イタリアは中小零細企業が輸出を増出

日本経済新聞2026年2月27日の記事「イタリア輸出額、日本抜く」「昨年下期、ブランド品・食品伸び」「米関税に耐性」「日本、円安で目減り」とあります。かつては「欧州経済の劣等生・お荷物」とまで言われたイタリア。今やトランプ関税をものともせず絶好調ですね。
一方の日本経済。かつては米国に次ぐ経済大国と言われたのは「今は昔」の話。OECDの2025年下期の世界の輸出額の順位は「1位中国・2位アメリカ・3位ドイツ、4位オランダ(意外ですね)、5位イタリア、6位韓国、7位日本です。オランダ、イタリア、韓国にも抜かれ日本は低迷しています。
記事によれば「トランプ米政権の高関税政策が世界貿易を揺さぶるなか、イタリアは需要がぶれにくい、高級なアパレルや食品を強みに外国への出荷を伸ばした。」とありました。
一方日本は「自動車部門が輸出が輸出額全体の17%を占める稼ぎ頭だったが、トランプ政権の自動車関税が直撃し、25年以降は輸出額全体が伸び悩んだ。」高市首相の言う「円安でうはうは」では日本経済は全くありませんでした。
記事ではイタリアもフェラーリやランボルギーニ、ファイアットなどの世界的な自動車ブランドを抱えているが、自動車部門の割合は3%程度とか。「輸出品は医薬品、食品、ワイン、家具、アパレルなど多岐にわたっている。販売価格が上昇しても重要が減退しにくい富裕層向けの商品も多い。こうした特性がトランプ関税の打撃を和らげた。」
高級ブランドのプラダは売り上げが伸び、生ハムやパスタなどのイタリア産の輸出額も伸びています。それはイタリア政府の大企業優先だけではない経済政策の効果と言えます。
「イタリア政府が中小企業の輸出支援を強化してきた効果も大きい。過去10年間でイタリアの輸出は額は60%増え、日本(18%増)やドイツ(34%増)を上回った。原動力となったのが、食品や機械部品、革製品を手掛ける小規模事業者だった。」
確かに高知ローカルの欧州雑貨や革製品販売店のバイヤーがイタリアの工房に出向き、直接生産者から高知に製品を送ってもらい販売するようなことを20年ぐらい前からしていました。その人たちの話を聞きますと、「イタリアは15歳ぐらいで進路が分かれる。進学して大学まで行く人と、職人になり家具・医療。革製品、ガラス細工、工芸などで修練し、30代で親方になり経営者になります。国が支援して、製品を広く海外へ売り込む手伝いを前々からしています。という話を聞いたことがあります。イタリア政府の営々とした努力が、高い技術力を獲得した職人がいる小規模工房とコラボし世界展開しているようです、日本経済社会とは全く違いますね。
それは日本企業はかつての円高時代(2011年は75円台)に海外展開し海外生産比率を上げてきた。円安になるのに輸出額は11年に比べ1割も減少しています。
日本の貿易収支は8400億円の赤字になっています。一方で日本企業が海外子会社からの配当などで出た第1次所得収支は41兆5900億円の過去最高の黒字とか。国内経済が日本は弱っていますね。海外でいくら稼ごうが日本国内に利益が配分されているようにないですから。


















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