
国論分裂を引き起こす存在の「靖国神社」。賛同する人たちと存在を否定する人たちの「感情的」「憎悪の罵声」しか聞こえない議論というか、罵倒合戦からは何もわからないですね。
今から15年ほど前に、なにかと「話題」の靖国神社に行きました。当時の様子を個人ブログにも書いています。
http://dokodemo.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/post-9cdd.html
(東京見聞録(その7)靖国神社へ)
訪問の動機(当時の)は「尖閣問題や北方領土問題、普天間基地移転問題など国難が日本にあります。日本の将来を考え憂い亡くなった先人を慰霊している靖国はどんなところなのか?」個人的に興味がありました。
神社の境内は、きわめて普通の神社。本殿のほかにも小さな祠があり、幕末維新時の志士たちを慰霊する小さな祠がありました。

境内の一角で「靖国神社青空骨董市」をやっていました。
東京裁判で公正な論告をされたというパール判事を顕彰する碑がありました。いつも話題になる靖国神社本殿を外から撮影してみました。

8月15日に国会議員有志が集団参拝をいつもしています。韓国と中国両政府は、抗議しています。韓国は8月15日は日本帝国の植民地支配が終結した「光復節」の式典を開催しています。中国は「対日戦争勝利記念式典を」をするようです。

遊就館という「展示館」があるので見学しました。
入場料を支払い2階の展示室へ。中世の武士の歴史や解説。幕末・維新期の志士たちの活躍。西南戦争や日清・日露戦争、満州事変や支那事変の解説と展示がありました。

1階は「大東亜戦争」関係の展示がありました。靖国の神々と言う遺影と遺品が無数に展示されていました。大展示室には使用された戦闘機、戦車や、小型潜水艇、砲弾などとともに、遺品が多数展示されていました。


所詮は1神社の私的な展示館なので、主観的な考え方で展示がされているように思いました。特に疑問であったのは、先の日米海戦で勝敗の分岐点になったミッドウエイ海戦の日本海軍の惨敗要因の分析がまるでなされていませんでした。
アメリカのワシントンDCにあるスミソニアン国立航空宇宙博物館などは、展示された軍用機などの種類も量もすごい。日本に原爆を投下した爆撃機が誇らしげに展示されているのは、日本人として釈然としない思いでした。
ミッドウエイ海戦にしてもアメリカ側の解説は詳しい。英訳してもらうと「日本軍の暗号を早い時点で解析し、意図的に待ち伏せしていました。指揮系統が混乱し、戦術的にも稚拙な日本海軍に比較し、当時の米海軍は劣勢でしたが、日本海軍の虎の子の空母4隻を撃沈し、練達のパイロットも多数帰還できず日本海軍は大きな損失でした。」と見学した当時に書かれていました。
まさに米国海軍にとっては、日露戦争時の日本の連合艦隊がロシアのバルチック艦隊を撃滅した「日本海海戦」同様の画期的な出来事でした。
遊就館にはその敗北の原因分析も何もありません。後半の展示は「特攻兵器ばかりの展示」でした。戦術的にも破綻した特攻作戦を美化する展示はいかがなものかと思う。
また不思議に思いますのは、天皇家は最近は靖国神社にはいきません。天皇は日本国憲法では「象徴」になりました。昭仁上皇は天皇時代に、沖縄へ11回も訪問され、慰霊をしました。今年は今上天皇一家が沖縄と広島を訪問され、慰霊されています。まさに現在の天皇家は「平和の象徴」になっているのではないかと思います。
靖国神社に集団参拝されている国会議員の多くは「天皇を国家元首」にして、戦前の国家体制に戻そうとしているようですが、外ならぬ現在の天皇家は、全く望まれてはいないと私は思います。
一度だけワシントンDCの近くのバージニア州にある国立アーリントン墓地を見学に行ったことがあります。アメリカのために貢献された兵士だけでなく政治家や多くの民間人が埋葬されています。無宗教であり、あらゆる宗教で弔いがされているようです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%B3%E5%9B%BD%E7%AB%8B%E5%A2%93%E5%9C%B0
日本にも千鳥ケ淵戦没者墓苑は、日本国政府が設置した戦没者慰霊施設であります。無宗教な施設であります。やはり国民全体が戦没者を供養する施設は無宗教でないといけないと思います。
一部に靖国神社を国有化すべきという意見もありますが、やはり「国論が分裂し、近隣国政府からクレームがつく存在の1宗教法人」を「国有化」はできないと思います。
靖国派も反靖国派も、感情的にならず、冷静な議論をしていただきたいですね。
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