(高知市役所本庁舎)
西村 しばらくけんちゃんのどこでもブログはゲスト出演が続きました。6月は東洋町長の沢山保太郎さん。7月は高知暮らしの楽校の松田高政さん。8月はテーマパーク四国を提唱されている好浦こう一さん。9月は地方公共交通と自転車を都市づくりに最大活用を提唱されている野本靖さんでした。
今月は久しぶりに、高知シティFMの戸田健史さんとの対談です。今月のテーマは今回のテーマは「高知市長はしっかりしてほしい」です。
現在高知市議会は共産党をのぞくと「オール与党」体制になっています。執行部と市議会の緊張関係がありません。そのため一部「声の大きな市民」の跋扈を許した弊害もあるようです。
戸田 結局今でもそのような話を聞きますね。「声の大きな市民」の話が通るようですね。その話は伝わってきますね。そこのところはなんとかしないといけないですね。
(昭和南海地震)
西村 何より最優先すべきは「南海地震対策」です。土佐橋歩道橋などなんの効果も上がらないと思われる公共工事はやめるべきです。
耐震地盤や低地には「津波避難マンション」を民間活力で建てるべきでしょう。やりかたはあるはずです。高知市の下知地区や潮江地区などです。
液状化し家が潰れるだけではなく、津波まで襲ってくる地区ですし。耐震マンションはあらかじめ土地をまとめて地域を守る方法ですね。空中権と土地の権利を等価交換するとか。
大地震で壊れてしまってからの災害復旧工事は、無意味です。
被害を受ける前の建て替えがなにより必要です。
戸田 わたしの住んでいる瀬戸、長浜地区もそうです。この地区は住宅も築30年以上のものも多くありますし。地震が来たところはどうなのか。実際には耐震基準を満たしていないようですし。
では建て替えるとか、耐震補強をする。となると多少公共の補助金があるかもしれませんがおいそれとはできません。そこまでのお金はありません。
耐震診断はありますが、診断を受けましても耐震建築するお金がない人も多い。そこらをなんとか手立てをしないと話が前へは進みませんね。
貧乏な市民は見殺しかというのがこんところ思います。
(昭和南海地震。下知付近)
西村 耐震補強や診断の問題は、高知シティFMで「防災番組」をしている西やんも常に指摘していますね。
実際の話しですが60万円の補助金を受けるためには、300万円程度の工事をしないといけないようです。そうなると所得の余裕のある人しか耐震補強ができないということになります。
築50年とか古い木造民家がたくさんある下知地区などは、高齢者の人たちも多く、なかなか踏み切ることができません。そこをなんとかしませんと。
補助額を増加するとか、「地震ファンド」をこしらえるとか具体的な手を打つしかないと思います。
戸田 瀬戸、長浜地区にしても今宅地のところは湿地帯であったとも聞きます。地盤が弱いところです。道路をトラックが通過すれば揺れるようなところにあります。こうなると南海地震では倒壊するのではないかとも思います。
どうすれば良いのか。正直打つ手はありませんね。
西村 観光都市を目指すのであれば、中心部に「よさこい踊り館」でもこしらえ年中踊りが見れる指導できるプロチームをこしらえるべきでしょう。スーパーよさこいの東京原宿にも高知市物産館ぐらいは出すべきでしょう。それには高知市のあるべき歴史的資源は大事にする姿勢は必要ですね。それには新堀川をつぶして道路にする県の計画には高知市は反対すべきでしょう。
戸田 例えばよさこいを「プロ化」して年中見られるようにする。いろんなひとがやろうとしていましたね。やれば潰れ、その繰り返しでした。
よさこいは全国ブランドですね。全国でも通用しますし。それをなんとかしてもらいたいですね。観光資源になるでしょう。
西村 プロ化の話しですが、サッカーJリーグでは徳島や愛媛が先行しましたね。あれもお金を集め、市民も動き、行政も支援しました。
高知であればよさこいのプロ化でしょう。これをプロ化して指導者を全国に派遣する。全国大会にはみんな来てもらう。そういう発想で観光の底上げをするのも1つの方法ではないかとも思いますね。高知市も1枚かむべきでしょうね。
最初は民間ベースでするには荷が重いので。公共の力も必要です。
西村 岡崎誠也高知市長は続投の意思があるようです。どうやら有力な対抗馬は見当たらないようですので、再選の可能性はあるでしょう。
高知市は明確な都市計画や都市ビジョンがありません。ただ惰性で街路整備をしているだけです。中心商店街はさびれ、イオンの「1人勝ち」をより促進する為に公共工事で街路整備をしている有様としか思えません。
たとえば追手前小学校をつぶして商業施設や高知大学をもってくるにという発想は、まちこわしになります。
考えてみてください。小学生が1人で学校へ来るのではありません。半径500メートル以内に家族がいるはずです。家族がおれば商店街の顧客になり商店街を利用するはずですね。それだけ子供がいなくなり「過疎化」してしまえば、そこには人がいないのですから商業がなりたつわけはありません。そんなところへ商業施設をもってきたところで、商売が繁盛するはずがありません。そんな当たり前の事がどうして高知市長がわからないのか不思議です。
(廃校予定の追手前小学校)
西村 市内中心部に耐震住宅でもこしらえて人を増やす政策がないとおかしいです。それを市長としてすべきでしょう。賑わいは狭い地域に人が住んでいるところから生まれますね。
人口が集積されることから賑わいがでますね。でも今の高知市の都市政策は結果的に郊外に分散して住む政策を推進しています。よけい公共投資が必要となり、市の財政も破綻するでしょう。世界の都市のいろんな例で明白ですので、コンパクトな都市づくりをする必要性が高知市長にはあります。
中心市街地の再開発も単なる商業施設ではなく、追手前小学校の児童を増やす=住民を増やす都市政策が必要です。校区として考えるべきでしょう。
戸田 だから郊外が発展しているかといえばそうでもないですね。特定の大型商業施設の「1人勝ち」状態ですし。そこをちゃんと見ないといけないですね。
(高知の商業はイオンの1人勝ち)
西村 ロードサイト店舗は特色がありません。やはり街の顔である中心市街地の商店街がしっかりしていただきませんといけないと思いますね。再開発も必要ですが、受託や人口増加も考えた都市政策が必要です。そこを高知市長もしっかりしてほしいところです。
戸田 たとえば都会の人が「移り住みたい町」に高知市がなるとか。そこも考えていただきたいですね。
西村 それは歩いて買い物が出来、仕事へ行き、学校も病院も娯楽施設もあり、自然も豊かである。
戸田 おのずとそういう都市になるべきですね。
戸田 商店街でもその地域に住んでいる人が少ない。地域の小学校である追手前小学校の児童が少なくなる。あそこへ大学をこしらえたところで、見た目は人は増えますが、そのときだけでしょう。なんかうまいやりかたがほかにあるように思いますが・・。
(中心街でも閉店は増加の一途)
西村 来年3月には春野町とも高知市は合併します。ますます高知県のなかでの存在が大きくなります。具体的でわかりやすい都市づくりのテーマが高知市政の課題でしょう。
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