沖縄ー高知の交流

2023.06.23

沖縄終戦日から78年になりました。

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 1945年4月に沖縄本島に上陸した米軍は、日本軍守備隊を追い詰め、6月23日に守備隊長の牛島中将が自決し、沖縄の戦闘は終結しました。

 沖縄戦では約20万人あまりもの人が亡くなりました。 そのうち日本兵の戦死者は6万6000人、アメリカ兵の戦死者は1万2500人です。 沖縄県民の犠牲者は一般住民が約9万4000人、沖縄出身の軍人・軍属が約2万8000人で、合計約12万2000人です。

 沖縄県民の死者数が日本軍人より多い惨状。「軍隊は国民を守らない」という事例です。
 沖縄出身の家内によれば、「慰霊の日」と言うことで、学校は休みであったとか。糸満市の平和慰霊講演で戦没者の慰霊祭が行われています。1945年4月1日にアメリカ軍の沖縄本島上陸によって本格的に開始された沖縄戦は、第32軍司令官牛島満大将(当時は中将)をはじめとする司令部が自決した日(6月23日)をもって組織的戦闘が終結したとされています。

 「台湾有事」などということを自分たちは「安全な場所」にいながら煽り立てる人たちがいます。また沖縄に犠牲を強いるのでしょうか」あり得ない話です。

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巨大な米軍基地の存在

 日本の国土の0・6%の沖縄県に、在日米軍基地の70%が沖縄に集中しています。とくに沖縄本島の中部以北は基地が多いです。今や米軍基地は騒音や墜落、米軍兵士の犯罪行為の多発という「迷惑施設」だけでなく、沖縄県の経済発展の「阻害物」になっています。

 返還当時は基地依存経済(20%)でしたが、今や依存度は数%以下です。広大な基地の返還こそ、沖縄経済の発展が期待できます。

辺野古基地反対運動は沖縄の民意
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 オール沖縄の人たちが集い、辺野古基地へNO!と言い続けています。
民意は昨年の沖縄県知事選挙や、県民投票、衆議院議員の補欠選挙でも明らかです。
 安部政権は沖縄の「民意」を無視し、踏みにじり、強引に辺野古基地建設に狂奔しています。

日米地位協定の改定が最優先
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 一部の人達は、日本国憲法が押し付けられた憲法だから改憲しないと中国の脅威に対抗できないなどと、危機を煽っています。近隣諸国とは、外交的手段で仲良くすることが基本であり、軍事力の増大は緊張を高めるだけです。

 改定すべきは憲法ではなく「日米地位協定」なんです。日本の空港管制もすべて米軍優先であり、米軍に統制されています。犯罪を犯した米軍兵士は、米軍基地へ逃げ込めば、日本の警察や司法当局も手出しができません。

平和の礎(いしじ)は敵味方を超える戦没者慰霊施設です

 沖縄県糸満市にある平和の礎(いしじ)。戦火に倒れた非戦闘員の沖縄県民や、沖縄に滞在されていた朝鮮半島や中国の人達や、日米両軍兵士の戦没者の名前が刻まれています。

 2000年に沖縄で開催されましたG8サミットに、当時のクリントン米国大統領が来られ、平和を祈願されました。東京にはこうした無宗教の施設はありません。

辺野古基地は無駄で無益な施設になりそうです。

 ジュゴンが生息するという自然豊かな海を強権で埋め立て、2つの滑走路と港湾施設を建設する辺野古基地。
しかし現在の普天間基地の滑走路は2800Mあります、辺野古は完成しても1600Mしかありません。米軍は使用しない可能性もあります。

 おまけに軟弱地盤とか。建設費が当初見込みより大幅に超過しています。「無用の長物」を多額の税金で建設するような愚かなことは辞めるべきでしょう。
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 軍事基地のない平和な沖縄になることを望みます。

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2022.10.01

ちむどんどん終わりました


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 沖縄を舞台にしたNHK連続テレビ番組「知無どんどん」が、9月30日に終わりました。番組としての出来具合は、各視聴者の好みがあり賛否両論であり、ネットの感想は「否定派:が多数とか。

 それでも番組を見て、酷評する視聴者が多く、「いやなら見なければいい」と私は思いますが、しつこく最後まで見た人は多いようです。

 正直家内が沖縄出身でなければ、強いてみたいというドラマではありませんでした。「荒唐無稽な展開」「あまりにも幸運続きの展開」「沖縄戦に悲惨さは描かれては¥はいましたが、米軍基地の存在などは描かれていいませんでした。」

 主人公の暢子(のぶこ)はわたしら夫婦と同世代。家内は1971年に大学進学で上京、私は1973年に上京しています。暢子が東京で活動していた時期と被っていることも多く、懐かしがってみていました。

 沖縄料理や習慣(ウークイ)などは、家内に解説していただきました。
1973年から1980年まで東京近辺で生活をしていました。いわば子供から大人になる時期、学生から社会人になり、結婚するまでの人生前期の「濃い時間」がその時期であり、「ちむどんどん」の主人公の東京時代とかぶっています。

 杉並のちむどんどん店での「沖縄そば定食」が600円でしたが、当時の物価水準では、高いのではないかと思いました。

 SNSで「「ちむどんどん」最終回 SNS「#反省会」活況は視聴者の“朝ドラ愛”ゆえ テーマの「沖縄」にも粗」とか言われ、番組の悪口大会で盛り上がっていたようです。


 番組の出来不出来については、私はどうでもよく、私と家内の若かりし頃の東京時代を懐かしむために、あるいは結婚後30数回ほど沖縄へ行きましたが、家内のご両親が健在の頃の時代の話と、ドラマの背景をすりあわせたりして、楽しませていただきました。

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2022.09.18

中国は沖縄を侵略するのだろうか?


「中国が侵略してくる」とか「玉城は中国共産党の工作員だ」とか何の根拠ないもないデマを飛ばす人たちがごく1部にいます。大阪のある自治体議員もです。


 おそらく反日団体の統一教会の影響を受けているんでしょう。

。もともと沖縄はその昔は独立国であり400年間琉球王国は東南アジア。中国。日本を相手に交易し栄えた時代がありました。


 今や沖縄は日本国の一員であり、中国に支配されることはありません。沖縄は江戸時代の初めに薩摩に侵略された時や、明治維新後廃藩置県時に、朝貢していた中国(明と清)と助けを求めましたが援軍は来ませんでした。

 朝鮮の様に陸続きではなく海軍力がないと占領は出来ません。現在の中国の海軍力では沖縄へは侵攻できません。

 アメリカはしたたかです。ペリーは日本へ来る前に琉球へ来て2か月間居座っていました。沖縄本島をその間測量しましした。ペリーは江戸幕府が戒告しなければ、沖縄を軍事占領し、ハワイの様に植民地にしたいと大統領に上申書を書いていました。そうはなりませんでした。

 時代は下り二次大戦末期に沖縄は戦場になりました。旧日本軍は本土決戦の「時間稼ぎ」として沖縄をしました。精鋭部隊を台湾へ移動させ、民間人を徴用し、ろくに武器も持たせず戦闘に巻き込みました。

 
 10万人の非戦闘員の沖縄県民が戦火に巻き込まれ亡くなりました。
 嘉手納の米軍飛行場は4000M滑走路が2本あり、関西国際空港の3倍の面積があります。ベトナム戦争やイラクsね掃除も嘉手納から米軍機が出撃しました。

 沖縄は米国の世界戦略の要です。もし失うことがあればハワイまで撤退を余儀なくされます。中国が沖縄へ進行するためには100万人尾兵力を運ぶ艦艇と護衛する空母や戦闘艦艇が必要です。現在の中国に沖縄侵略できる海軍力はありません。したがって沖縄が侵略されることがありません。

 

 

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2022.09.17

知事は”やんちゃ”でなければ

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 16年前に沖縄の業界筋のリーダー2人から聞きました。


 


「政府自民党の言いなりの自民党系の知事では、沖縄は常に軽視されます。関心も薄くなりますね。」


 


「むしろ野党系の知事の方が、政府自民党も沖縄と真剣に対峙するので、いい。本当の意味での対話ができますから。だから知事は”やんちゃ”のほうがいい。


 


 2006年に沖縄へ行き、義弟の友人で長年放送業界でジャーナリストの玉城朋彦さん(故人)とわしたショップ(沖縄県物産公社)立ち上げた宮城広岩さんの独自の見解でした。


 


http://dokodemo.cocolog-nifty.com/blog/2006/06/post_ba08.html (個人ブログ記事「自立的発展の方程式」


 


 「基地と公共事業と観光では外部的な要因が多く、沖縄へ永久に自立できない。」「基地経済が1500億円。物産関係は1300社の零細企業と、1000億円の関連売り上げがある。まもなく基地経済の規模を上回る事だろう。」
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「宮城さんを紹介いただいた玉城朋彦さんは「やんちゃでなければ駄目な時代。知事なんかも政府の言いなりでは傀儡でなめられる。政府に楯突いて要求していけばもっと予算も取れるし面白い。宮城さんは物産公社を大黒字にして県庁に追い出された人。橋本知事も最近おとなしいですかどうなっているの?」と聞かれたことでした。


 


 2022年の沖縄県知事選挙も、オール沖縄(野党と市民有志、商売人の連合体)の玉城デ二―さんが再選されました。国と対置るし、真剣に対話し打開策を沖縄県ははかろうとしています。


 


 1995年頃の橋本内閣時代や小渕内閣時代の自民党は、新権威沖縄県と対話し、時代の打開策を共に汗を射流して議論をしていました。2001年以降の自民党清和会は、沖縄を軽視し、上から目線で常に対処し、事態をこじらせるばかりでした。


 


 忘れられないのは第1次安倍政権時の「沖縄担当大事」の高市早苗が、「沖縄の意人達は国へ要望するばかりで自分で動こうとしない。あれこれ言う前に動いてほし。」と発言し、沖縄の保守層の台反発をン食らいました。清和会は沖縄に寄り添う姿勢がまるでありませんでした。m太一津を射踏め目、相互不信になりました。


 


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 既に答えは出ています。「公共事業と基地経済と、観光」では沖縄はいつまでも経済的な自立は出来ませんしません。」


 


 宮城さんと玉城s何オ言葉を思い出しながら、」間違いないと思いました。

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2022.05.15

沖縄返還から50年

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 今年は「50年」という節目の意識する出来事が続きますね。2月は「連合赤軍事件」から50年でした。

 5月15日は沖縄返還から50年です。実は家内は沖縄県出身。「知無どんどん」を一緒に見て沖縄について語ります。彼女は沖縄返還の前にパスポートを持参し首都圏の大学へ進学しました。
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 日中国交正常化で50年目です。なにかと「悪者」になっている中国ですが、隣国です。仲良くしたいものです。

 沖縄は中国と対立をことさら煽り立てる人たちは、「前進基地」の様にいう無責任な人たちの言動が気になります。
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 義母が存命中に何時も言われていたのは「沖縄は軍事基地があります。基地があれば攻撃されるので怖いです。」と言われていましたことを覚えています。
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 未だに米軍基地の存在は本島では過大ですね。悩ましい問題です。
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2022.02.22

中野勇人さん後援会だより

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 先日中野勇人さんより「中野勇人後援会便り」82022年2月1日号)をいただきました。

 中野勇人さんは、北海道留萌市生まれ。旧国鉄に勤務されていましたが、国鉄が分割民営化にともないJRに移管する中で解雇されました。

 高知市と姉妹都市である北見市にも居住されていました。1面の写真は高知市農人町にある北光社移民団の出発地の記念碑のところです。私が毎日リハビリ・ウォーキング堀川浮桟橋に隣接しています。
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 昨年12月まで高知県平和運動センター事務長を退職なさりました。東日本大震災で破壊されました福島第1原子力発電所近辺や、多数の沖縄県民が反対されている名護市辺野古基地建設現場などを訪問され、日本社会の矛盾や問題点を学ばれてこられました。貴重な体験をなさっておられます。

 バイアスのかかった断片的なマスコミの情報では「真実」がわかりません。中野勇人さんの現地訪問は貴重な地域の財産であると私は思います、
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 隣町の稲荷町にお住いであり、稲荷町自主防災会会長として、昨年11月7日の二葉町総合防災訓練時に共催団体として多大なご協力をいただきました。下知地区減災連絡会役員としてともに下知地区の減災活動に取り組んできました。
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 高知市交通安全指導指導員でもあり、昭和校区青少年育成協議会推進協議会指導員です。日頃から地域活動を手を抜くことなく真摯になさっています。


 なにより強健な体力の持ち主であり、100キロマラソンを30回以上完走されています。なかなか出来ることではありません。

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 2019年の高知市議選に挑戦されましたが、364票差で当選出来ませんでした。下知地区の市議会議員は高木妙さんがおられます。下知地区としてはもう1人の地域代表市議が必要であると思います。

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2021.08.14

沖縄県初の金メダリスト

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 東京五輪の男子空手・形で。沖縄県出身の喜友名諒さんが、見事金メダリストになりました。記事を読むと、うちの子供ともなんとなく縁があるようでした。

 喜友名さんの空手の師匠は、佐久本嗣男さん(さくもと つぐお、1947年12月13日 - は、日本の空手家。沖縄県恩納村出身。沖縄県立芸術大学第6代学長、劉衛流龍鳳会会長。教士8段。)です。

 子供が沖縄県立芸術大学へ通学していた時に、課題で映画製作をしていました。その時に「ゾンビ役」で出演いただたのが佐久本嗣男さんでした。映像では墓地で空手の胴着を着用し、熱演されておられました。ユーモラスな演技者でした。実は空手業界では偉い人物のようですね。

 記事には「空手は沖縄特有の文化。琉球舞踊から柔らかな膝の動きを学び、約2メートルの棒や鎌などを操る琉球古武術を取り入れた。」とありました。

 空手の体育の先生が何故芸大に在職されていて、後に学長までなられたとの理由が記事でようやく理解することができました。琉球空手は「単なる武道」ではなく、琉球文化と一体化した伝統文化を継承し作り上げられてきたものであるという佐久本さんの説明に納得しました。

 佐久本さんは2010年から2014年まで沖縄県立大学の学長をされていました。うちの子供は2010年卒業ですからそのあとですね。

 弟子の喜友名諒さんが金メダリストになりました。世界に琉球空手の文化が発信されなによりでした。

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2021.05.17

沖縄の施政権返還から49年目

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  2021年5月15日は沖縄が米軍統治から施政権が日本に返還されて49年目になりました。
 「米軍基地があるので、攻撃される可能性が高い。怖いです。」と生前沖縄県那覇市にお住いの義母は言われていました。今日は義母の命日。亡くなられて24年になります。父の葬儀も3年前の今日でした。月日の経つのは早い。
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 施政権が日本に返還されても沖縄に米軍基地は多大な面積を占有して居座り続けています。しかも「日米地位協定」という不平等条約のお陰で、米軍は日本で「やりたい放題」の有様。航空管制権は米軍だし、米軍兵士が犯罪を犯しても米軍基地へ逃げ込めば、日本の警察は捜査も逮捕も出来ません。
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 一部に執拗に「日本国憲法の改正(改悪)」を主張する人たちがいますが、不思議にこの「日米地位協定の改定」をきちんと主張する人はいません。日米地域協定の改定なしに、仮に憲法改正(主に9条の廃止)をすれば、自衛隊は米軍に従属し、米軍の都合で世界中に派兵されるようになるでしょう。米軍基地が集中する沖縄の現実は変わりません。
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 専制国家中国の領土・領海拡張政策や、人権無視の政策には目に余るものがあります。本当に「迷惑極まりない」隣国です。ですが経済的には相互依存はしています。難しい問題です。
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2021.04.26

清明が終わったそうです。

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 沖縄の義弟から「清明終わりました。」との報告と写真が送信されてきました。家内のご両親が眠るお墓で義弟家族がお弁当を食べたとのことでした。
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 清明(シーミ―)とは

 本来清明祭(シーミー)は墓前で行うお祝い行事とされてきました。ご先祖様とともにお祝いをするのが目的です。そのため、墓前にお供えするジューバク(重箱)料理である御三味(ウサンミ)も、赤かまぼこなどを用いた慶事用を準備します。
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 娘が沖縄の大学に通学していた4年間は、うちの家族の代表で義弟の家族と一緒に一族のお墓の前でお弁当を食べたとのことでした。

 私もそういえば、家内の出身地の沖縄にはご無沙汰しています。2006年以来、かれこれ15年もご無沙汰しています。義母が元気な頃は家族でお盆と正月は沖縄へ行っておりました。

 今年は義父が亡くなって34年、義母が亡くなって24年目です。すっかり不義理をしていますので、今年こそ沖縄へ行き、ご両親の墓参りをしたいと思っています。

http://dokodemo.cocolog-nifty.com/blog/2009/04/post-208b.html
(沖縄の独特の先祖供養)

 うちの小さな墓からすれば沖縄の墓は巨大ですね。生前義父はこう言っていました。

「男はまずしないといけないのは、一族の墓をこしらえること。家はその次に建てることだ、」とのことです。うちの墓は2008年にこしらえました。小面積で1・2坪で墓石で納骨堂方式。それでも「◎百万円」かかりました。沖縄の墓は70坪あると聞きました。納骨堂の広さは12畳ぐらいありました。一体いくらかかるのか想像できません。
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 清明の時期になると義父を思い出します。家内と結婚して沖縄へ行ったとき、義父が私をお墓へ連れて行ってくれました。ご先祖に報告しに行ったと思います。お墓がいかにだ大事なのかを教えてくれました。

 しかし沖縄でも核家族化が進行し、お墓を維持管理できなくなり「墓じまい」をする事例が多いようだとのことでした。考えさせられますね。

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2019.07.06

映画「洗骨」を観ました。


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 2019年7月6日ですが、沖縄出身の家内の誘いで、映画「洗骨」(照屋年之・監督・脚本)を一緒に、県立追手前高校芸術ホールで見ました。結果的に梅雨の晴れ間でしたが。海へは行かず、映画鑑賞という文化活動をしました。
 
 「洗骨」を言う習慣は、土葬にした遺体を何年か後に掘り返し、骨を洗うことが沖縄であるやに聞いていました。家内は都市部の人なので知らないとのことでした。舞台は沖縄の粟国島(あぐにしま)。亡くなった人を4年後に遺骨を取り出して、身内で骨を水洗いすることを洗骨と言います。骨を奇麗に洗うことで「この世」と別れをつげるとか言われています。

 場面は葬儀から始まります。ある家族の母親が亡くなり、島から県外へ出て働いている子供も帰省し、葬儀に参加するがばらばら。父親は妻が亡くなったことは自分の責任との思いが強く酒浸りになっていました。ただ一家や、近しい親戚筋には「4年後洗骨があるから」との約束事が「重大事項」としてインプットされているようでした。

 舞台は4年後に。母親の洗骨に兄と妹は県外から戻りますが、それぞれ事情を抱えていました。時に家族内での深刻な対立もありましたが、母親の洗骨の日には、皆が揃い改まった気持ちになり、島の墓地に水やたらいやタオルなどを人力で運びながら洗骨に向かいます。

 墓から取り出すと、お棺の中で骨だけになっていました。4年の歳月にて骨だけに遺体はなっていました。見ていて「いい習慣」であると感心しました。小さい骨の1本1本が残っているのです。火葬は約2時間で超高温で遺体を焼き骨だけにします。

 昨年亡くなった父は骨が丈夫であり、大きな骨は火葬後も形がしっかりありました。箸で身内がつかんで、骨壺へ入れますが、当然全部の骨が入りません。無理やり入れたら、係の人が押しつぶして粉々にして入れてくれました。火葬場の時間制限もあり、父とのお別れも極めて短時間でした。
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 その点洗骨は近しい人の骨の1本1本を身内が慈しみながら奇麗に水洗いします。そして改めて埋葬されるようです。故人との遺骨を洗いながらの対話もあり、この世とあの世をじっくり考える時間を提供してくれる慣習ですね。映画を見ていて感動しました。

「沖縄や奄美地方の風習で、与論島、沖永良部島、粟国島、波照間島などで行われていた。土葬した遺体を3〜5年後に掘り起こし、骨を海水や水で洗って瓶に入れる。骨を洗うことで、海のかなたの浄土に行かれると信じられている。儀式をするのは旧暦の3月と8月の27、29日と決まっている。立ち会えるのはごく近親者に限られ、早朝、人目に付かないように行う。」(朝日新聞「キーワード」より引用)

 映画は高知市では7月7日明日までです。

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