渡り、30年暮らされていました。2000年に日本で逮捕され、21年間刑務所生活をされ、その間に癌になり9回も手術され、生還されています。刑期満了で2022年に出獄されました。
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 友人によれば重信さんを心身共に支えたには、かつての明治大学2部の同窓生たちだとか。「ノンセクトに彼ら彼女らが、重信房子さんを励ましていた。」という。皆が「出所してきたら、皆で重信に文句を言わないかん。」ということで、20年間支えてきたと聞きました。


 


 仲間たちの励ましがあればこそ、病気からも生還できたし、「獄中記」も出版が出来たと思いました。
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 8月2日(日)は、地元二葉町町内会の「防虫・清掃作業日」。前日の8月1日(土曜)は、猛暑の中、お爺さんは夜須の海に浮かんでいましたので、疲れ果てています。何とか熱中症にならずに生還しましたが、戻ってからも冷やした水を3杯(500ML)を飲みました。


 


 慌てずに読める範囲で読んでみます。
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2026.07.27

「マルクス・リバイバル」を読んで

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 図書館で「マルクス・リバイバル・キーワードと新解釈』(マルチェロ・ムスト・著・斎藤幸平・監訳、佐々木隆治・監訳・2025年刊・地平社)をようやく読み切りました。2週間の貸し出し期限では読み切れず、リクエストががないことを図書館で確認し3回貸し出しを延長してようやく読みました。


 


 驚いたのは590ページもある書籍。編著者は1976年生まれの社会学教授。50歳。
監訳者は39歳と52歳の大学教授。私の大学入学当時も「初期マルクス」の研究が日本で盛んでした。もう53年も前のことです。


 


 マルクスの初期の著作と言えば「へ―ゲル法哲学批判」「ドイツ・イデオロギー」「フォイエル・バッハ論」「経済学・哲学草稿」「哲学の貧困」「フランスの内乱」「共産党宣言」などでした。
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 マルクスの巨大な概念構築のために、大陸の哲学や社会思想の読みこなし、後年イギリスへ渡ってから、当時の産業先進国のイギリスの経済学を丹念に分析し、資本論研究につながっていきました。


 


 その程度のことは、学生時代に「現代の理論社」等の雑誌などで読んでいました。しかし当時の日本の社会は「連合赤軍事件」(1972年2月)、早稲田大学での川口大三郎さんのリンチ殺人事件(1072年11月)のあとの新左翼セクト同士の際現のない内ゲバ殺人の連鎖が無限に継続する暗黒の時代が続きました。


 


http://dokodemo.cocolog-nifty.com/blog/cat21222778/index.html (連合赤軍と新自由主義の総括)


 


 田舎育ちの「早熟な政治少年」は、連合赤軍や内ゲバ殺人の巨大な渦の外周をぐるぐる回されて「50年間も」暗闇のトンネルに閉じ込められてうじうじしていました。転機は2024年に「重信房子のいた時代:(油井りょう子・著・絶版)と「彼は早稲田で死んだ」( 樋田毅・著・文藝春秋刊)を精読して、50年の呪縛から解放されました。
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http://dokodemo.cocolog-nifty.com/blog/2024/06/post-b83a12.html (「重信房子がいた時代」を読んで)


 


http://dokodemo.cocolog-nifty.com/blog/2024/06/post-a3dfc5.html (「彼は早稲田で死んだ」を読んで)


 


 自分が50年暗いトンネルの中にいた時代に生まれた若い学者(子供世代の知識人たち)が「マルクス・リバイバル」なる新しい概念でのマルクス像を提示していました。


 


 マルクスの概念に従い22の項目別に記述があります。
「資本主義」「共産主義」「民主主義」「プロレタリアート」「階級闘争」「政治組織」「革命」「労働」「資本と時間制」「エコロジー」「ジェンダー平等」「ナショナリズム」「移住」「植民地主義」「国家」「グローバル化」「戦争と国際関係」「宗教」「教育」「芸術」「テクノロジーと科学」「マルクス主義」でした。従来型のマルクス研究ではとりあげないテーマで学識者がコメントをしています。


 


 マルクスの著作をもとに、現代社会を各著者なりに「アップデート」して書いてありました。わからん項目が大半でしたが、読みごたえがありました。


 


 


 私は真面目にマルクスの著作(資本論など)を読み込んでいませんので、的外れな感想ですが、これはと思う部位を書きました。学生時代は「連合赤軍」と「内ゲバ殺人」の悪影響を強く受けた人間です。ほとんどの人達が無関心な問題でしょうが、50年間もうじうじと悩んでいましたから猶更です。22項のうち「政治組織」の問題が最も関心がありました。


 


 「政治組織」(ピーター・ヒューディス)(P175)


 


「マルクスの組織概念の基礎は、早くも1843年にはすでに見ることができる。」(P175)


 


「レーニンはマルクス主義の歴史の中で立場を確立したが、彼の組織概念(中略)は、とりわけ大衆に代わって権力を独占する一党独裁主義国家を推し進めて点で、きわめて自滅的なものであった。(中略)
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 労働者階級ではなく、労働者階級の名において支配すると訴える知的エリートに指導された単一の政党による権力の独占が、ソ連やその他のスターリン主義国家において、歴史のおける最も抑圧的な体制を準備した。」(P195)


 


「カール・マルクスは、生涯を通して革命組織に積極的に関与し、そこに参画しながら彼がどのような寄与をしたのかは、彼の数多の仕事の中でも最も議論されてこなかった問題の一つである。」(P175)


 


「一世紀が経ってみて、理論と実践の切り離しがどれだけの存在がもたらしたかは、いまや明らかである。いまこそ、マルクスの「政治的な」貢献、つまりは政治組織への貢献を再検討するときである。」(P196)


 


 マルクスの生存中に「プロレタリアートの党は、職業革命家たちに小さな集合からなされなければならないというブランキの見解を認めませんでした。


 


 しかしマルクスの没後には、マルクスの概念とは別物の党組織論が台頭し、大衆に代わり権力を独占する一党独裁国家を推し進めた点ではレーニンの間違い、スターリンの犯罪性は明らかです。マルクスの組織論概念とは別物でした。


 


 わたしが覚えているマルクスの概念は「1人の自由な発展が万人の発展となりうる新しい共同体(組織)」でした。


 


 一党独裁的な政党やセクトなどが、いくらマルクスの考え方の素晴らしさ、ユニークさを説いても、実現すべき党組織が個人の尊厳を限りなく無視する独裁政党故に何の説得力もありません。世界の多くで「いわゆる左翼政党」が退潮していますが。組織論がまちがっているから大衆は、見抜いて支持をしないと思われます。多くの既成左翼は気がついていないようですね。
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2026.07.23

「はたちの時代 60年代と私」を読んで

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 重信房子さんの著作の2冊目は「はたちの時代 60年代と私」(重信房子・著・太田出版・2023年刊)を読みました。1冊目の「リンゴの木の下であなたを産もうと決めた」(重信房子・著・2001年・幻冬舎刊)を読みました。1冊目は重信さんが日本へ30年ぶりに帰国され逮捕され、懲役20年が確定し、当時はパレスティナに置いていた娘さんのメグさんあてに書かれたものでした。

 2冊目の「はたちの時代 60年代と私」は20年の刑期を終えて出版されたものでした。
本の中で重信さんが言われていましたが、最初の10年は裁判の手続きや制度のことに忙しく、後の10年はじっくりと自分の生い立ちから、活動履歴を振り返り、過去を思い出しながら丹念に記述されています。
重信房子がいた時代
 素晴らしいのはかつての重信房子さんの学生時代のお仲間(明治大学2部学生たち)が「土曜会」というグループをつくりなにかと重信房子さんを支えてきたことですね。「出所したら文句を言わないといけないから、みんなお互いにいきていこうぜ!」という趣旨はすばらしいです。暗さのみじんもない。素晴らしい人間関係です。

 たぶん「土曜会」の人達の支援があったので、出版が出来たのではないかとおもいました。重信房子さんの家庭環境や生い立ちの個所と、キッコーマンに勤務しながら明治大学2部学生時代に体験された文学研究会、学生集会や、自治会活動、学費値上げ闘争、などが詳細に丁寧に記述されています。

 対話や討論、意見交換を続けながら、可能なら合意形成する地道な努力を当時の重信房子さんは孤軍奮闘してやっておられました。サークルや自治会や、学費値上げ反対闘争などの真摯な重信房子さんを知っている学生時代の仲間が「土曜会」の人達がベースになっているのではないかと想像します。

 1965年に入学し、」67年ごろになると60年安保闘争で解体した全学連の再建が始まり、67年ごろにはセクト(党派)の影響も出てきて。3派全学連(社学同・中核派・社青同解放派)がはびこってきた時代でもありました。

 第3部の実力闘争の時代(P100)から、社学同への加盟(P115)、激動の戦線(P155)は、羽田闘争や三里塚闘争や、神田カルチェラタン闘争など。世界中の学生運動が高揚し、aある意味1番楽し気な時代のように思います。
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 1969年を過ぎたあたりから、第二次ブント(共産同)も分裂基調になり、そのなかから、「前段階武装蜂起」を唱える赤軍派が関西方面から現れ、勢力を拡大していったようでした。

「赤軍派は大きな構想を描きつつも、その始まりで、出発の方向性を誤ったのです。今からとらえれば、ブント自身が「党」といいながらも、学生運動の大衆闘争機関の指導部でしかなかったと思います。
 そして中核派など、新左翼党派と競合しながら、それがブント内に反映し、路線も組織論も近視眼的な矛盾に規定され対立にと思います。やり方が違っても、共同する条件と方法はあったと思いますが、当時の未熟さでは、分裂は必然だったとも言えます。

 だとしても、党内に自分たちの要求を通すために暴力をふるうというやり方は、中大グループもそうですが、赤軍派がブントに持ち込んだ誤りであったこと、後のブントの分解の原因となったこと、また「連合赤軍事件」にも影響を与えたことは事実です。
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 7月6日の赤軍派の振る舞いを、使命感で正当化したことは、以降の赤軍派の自身の戦い方の傲慢、未熟な英雄主義を伴う闘いの出発点となってしまったのです。「7・6事件」という事実を直視し、もはや半世紀前近い前の事件ではありますが、まず戦ったかつての友人たちに、当時の赤軍派の一員として謝罪しておきたいと思います。」(P236「過ちからの出発」)

 確かに重信さんが当時の赤軍派の理論というかスローガンが「前段階蜂起」と「国内外根拠地論」もスローガン先行で、モデルにしていたロシアの「革命前夜」の状況名など日本にはまるでなく、赤軍派は小人数の精鋭部隊で混乱を引き起こすとかでしたが、ほとんど未遂に終わり、逮捕者だけが増えていきました。
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 特に大菩薩峠の福ちゃん荘での大量逮捕、赤軍派幹部の逮捕は大打撃でした。その残党が「よど号ハイジャック」で北朝鮮へ行った田宮グループ。後の国内残留組は連合赤軍事件をひき起こし同じ活動家仲間の惨殺に向かいました。重信房子さんの少数のグループが1971年にレバノンに向かい、パレスティナの人たちと連携していきました。

 偏狭で狭小な「革命史観」ですべてを解釈し説明することなど到底不可能。連合赤軍は、ロシア革命のカリスマ独裁者レーニンの「民主集中制」という組織原理から派生しているだけに、構成員は逆らうことが出来ず、仲間の殺害と絶望的な武装闘争に加担し破滅してしまいました。
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 当時一時的に興隆した新左翼系の社会運動も道連れにして滅亡してしまいました。連合赤軍事件前後の新左翼党派間の「内ゲバ」抗争も重なり、絶望感もあり、国民各位が政治に対して失望感を抱きました。以来「政治のしらけ」「社会運動の停滞」が日本社会に続いています。

 重信房子さんは、30年間アラブ社会・パレスティナで、日本赤軍のリーダー的な存在となり生活し、子育てされていました。20001年に日本へ帰国し逮捕され、20年間拘留生活を体験されました。20年の刑期を終え社会復帰された後の2023年に振り返られています。

 運動の渦中、渦の真ん中におられた人の社会体験、生活体験だけに貴重な記録です。私は70年代初頭は田舎の高校生でした。毛沢東思想を崇拝し、声をかけてきた人が後の連合赤軍に合流したようです。私は臆病者であり、坂本龍馬のように「脱藩」して参加することなどよう考えませんでした。合流しなくて良かったです。

 結局高校を留年して、翌年大学へ入りました。そこは「内ゲバ戦争」の最中でした。革命思想を唱える党派の構成員が殺し合いをしていました。重信房子さんが体験された1968年の「神田カルチェラタン」のような楽し気な風景などまるでありませんでした。

 連合赤軍事件と内ゲバ殺人現象の「ブラックホール」にお吸い込まれ、日本の社会運動は壊滅してしまいました。その挙句ヘンテコな政治状況になりました。私は50年間の「暗黒」からは脱しましたが、「何をどうしていいのか」はわかりません。18歳の若者は気が付けば72歳の老人になりました。残りの人生で懸命に考え生きていきたいと思います。

 重信房子さんの2冊の著書は、大変参考になりました。

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2026.07.04

何故中東で戦争が終わらないのか 講演会

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 なぜ突然アメリカとイスラエルはイランを攻撃し、イラン戦争がはじまりました。2026年6月27日ですが、高知市自由民権記念館で開催されました講演会「何故中東で戦争が終わらないのか イラン・イスラエル・パレスティナ・シリアの今」を聴講しに行きました。


 


 講師は西谷文和氏(フリージャーナリスト)でした。聴衆は100人を超えていました。西谷氏はYouTubeの番組「デモクラシー・タイムス」などでおなじみの人でした。また路上のラジオというYouTube番組のMCもされています。


 


https://www.youtube.com/watch?v=TzTcXY1oUP8 (西谷文和 路上のラジオ)


 


 ラジオ番組も主催されているので、話は分かりやすいし、聞きやすい講演会でした。
印象に残った言葉を記述してみます。


 


「日本は資源がない国と言われています。しかし実はそうではありません。日本は蚊全国なので地熱発電が出来ます。地熱は無限にあります。また地域によれば風力発電も可能です。
 また日本は急峻な斜面を流れる河川がたくさんあり小水力発電は可能です。
 エネルギーは「地産地消」ができます。石油もウラン(原子力発電の燃料)を輸入する必要性がありません・。


 


「今回のイラン戦争は全く大義がありません。イスラエルのメタ二エフにトランプは乗せられ始めた戦争です。イランは日本の7倍広い国土に1億人近い国民がいます。トランプはベネゼエラの成功体験があるので、安易に始めたんでしょう。なにもトランプは考えていません。」


 


「酷いのは日本国首相高市早苗首相が、トランプ従属、対米従属ですので、外交が全くできていません。せっかく中東のイランとは歴代政権が友好関係を長年続いているのに、高市がトランプ一辺倒で台無しにしてしまいました。」


 


「イスラエル首相のメタ二エフは10月に総選挙があります。トランプは11月に中間選挙があります。イラン戦争は選挙対策で引き起こしました。戦争を辞めるわけには行きません。メタ二エフは総選挙で負けて首相を辞めたら逮捕されますので。」


 


「トランプの娘婿のクシュナーが民間人でありながら、外交面や中東の和平交渉などに大統領特使待遇で出てきます。中東諸国の王族企業などから多額の寄付を受けたとしても政府閣僚でじゃないので申告する必要がない。クシュナー関連会社の資産は1兆円に近い。」


 


「トランプ大統領の日替わり発言で、「何もなく停戦する」とか、米軍の司令官による状況の説明前(例えばイラン戦争は間もなく終わる)という20分前に原油を空売りし、株式を爆買いしていれば「大儲け」します。トランプの身内はいわばインサイダー取引で大儲けしています。」


 


「世の中の一部ハイテク企業(GAFAM)の一部の経営者たちが、情報を独占し、アナゴリズムやAIで全世界を支配しています。データーセンターを作るので膨大な電力が必要なので、原子力発電を再稼働させるのです。」


 


「AI(人工知能)が世界の社会にお仕組みを大きく変えようとしています。人殺しの道具になります。その正確な冷徹な脅威の前では無力感すら覚えます。
 そんな時代でも、生身の人間しかないあたたかい感性に希望を託したい。
1人は微力で無力です。でもその思いは「伝える」ことが出来ます。
 国会前のペンライトのデモの小さな光。平和を諦めない心,丁重な外交。必ず世界は変わると信じたい。」


 


 一握りの人達の好き勝手に世界を運営させてはならないと思います。

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2026.07.03

4冊の社会思想関係本を飛ばし読みしました。

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 私は72歳という「リタイヤ世代」ですが、個人商店の主故に仕事は忙しい。とくに3月以降「イラン戦争」のナフサ危機で悩める毎日です。地域防災関係の事業も、3つの事業を抱えて案外多忙。

 

 自分を取り戻す自分なりの方法は、「海の散帆」と「読書」でした。読書も最近は「硬い書籍」を読みたいので、4冊図書館で借りてきました。

 

http://dokodemo.cocolog-nifty.com/blog/cat2367757/index.html (ヨット関係・海の散帆)

 

「倫理資本主義の時代」(マルクス・ガブリエル・著・土方奈美・訳・斎藤幸平・監修)

 

「ゼロからの「資本論」(斎藤幸平・著・)

 

「ぼくはウーバーで捻挫し、山で鹿と闘い、水俣で泣いた」(斎藤幸平・著)

 

「マルクス・リバイバル」(マルチェロ・ムスト・著・斎藤幸平・佐々木隆治・監訳)

 

 いずれもお硬い社会思想の本です。いずれの著作にも絡んでいる斎藤幸平氏は、1987年生まれの49歳。子供世代の学識者。最近はテレビのバラエティでも顔出ししている若手の学識者です。

 

 5月頃読んだ「テクノ封建制」(ヤニス・バルファキス・著斎幸平解説)から、斎藤幸平氏の「人新世の黙示六録」なのを所詮は「ななめ読み」「飛ばし読み」ですが読んでいました。

 

http://dokodemo.cocolog-nifty.com/blog/2026/04/post-24b16a.html (テクノ封建制)

 

 どうやら現在の資本主義は、末期で、新自由主義で終わり、GAFAMのデジタル空間を支配する少数の領主たちが全世界を支配するおぞましいd社会になっているという指摘には、慄然としました。

 

 また斎藤幸平氏が思索対象としているカール・マルクスは、ロシア・マルクス主義者の解釈する狭い「科学的社会主義者」でもなんでもなく、もともと社会の成り立ちを俯瞰し、考える哲学的な思考をする人でした。

 

 封建社会を解体し、産業革命以降の資本主義経営は、今までの社会制度とは全く異なり、発展性もあったが、権限のない市民から果てしなく悪びれることなく搾取しまくり、自然環境も破壊し、汚染し、環境破壊し今なお突き進んでいる。

 

 問題は全世界の人類の思考や買い物指向のすべての個人情報、企業情報をGAFAMの少数の領主が独占するだけでなくアルゴリズムで個人をコントールしたり、生成AIで社会コミュニュティを壊そうとしたり危険性も指摘されています。

 

 膨大な電力資源をデータセンターが消費するらしく、周りの地域社会と共存することなく増殖し、環境破壊もお構いなしの、得手勝手の「情報化社会」は誰のためにあり、本当に必要なのかを、今一度落ち着いて考えるべきではないか。

 

 そんな気持ちで読みました。

 

「倫理資本主義の時代」(マルクス・ガブリエル・著・斎藤幸平監修・土方奈美訳)
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 こちらの著者も1980年生まれの46歳の哲学者。「倫理資本主義」の概念も、50年ぐらい前の学生時代に「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」(マックス・ウェーバー著)を読んだことがありました。確かキリスト教徒の大塚久雄氏が翻訳していたような気がします。

 

 渋沢栄一なども道徳と経済の合一を説いていました。強欲資本主義とは一線を画する。「今日の新自由主義的資本主義は新たな封建制というべき状況を生み出しており、(中略)新自由主義の問題は本質的に「社会的自由であること」つまり他者が存在しなければ実現しない自由であることを見落としている。」(P174 訳者あとがき)

 

「ぼくはウーバーで捻挫し、山で鹿と闘い、水俣で泣いた」(斎藤幸平・著)
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 社会と格闘する斎藤哲夫氏の「社会実践・日誌」で面白い。

 

①社会の変化や違和感に向き合う ②気候変動に地球で ③偏見を見直し公正な社会へ

 

 という項目で地域へ出かけ、新種の仕事の体験し、不便と向きあう体験されています。今までも有機農法だとか、化学製品拒否の生活もありました。しかしマニアの閉ざされた社会でしかありませんでした。
 斎藤氏の「実体験」各種は読んでいた笑いが出て面白い。

 

「ゼロからの「資本論」(斎藤幸平・著・)
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 通俗的な「社会主義入門書」は、「賃労働と資本」とか「経済学・哲学草稿」や「共産党宣言」になるらしいが、マルクスの思想は広範であり。哲学的な要素が多くあり、南海であるがために、いわゆる「社会主義政党」や支持者たちは「切り捨て」「矮小化」して、つまらないものにしました。

 

「現状への不満や未来への恐怖が排外主義などの反動的欲望に転化しないようにするためには、別のより魅力的な選択肢が存在することを、説得力のある形で示す必要があります。けれどもそれは容易なことではありません。(容易だったら、日本のリベラルもこれほど低迷していないでしょう。)

 

 皆が当たり前だと思っていることを疑い、別に道を考え、行動するのは本当に難しい。それでも誰かが問題提起をする必要性があります。」

 

「本書は、「資本論」を使った、一つの問題提起です。だからこの本は入門書だけども、。資本主義批判としてではなく、コミュニュズム論にもなっています。マルクスについての本は膨大な数がるので、コミュニュズムという視点から書かれた入門書がないことが、現在のマルクス主義や左派の低迷をもたらしていると思うからです。」(P235 あとがき)

 

「マルクス・リバイバル」(マルチェロ・ムスト・著・斎藤幸平・佐々木隆治・監訳)
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 マルクスの思想や考え方が、最近(2020年以降)見直されてきたようにおmぉいます。それは50年以上前の高校生時代にわたしはマルクスの考え方をこういう言葉で表現していました。

 

「1人の自由な発展が、万人の発展となりうる新しい共同体づくり」です。レーニン主義の(スターリン主義)の「1人は万人のために、万人は1人のために」という矮小化された党幹部独裁主義(民主集中制)という仕組みが全世界で共産主義や社会主義を矮小化させ、堕落させてしまった思います。

 

 日本社会でいえば旧社会党や共産党、それらの既成政党を旧左翼として批判してきた新左翼セクトもやはり組織特性は「独裁的」でした。70年代は「連合赤軍事件」や「凄惨なセクト同士の内ゲバ殺人」を繰り返し信頼を失い消滅しました。

 

「2008年に発生した恐慌以降、マルクスはブームになっている。(中略)実在する社会主義としばしば誤って同一視され、1989年以降無愛想に払いのけられてしまった思想家についての新しい問いを多くの人々が考え始めている。」(序章 P1)

 

「もし共産主義がより高度な社会の形をめざすのであれば、「各人の完全で自由な発展」のための条件を促進させなければならない。
 そのためには共産主義を、多くの「共産主義国家」が、そのプロパガンダにおいて掲げてきた「プロレタリアート独裁」と等置する代わりに、「自由な人間たちのアソーシェーション」というマルクスの言う共産主義社会の定義を再検討する必要がある。」(序章P3)

 

 著者が言うように、丁寧に「共産主義社会の在り方」「自由な人間たちの共同社会」について、より深い、真摯な議論をしないといけないと思いますね。

 

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2025重大な出来事 2026W杯はスペイン優勝 2026・3・11ミニ慰霊祭 2026下知減災連絡会総会 2026仁淀川町防災キャンプ 2026安芸市合同研修 2026年猛暑の悪影響 2026年総選挙への疑問 2026年衆議院議員選挙 2026年8・15 2026決勝トーナメント 2026浦戸湾1周ウォーキング 2026衆議院選挙 3・11ミニ慰霊祭 3丁目の夕日の世界観 30年以内起きる事故や災害 4・28沖縄デートは? 50年来の友人との会話 52年目の覚醒 53年間の悩みの克服 70歳のスタート 70歳代の人生観 79回目の原爆慰霊の日 8・15敗戦記念日 8大会連続のW杯出場 84年前の日米開戦 9・11から25年 A型RHマイナス血液型 GAFAM SUP同窓会2023年