歴史の宝庫新堀川

2020.12.02

坂本茂雄さん県政かわら版63号

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 下知地域代表の県議会議員坂本茂雄さん。2003年の初当選以来17年間に63回坂本茂雄県政かわら版を発行されています。年平均3・7回ですから年間に4回発行されています。

 高知県議会は年間4回定例会があるそうです。そのほかに臨時議会や委員会もあります。今回の63号1面では9月定例会での補正予算の審議の様子が記述されています。

「補正予算 コロナ禍対応など過去2番目の規模」であり、「県民の感染拡大防止と社会経済活動回復へ」の目的の予算変遷なのかどうかを坂本茂雄さんはチェックされています。

 このなかで「感染症指定医療機関」などを含め、医療法人の規模の大小を問わず、県民各位のコロナ禍での「受診控え」の影響は大きく、1割から2割受診者が減少しているので、軒並み経営環境が厳しくなっています。
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 2面から3面にかけては、坂本茂雄さんが「一問一答」形式で「コロナ禍における災害対応の充実を追求」というテーマで知事や担当部局の幹部の答弁を引き出していました。

 坂本茂雄さんは「」コロナ禍の自然災害における避難行動の支援」「避難所の環境整備と充足を」「災害ケースマネジメントと被災者に寄り添う支援を」の3つの観点から県知事や県幹部職員を問いただしています。印象に残ったやりとりを記述します。
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坂本「南海地震を想定すれば、在宅避難のお宅に、自主防災会やボランティアの方が出向くのは困難。支援策はもっときめ細かく検討すべき」

濵田知事「ボランティアや自主防災組織のみで対応できない場合は、外からの応援を受け入れ、それをどう態勢に組み込むか考えなければならない。
 今後市町村と連携し、避難所運営マニュアルの中にそうした要素も組み込むことを検討したい。」

 実際の話、二葉町において、在宅避難所へのケアは常に話題にはなりますが、支援や安否確認をする仕組みの構築には至ってはいません。地域の公共の指定避難所が下知コミュニュティ・センターのみですから当然収容人数は全く足りません。

 最近国や自治体は豪雨災害時には、指定避難所へ避難するだけでなく、ご近所の3階建て以上の建物への「ご近所避難」を呼び掛けてはいます。しかし「同連絡体制をつくるのか」「支援物資をどう供給するのか」という問題には対応しきれていません。

 今までの災害時における支援体制が、地域の避難所中心になっていて、在宅避難所は無視されるか、なおざりにされてきました。その問題に関する濵田知事の回答は「0回答」に過ぎませんね。

 また避難所整備の問題も県当局の対応はL1想定(100年に1度の昭和南海地震程度)に留まっています。2011年の東日本大震災規模(1000年に1度のL2規模地震)に関しては、県の対応と対策は心もとない限りです。

危機管理部長「現状の避難スペースは、通路も含めて1人当たり3㎡。コロナ対応では4・5㎡。L1地震では、指定避難者数9万2000人に対して、避難スペースは確保できるが、L2地震では8万6000人分の不足になる。」とのこと。

 無為無策というものですね。避難所へ入れない下知のような浸水地域の住民は、津波避難ビルや、防災会指定の地区避難ビル(津波時一時退避場所)のマンションなどの廊下やエレベーターホールの共有スペースで何週間も籠城しなければならないというこいとです。

 東日本大震災から間もなく10年。未だに安全な避難所整備すら出来ない高知県庁危機管理部はまじめに仕事をしているのかと申し上げたい。危機管理部長の答弁からは全くやる気すら感じられません。

 濵田知事や危機管理部長の回答の多くは「事例集をこしらえる」とか「マニュアルの整備をする」程度のことであり、「何百か所避難所を整備し、L2地震でも県民誰もが避難所で安全な避難生活ができます。」というものではまったくありませんから。

 以下の発言には腰を抜かしました。

危機管理部長「地域住民が主体になって避難所を運営している自主防災組織もあり、そうした先進的な取り組みを知っていただくため、今年度改定する自主防災組織の活動事例集に掲載して、市町村や自主防災組織に配布する。」とか。

 この危機管理部長の「基準」では、10月25日(日曜)に実施されました「二葉著総合防災訓練2020年」は、住民主体で役割分担し、コロナ感染症対策も含め避難訓練。避難所開設。運営訓練を実施し、120人の参加がありました。

http://futaba-bousai.cocolog-nifty.com/blog/2020/10/post-02ecb9.html

(二葉町総合防災訓練2020 2020年10月25日実施)

 でも私は二葉町自主防災会が「先進的である」と少しも思っていません。いくら先進的であると褒められても、災害の脅威は全く減少していないからです。

 二葉町は町内全域が海抜0Mで海が近く、軟弱地盤で高台はありません。浸水や津波から逃れるためには、もよりの津波避難ビルや地区防災会指定「津波一時退避場所」の階段を歩いて登るしかありません。斜路はありません。災害時に生き延びることがとても難しい地域であることには変わりはありません。
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 0M地盤が5M隆起したわけではありません。危険性が放置されたまま、単位自主防災会の努力はたかが知れています。公助が本当に下知地域に関しては「弱すぎる」としか言いようがありません。

 坂本茂雄さんが提起した「災害ケースマネジメント」に関しては、濵田知事や危機管理部長の回答は、「一応は前向き」であることは確認できました。

4面は都市計画道路はりまや町―一宮線の件です。当初計画段階から高知市の都市構造が変化しており、今更全く意味をなさない都市計画道路です。新堀川には、シオマネキなどの希少生物が生存しています。暗渠化により絶滅することでしょう。

 また江戸時代初期の石垣などもありますが、それも撤去されていまします。歴史資源と希少生物を犠牲にしてまで、道路を拡幅し、新堀川を暗渠にする必要性はもはや不要であると思います。

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2011.03.10

”埋め殺され道路」になった新堀川

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 現在県道「はりまや橋ー一宮線」の工事が新堀川を埋め立てる形でおこなわれています。画像は完成後の姿です。歴史資源が周りに多い新堀川。全く「ないがしろ」にされています。


 高知の観光は坂本龍馬にまつわるものでなければならない!と「土佐の歴史」を題材に観光客誘致を企てる。なるほど趣旨は良いとは思います。

 JR高知駅前では昨年NHKの大河ドラマ「龍馬伝」で使用された衣装や小道具を展示していた木製の小屋(わたしは見世物小屋と呼んでいたが、解体撤去され、今年7月に「坂本龍馬の生家の復元」をするために多額の税金を費やして建設工事が行われていました。
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 その概要だそうです。「志国龍馬ふるさと博」というそうです。

 その一連の行事のなかで、高知市桂浜に、坂本龍馬像と併設して、同じ土佐勤皇党の仲間であった武市半平太と中岡慎太郎の巨大な(5メートル大)を県民の税金500万円で作成し、並立設置するという計画だそうです。
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 県内外の龍馬ファンで賛否両論があり、主催者側としては「話題になって良かった」ということかもしれませんが、逆にそれは主催者側の歴史に対する「底の浅さ」を感じ、肝心の熱烈な坂本龍馬ファンの反発と反感を呼び起こしてしまったマイナス面もありました。

 主催者は「公金を使用している」という意識をもっていただきたい。「俺達が十分な議論を尽くして決めたことだ。後から文句を言うな!」という高圧的な姿勢を感じるから、多くの市民は反発しているのですから。

 高知県庁にしろ、高知市にしろ「志国龍馬ふるさと博」を推進されている人達は、「歴史を活用して観光開発を」と声高に主張していますが、わたしは「歴史を大事にしていない」のではないかと思います。
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 高知市の中心商店街に程近い地域に、新堀川があります。この川は人工の運河です。江戸時代の初期に、北側の江ノ口川と南側の堀川を繋ぐ運河として、藩主の許可を得て町民が自ら工事を行い完成させたものです。

 野中兼山が建設した人工運河の船入川を下って、物部川流域の山間部から材木を切り出し、いかだにして新堀川地域まで運び、引き上げて木材加工して家屋の柱などをこしらえていました。「材木町」という地名も残っていました。

 この地域は武家地域と町民地域の境目であり、水運の要所だったので、様々な人が集まっておりました。岩崎弥太郎の姉婿が、弟子が1000人いたという幕末の土佐南学の儒学者岡本寧浦の学び舎跡が新堀川流域にあります。
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今回巨大なスチロール像が作られる武市半平太ですが、その新堀川のすぐ近くで道場をしていました。その碑は横堀公園に設置されています。
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 この場所などを再検証し、歴史施設のぶらぶら歩きルートをこしらえればいいのですが、高知県庁も高知市役所も「志国龍馬ふるさと博」関係者も無関心であるようです。

 自由民権運動の思想家中江兆民の生家跡もこの新堀川近くにあります。
しかし高知県庁は、道路特定財源を使用して、史跡をすべてないがしろにし、川を「埋め殺して」道路にしてしまいました。
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 韓国ソウル市は、李大統領がソウル市長時代に、王政時代からゆかりのある清渓川を復元しました。高速道路を撤去し、河川をこしらえたのです。

 清渓川復元事業というホームページ   (リンクが切れていますが、たどれば様子はわかるでしょう。)


   http://japanese.seoul.go.kr/chungaehome/seoul/main.htm

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 30年ほど前の事業計画の見直しもせず、ただ自動車交通渋滞の緩和だけで歴史資源を大事にせず道路をこしらえました。周辺の歴史資源を全く大事にしていません。

 大事にしない人達が「土佐勤皇党結成150年を記念して」と称してススチロール像をこしらえるとう事業自体、到底理解できるものではありません。

高知県民は足元の地域資源を大事にしないといけないと思います。すぐに税金で箱物(見世物小屋)やスチロール像をこしらえる安易な発想では、多くの歴史愛好者の共感を得ることは出来ないことでしょう。
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 今時川を埋めて自動車道路をこしらえる時代ではあるまいと思います。地球温暖化問題にも「逆行」しています。

 新堀川界隈には、歴史資源がたくさんあります。画像は「はりまや橋商店街」が作成しました。
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2010.07.05

”東西軸”エリア活性化プランは市民参加がまだまだ少ない!

 今まで議論されてきた基本的な考え方が「歴史」「文化」「食」の3つがテーマのようです。高知市の中心部を空洞化させるのではなく,元気にするいために「3つのテーマ」から派生して,具体化し取り組まえていくというようです。

 私見ですがそれでは「狭い」のではないかと私は思います。その理由は,「都市は社会サービス・システム」であると思うからです。そこで働き,遊び、学び,訪れる街です。

 わたしは以下の要素が必要であると思います。

1)高知市”再生”には都市計画が必要

2)元中心市街地商店街の再生

3)歴史のとらえかた

4)ユニバーサルな都市づくり 高齢者。障害者。乳幼児にやさしいまちづくり

5)エコの問題(地域生態計画)

6)公共交通の最大活用 トランジットモール LRT 車の上手な処理方法

7)防災・減災 南海地震時には高知市住民20万人が水没する街に住んでいる。中心街も。


8)音楽・エンターテイメント 映画館 よさこい まんが文化

高知県庁政策企画課 

 7月2日に「パブリック・コメント」の何人かに話を聞きたいということもあり、検討委員の皆さんと、行政のみなさんに自説の私見(上の項目)を申し上げました。

 ブログ記事「”東西軸エリア活性化検討委員会”へ特別出席」を参考


 そちらに提出資料やコメントも書いてあります。

 しかしこの意見交換会にしても「市民参加の梯子段」の段階から言えば「形式的参加機会の増大」段階でありますね。

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2010.04.08

歴史資源を「埋殺し・蓋をした」県道

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  2010年の大河ドラマ龍馬伝で高知は少しだけ注目されました。写真の新堀川の河畔沿いには、かつて武市半平太の道場があり、また陽明学者岡本寧甫(大塩平八郎とも懇意とも言われていました。)の塾の跡地があります。

 しかし下の写真を見てもわかりますが、県道「はりまやー一宮(いっく)線の工事により、無残にも新堀川は埋められ、蓋がされ、「単なる自動車道路」になりました。
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 撮影日は年度末の月末の3月31日。さそかし車は綬帯しいるのかと思いきや全然そうではありません。

 歴史的資源を埋めてまで「無理やり」道路をこしらえる理由はなんでしょうか?

 この実態を見ますと高知は「歴史を大事にしない県民」であると思います。私も含め反省しないといけません。情けない限りです。

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2010.01.10

身近な歴史資源と歴史の破壊

  今日は家内とまちなかウォーキングをしました。ご近所を歩いて、歴史資源を再確認し、日曜市を通過し、県立文学館へ松本清張展を見にくと言うものでした。
 まず菜園場横堀公園に、NHK大河ドラマ「龍馬伝」の1回目に登場した武市半平太(土佐勤王党党首)の道場跡がありました。Hanpeitadouzixyou1_r
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 本当の場所は道路を挟んで北側の敷地にありました。今は更地になっています。
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 続いて1回目の龍馬伝でも少しだけ登場した儒学者岡本寧甫の学堂跡。ご近所の西岡謙一さんのお世話で似顔絵や解説もされています。Okamotoneihihi_r
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 龍馬伝では岡本寧甫が心臓発作を起、その後継者に岩崎弥太郎がなるつもりが、上士階級の者に横取りされてふてくされてやけ酒を飲んでいる場面がありました。
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 新堀川周辺は歴史の宝庫ですが、高知県庁土木部高知駅前都市整備事務所は、歴史資源を破壊し、頑固に4車線道路を建設することに心血を注いでいます。歴史にひたる散策道路をこしらえるのならまだしも、「一過性」の自動車道路を今更こしらえる必要性がどこにあるのでしょう。

 高知県庁は歴史を大事にしない役所です。高知駅前に龍馬の見世物小屋をこしらえてまた税金の無駄遣いをしています。

 

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2009.01.04

ご近所の歴史遺跡

 年末の肋骨骨折という事故のおかげで、セーリングなどの激しい運動ができない身の上。メタ防止のためひたすら散歩が運動になっています。以前にも紹介していますが、徒歩でいける範囲に高知市は歴史史跡が多い。自宅付近にもたくさんあります。
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 まずその歴史資源を道路特定財源が付いたからといって、さほど緊急に工事をする必要性のない道路工事を高知県土木部都市計画課高知駅周辺都市整備事務所が、「歴史の宝庫」新堀川の史跡を「破壊」している地域には多くの史跡があります。
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 まず横堀公園には、土佐勤皇党党首武市瑞山(半平太)の剣術道場跡の史跡がありました。幕末維新で活躍した土佐の志士たちが多く集まったようです。
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 そこから北へ少し歩きますと、二次大戦前後に海軍大将で連合艦隊司令長官になったという永野元帥の碑が立っています。
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 またすぐ近くに幕末の土佐南学の儒学者岡本寧穂(ねいほ)の道場跡があります。吉田松陰ほど有名ではありませんが、当時弟子が数百人おり、土佐南学は行動的な陽明学の影響を受けていたので、土佐の志士の行動規範になっていたようです。
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 新堀川の階段護岸。江戸時代に江ノ口川と堀川をつなぐ運河として町民の民間活力で建設された新堀川。階段護岸は土佐の山林で伐採された材木を筏で浦戸湾から江ノ口川をさかのぼり、新堀川の階段護岸から荷揚げし、材木町へ運搬していたそうです。潮の干満に関係なく材木を荷揚げするのが階段護岸でした。
 道路工事で無残にも「埋め殺され」てしまいました。
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 その階段護岸のすぐ近くに明治時代の思想家、中江兆民の生家跡があります。幼少時代を新堀川河畔のこの家で過ごしたとあります。
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 新堀川を下っていくと、高知市が16億円かけて建設した「ほとんど利用者のいない立派なバス降車場」があります。その西角に幕末の「評論家」「絵師」の河田小龍(しょうりょう)という人の生家跡があります。
 もともと土佐堀という河川で、はりまや橋を超え、大丸百貨店前まで川はありました。それを高知市はすべて埋め立ててしまいました。
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 高知市の文化施設かるぽーとはもともとは市場があったところです。ここも川があり橋も多く架橋されていました。四つ橋は二次大戦中の高知空襲で焼け、鉄骨部は変形していました。そのほんの1部が保存されています。
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 堀川は海運の盛んな時代は高知の物流の拠点。海に関わる企業が今も多い。

 堀川のボードウォークから中ノ島地区へ行きますと、「憲政の碑」が立っています。明治時代自由民権運動をリードした板垣退助に関わる関連史跡です。今は跡形も無く石碑とわずかなモニュメントがあるだけです。
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 1時間足らずの散歩コースに歴史資源がたくさんあるものです。変な箱物(見世物小屋)を6億円高知駅前に建設する予定が(来年の大河ドラマ「龍馬伝」をあてこんで)あるやに聞きますが、「まちなか全体」を歴史博物館にする大きな構想を県も高知市ももつべきではないかと思いますね。
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昔は海運が高知市の物流の中心。堀川は重要な役目がありました。波と風が打ち込まない良港でもありました。

周辺歴史MAPです。「はりまや橋新聞」より転載しました。(クリックすると多少拡大します。)
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2008.12.08

熱い人の新堀川再生プラン

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 現在新堀川は高知県土木部都市計画課高知駅周辺都市整備事務所による県道「はりまやー一宮(いっく)線の道路工事のたけなわ。川には無数の矢板が打ち込まれ、環境破壊が進行しています。

 参考ブログ記事「生き埋めされた歴史的な階段護岸ー新堀川

 残念ながら市民の声は県当局に届かず、県議会や県知事を動かすことはできませんでした。市民運動は惨敗したのです。

 それでもある「熱い」志を持っている人から、「新堀川再生プラン」が提示されました。趣旨は大変良く出来ています。「コンパクト・シティ」というのであれば、この「新堀川再生プラン」も紹介したいと思います。
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 「再生プラン」のイメージ図です。現状の蓋をして道路にするよりも遥かに都市整備ができていると思います。「熱い思い」も空しく、イメージ図にある桜井橋も無残。大正橋は破壊され姿を消しました。
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 だいたい土木部署は県民の意見を無視し、工事を工期どうり施工することが正しいと思い込んでいます。結果として環境破壊だろうが、無駄遣いであろうがおかまいなし。

 今後はこのような無駄な工事を「ストップ」させるしくみを考案しないといけないですね。「経済波及効果は限りなくゼロ」の工事ですし。

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2008.11.27

やはり道路も削減傾向に

 ついに国土交通省が、交通量予測の下方修正をしたようです。今まで右肩上がりの予測を公表、地方行政にも影響をし与えていたのですから。

 道路交通量2・6%減 2030年予測 初の下方修正(産経新聞)

 20年前の交通量予測で、県民を欺く道路計画(新堀川にふたをし道路をこしらえる事業)に、道路特定財源がついたので、県は工事をしゃにむにしているようですね。実に愚かなことですが、なかなか改まりません。
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2008.09.10

環境破壊が進む新堀川

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 高知県土木部高知駅周辺都市整備事務所の道路工事である県道はりまや橋ー一宮(いっく)線の工事も道路特定財源によりどんどん進行しています。
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 新堀川中ほどに何本もケーソンが打ち込まれ、生コンが注入され川が破壊されています。道路の橋げたになるようです。
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 また階段護岸周辺も無数にケーソンが打ち込まれ、包囲されています。やがて地下に(埋設保存)されるようです。無残なことです。
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 一方新堀小学校角から南の部分については、2006年に当時の橋本大二郎知事に聞いたところでは、「新堀小学校から南の部分ー横堀公園横は、協議する余地があるのではないか。」とのことでした。9月県議会での坂本、吉良県議の質問にも同様の答弁をしていると思っています。

 関連ブログ記事 橋本大二郎と李明博(イ・ミュンパク)の違いShinbori9093_r

 しかし現実はその南側の新堀川にもケーソンがどんどん打ち込まれています。県は完全に新堀川に蓋をする意向です。高知市中心部の貴重なビオトープと歴史資源がさほど価値のない、環境破壊でしかない県道工事により破壊されつくすのでしょう。
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 かるぽーと(左奥)とはりまや橋バスターミナルという無用の長物のツーショット。再生プランはかるぽーとを「よさこい会館」化し、バスターミナルをレンタサイクル・ターミナルにして活用すべきでしょう。

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2008.09.05

道路建設で破壊が進む新堀川

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 はりま橋商店街金曜市の帰りに、新堀川の工事現場をと通りました。のどかな運河の雰囲気は破壊され、重機や矢板が設置され、あわただしい工事現場になっていました。護岸も見事に壊されていました。
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 これほど川を破壊し、護岸を破壊する意味があるのでしょうか?これも道路特定財源で建設されている道路ではありますが、どれほどの経済的効果があるのでしょうか?もはや無意味としか思えません。
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 道路建設されていない新堀川は高知市中心街とは思えない景観です。もっとこの景色と歴史的ないわれをきちんと検証すべきでしょう。
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