仙波敏郎さん講演会

2021.04.01

新年度のスタートですね

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 2021年4月1日(木曜)は新年度のスタート日です。相変わらず政府と大都市部の自治体の首長たちの不手際もあり、コロナ感染症は抑えきれていません。変異タイプのウィルスまで増加し、感染患者は増加し続けています。
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 そんな中あろうことか、東京五輪の聖火リレーがスタートしました。いつ感染爆発が起きてもおかしくない事態の日本です。コロナ感染症にワクチンは効果があることは、イスラエルやアメリカなどワクチン接種が先行している国では実証されています。

 日本は未だに医療従事者全員の接種すら終わっておらず。高齢者の予防接種も始まっていません。誰がどう考えてもコロナ感染症対策が不十分なまま五輪やパラ五輪を開催すること事態がおかしいと私は思います。
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 新年度は仕事の方も地域活動(防災も含め)、例年よりハードになりますね。体調を整えないといけないです。先週土曜日から原因不明に腰痛になりました。昨年2月8日から腰痛予防のための「リハビリ・ウォーキング」を早朝と夕方実施してきまして1年1か月間腰痛は起きませんでした。そのあと起きました。ショックでした。

 でも「腰痛は2本足直立歩行の人類の宿命」と思います。直立歩行の利点は両手が自由に使用できることと、脳が発達し、重たい頭部を体全体で支えることが出来るようになりました。しかし腰痛は常に起きるようになります。運動選手でもなりますから。
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 3年ほど前の整形外科医の診察は「レントゲンやMRIg阿蔵診断からは、あなたは3か所脊椎管狭窄症を起こしており、椎間板ヘルニアとすべり症も起こしています。」ということでした。治療法はなく手術も出来ないという「難病」判定でした。

 腰痛は20代からの持病であり、友人です。生きているからこそ「痛み」を感じます。」痛みの部位は体の深部にあり、腰の表面ではありません。つくづく人の体は複雑であると感じました。腰痛にならなければわからない境地でした。

 医師にはさじを投げられている私の体です。自分で体のメンテナンスを行い、時に身体調整の専門家の施術やアドバイスを受けて体調維持を図ります。年寄りになれば身体調整の時間がかかります。また真剣にしないといけないと思いました。

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2013.12.03

下知コミュニティ・センターでの防災炊き出し訓練の報告と反省点

 2013年11月24日(日曜日)の午前8時半から午後12時半まで、下知コミュニティ・センターにて、防災部会主催の「防災炊き出し訓練」が行われました。

食材費用は防災部会予算を活用しました。

想定は自宅から大災害時に無事に脱出し、下知コミュニティ・センターにたどり着き、センターに備蓄してありましたお米と野菜(人参・ジャガイモ・玉ねぎ)と牛肉を使用して、防災炊き出し訓練をしました。
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 お米は、二葉町自主防災会の有志が6月1日に仁淀川町長者にて田植えしたお米です。11月3日の「昭和秋の感謝祭」に新米を持ってきていただいたものです。二葉町自主防災会が買い取りました。

 野菜や肉は森二葉町自主防災会会長のお店が食料品店なので、購入していただきました。下知コミュニティ・センター屋上にあるLPガス災害用ユニットを活用した、本格的な防災炊き出し訓練です。
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 参加者各位は、その場で指示した役割を受理し、やっていただきました。

 8時半に運営スタッフが集合して、スタッフ・ミーティングをいたしました。大事な部署は「調理班」と「会場設営班」なので、受付で参加者各位を振り分けをさせていただきました。

 調理班はお米のとぎや。野菜の皮むき作業を制約された条件のなかで、黙々とされていました。下知コミュニティ・センターは調子室がありません。水道設備も調理用に設計されていませんので、3階の湯沸かし室に隣接している部屋に机を置き、調理台として活用いたしました。
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 会場設営班は屋上部のテントや机の設営、4階多目的ホールを食事室への変更をしました。水は4階の飲料水貯蓄タンクから汲みだし、非常用のポリタンクを活用し、飲料しました。
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 LPガスユニットの取り扱いは、家庭用ガス機器とほぼ同じ

 LPガス災害時ユニットは、取り扱いも簡便。ツバメガスの小吉さんが参加者に丁寧に説明をされております。取り扱い方法は、家庭用のガス器具となんら変わらないこと。万が1ガスの接続が外れる場合や、余震で震度5以上の地震を感じたらガスの供給が遮断される安全対策をしております。
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 災害時には3階の防災倉庫からカギを取り出し,5階の防災倉庫の非常用発電機のところにあるカギを取り出し、LPガス災害時ユニットの蓋を開けます。そのなかに利用マニュアルも設置されています。着火マンも防災倉庫にあります。

 ご飯も順調に炊けました。風が弱いので、災害時用のテントも初めて屋上に建てました。参加者各位が協力し合い、会場を設営し、調理をしました。

 そしてご飯が炊きあがり、カレーも煮込んできました。100食分のご飯と、120食分のカレーが出来上がりつつあります。調理を始めたのが午前9時過ぎ。配膳は午前11時から開始しました。
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 屋上部で、どんぶりにラップを敷き、そのうえにご飯を盛り、カレーをかけました。原則階段を下りていただいて、4階多目的室の会場で食事をしていただきました。
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 食事をしながら、同じ下知でも違う町内会の人同士の交流もできたように思います。
おかわりもしていただきました。材料に余裕もありましたので、下知市民図書館来館者の人達や図書館職員にもカレーを食べていただきました。

 参加者は名簿に書いてあるのが65名。書いていない人たちが30名以上おられましたので。当初の予定どうり100人の参加があったと思われます。

 11月24日は朝からお天気に恵まれ、風も弱く温厚で何よりでした。なにより無事に防災炊き出し訓練が終わったことが何よりでした。会場の片づけ、洗物などを済ませ、午後1時前にはすべての作業が終了しました。なによりでした。

 アンケートや各部署の反省点は後日集約するようにします。参加者は来るろうか?お手伝いの人達は来るだろうか?と心配していました。でも予想以上にたくさん来てくれました。

 その場で、役割をお願いしましたが、快く参加者の皆様は請け負っていただきました。そして食事会が終わった後の片づけも手際よく皆で一気にやっていただきました。今回の防災炊き出し訓練は大成功と言えるでしょう。

 次回は来年、下知コミュニティ・センター全館を利用した泊り込み避難所開設・運営炊き出し訓練を行いたいと思いました。運営のスタッフの皆様、当日参加でお手伝いしていただいた参加者の皆様、高知市コミュ二ティ推進課山脇係長、伊藤様、有光センター長様お疲れ様でした。お蔭様でよい防災炊き出し訓練が出来ました。

(反省点)

 参加者アンケートは26通回収されました。多様な意見を記入した方は真摯に書いていただきました。そのなかでも真摯なご意見がいくつかありました。

「テントは風が強いと重しがないと吹き飛んで危険である。」

「備蓄品は長期保存できる食品を置き、期限切れ前に訓練で使用し、その後補充する。」(中宝永町・60代男性)

「参加者に若い世代が少なく思います。もう少し世代全体の訓練の大切さを考えていただきたいです。」(二葉町・60代男性)

「炊き出し訓練は女性だけではなく、男性も調理できるようにしなければいけないと感じる。」

「容器のラップの敷き方の工夫をしないと先割れスプーンにより割れて容器を汚します。」(中宝永町・50代男性)

「カップヌードルを置いてください。体温計が少ないです。1本しか防災倉庫に置いていないようです。」(宝永町・40代女性)

「防災でカレーを食べましたが、楽しく訓練が出来ました。」(二葉町・70代女性)

「繰り返しの訓練が大切だと思いました。」(知寄町2丁目・50代女性)

「下知コミュニティ・センターが3日間の避難場所であることがわかったのと、備蓄しているお皿やお椀が食料品がないのにおいているのは疑問です。」(南宝永町・60代女性)

「テントの組み立て、3階から水を運びました。5Fにもあればと思いました。」(中宝永町・60代男性)

「非常食の事ですけれど。カップラーメン、飴玉など少しでも置いていただければよいと思います。」(二葉町・60代女性)

 などでした。

 また調理をされていたり、会場の設営を手伝っていただきました参加者からの声はだいたい3通りの要望に集約されます。

1)5階屋上部にLPガス災害時ユニットがあります。近くに水道や排水溝がないと、大勢を対象とした炊き出しが罹災時にできないと思います。水道と排水溝を5階部に設置いただきたい。

2)防災倉庫への食糧備蓄への要望の意見が多く出ました。お湯はLPガス災害時ユニットで大量に沸かせることは今回の炊き出し訓練でわかりました。カップラーメン・飴・缶詰・レトルト食品などの非常用食品、米の備蓄の要望が多く出されました。


3)衛生用品の拡充の要望もありました。手が十分に洗えないのであれば、感染症防止のために手や指の洗浄・消毒剤としての薬用ハンドジェルの装備をすべきである。消毒用エタノール・ハンドシェルの装備。次亜塩素酸ナトリウム溶液の常備も感染症予防のため必要です。調理用の使い捨て手袋の必要性も出されました。

 おおむね参加者各位には今回の防災炊き出し訓練は好評でした。またやってほしいとの要望もありました。参加者は参加者名簿に記入された人が65人。されていない人が30数人いましたので、当初の目標の100人は参加いたしました。

 来年度も事業の在り方を再検討し、実施しようと思います。

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2010.07.26

仙波敏郎さんが阿久根市副市長とは

 今朝の報道では驚きました。現職時代に、愛媛県警の裏金づくりを告発されいていた仙波敏郎さんが、阿久根市の副市長になられたということです。

 阿久根市副市長に裏金告発の元警官 市長がまた専決処分(朝日新聞)

 阿久根市の竹原市長といえば、「ブログ市長」で一時期有名になっておりました。最近では「市議会無視」「専決事項」でも有名な市長です。

 どうしてこうなったかはわかりません。誰もできなかった警察内部の裏金を告発し,筋を曲げなかった仙波敏郎さん。竹原市長も「個性的な人物」であると思われますが、どうなりことでしょうか?気になります。

 参考ブログ記事 「現職警官裏金告発を読んで」

 「減税市長」である河村名古屋市長も市議会と全面対決しております。地方自治のありかた、民度が問われることになるでしょう。

 阿久根市もなにかと「混乱」している印象を受けます。空席だった副市長。敢えて「火中の栗」を拾った仙波敏郎さん。頑張っていただきたいと思います。

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2010.05.10

「報道されない警察とマスコミの腐敗」を読んで

 あたご劇場で「ポチの告白」を鑑賞しました。その時高橋玄監督と一緒に来られたいた寺沢有さんの著作本です。

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 薄い装丁の本でしたが,内容がとても「重たい」ので、一気に読むことが出来ませんでした。真実の凄さというか、迫力がありました。

 わたしより一回り若い世代である寺沢有さんや高橋玄監督。しかし芯があり、ブレない。偉いと思います。大きな組織である警察や,マスコミを相手にして、堂々と相撲をとっているのですから。凄いこと。

「いじめれっ子時代から持っていた社会に対する不公平感というのは,成長しても全然なくなりません。むしろ様々な組織でいじめがあり、矛盾がたくさんあることに気づかされました。

 それらを受け入れて,見た目だけ平穏に過ごそうという性格ではないので、おのずと世の中の主流からはずれていきます。(高橋玄・映画監督 P16)

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 「権力の広報機関に安住する新聞が生き残れるわけがない。」(落合博美・元朝日新聞編集委員・P73)

「新聞社やテレビ局は警察不祥事の報道には消極的だし、警察の組織悪となると見て見ぬふりをしがちです。事件・事故報道は警察発表に頼らざるを得ず、警察の反感を買うことをひじょうに恐れています。」(P77)

「いまだに国民は大手マスコミが報じることが真実だと思い込んでいて、残念ながら,我々ジャーナリストが雑誌に書いたり,インターネットで情報を発信したりしても影響がかぎられています。

 原来記者クラブは大本営発表を伝えるためのもので、現在でも体質は変わりません。国民の目を真実からそらし、国家の腐敗を進めています。もっと国民が情報の真偽を見極める目を持つ必要があります。」(津田哲也・ジャーナリスト・「不正の傍観者は共犯者」

「自ら不正に関わっている人は,不正を正したいなんて思っていませんよ。現職警察官の自浄を期待してもムダ。僕自身,裏金の膿を出し切るのは無理だと思っています。今後裏金は減少していくでしょうが,ゼロになることはありえない。

 だって,誰が警察の不正をとりしまるのですか。都道府県警を管理する公安委員会は,警察と対立することなく,形骸化しています。

 検察も,警察が手足となって動いてくれなければ困るし,自らも調査活動費を裏金にしていると報道されているぐらいだから,お手上げ状態。」仙波敏郎・元愛媛県警巡査部長・現在警察見張り番・P69)

「ひたすら権力を信じ安心する国民性」(清水勉・弁護士・P203)

 とにかく内容が重たい。迫力がある。この書籍は推薦図書の1つです。

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2010.03.25

「暗黒土佐」ー高橋玄監督がブログで指摘

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 社会派映画「ポチの告白が、3月13日に高知市あたご劇場で上映されたことは、ブログ記事でレポートさせていただきました。

 「映画「ポチの告白」上映会を鑑賞しました」

 その高橋玄監督は、高知での出来事をご自身のブログ「乱暴者の世界」で書かれていました。
 44歳と私より1回り以上も若い映画人。「過激派体験」も全然ないのに、とっても過激でワイルドな文章です。一読下さい。


  『ポチの告白』高知上映、そこに見えた暗黒土佐

 高橋玄監督の映画作品や、行動については、あまりに本質をついているためか、日本では報道されることはほとんどありません。ですので、高知の上映会についてのこの一文をブログから全文引用させていただきます。でひご一読ください。

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 引用開始

行きも朝9時の飛行機だったが

帰路は、それより早い7時30分の便で高知から舞い戻る。

昨日13日は、

高知市愛宕町の「あたご劇場」で『ポチの告白』が3回上映された。

どの回も8割がたの動員で、

今回、上映を主催してくれた小夏の映画会・田辺さんや

高知白バイ事件という日本史に残る官製犯罪の被害者・片岡さんの支援会のみなさんが

奔走してくれて成功した。

映画の作り手にとって

映画が、このように現実の感情や運動とリンクすることは

最高の評価であるから嬉しい。

上映の合間、2回の舞台スピーチには

飛び入りで、これまた最高最強のゲストが駆けつけてくれた。

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(4天王揃い踏み。左から仙波敏郎さん。寺澤有さん。高橋玄さん。主催者の田辺浩三さん。マイクで話されているのが仙波敏郎さんです。舞台挨拶の様子です。2010年3月13日高知市あたご劇場)

わが陣営、寺澤有は、いつものように温和な語り口ながら

完全警察否定で司会を務めてくれたが、共演者が凄い。

まず、現職警官裏金告発の仙波敏郎氏

この人の凄まじい半生は、

講談社から昨年出版された『現職警官「裏金」内部告発』に詳しいので

未読の人は必ず読むべし。

すでに3刷になっている、ベストセラーでもある。


日本の全警察官を「ポチ」と断定する私だが(事実だから)、

唯一、この仙波敏郎だけは例外、というか、

まさに現代日本に稀少の正真正銘の「義」の実践者なのである。

その仙波さんは、警官として40年以上、

日本の警察機構の「全員」が手を染めている「裏金」犯罪への加担を

ただひとり拒否し続けた人物で、

それゆえ、この人の解説には誰をも黙らせる圧倒的な力がある。

『ポチの告白』を観た観客の少なからずが

「いくらなんでも、これはフィクションだろう」

「警察を敵視する、ゆがんだ高橋や寺澤の倒錯戦術」といった

実に「甘ったれた」感想を抱くようなのだが、

この日も、仙波さんは上映後のスピーチで・・・

「この映画に描かれていることは、すべて事実で、現実は映画以上にひどいのです。

監督や寺澤さんのお人柄なのか、警察の実態を非常に上品に映画にされている。

日本の警察官、現職25万人、退職OB20万人のすべて・・・私を除いて全員が犯罪者です。

昨年まで40年以上、愛媛県警現職警官をまっとうした私だから言える」

・・・と、カタギの客にはメガトン級のパンチ。

実際、彼の告発内容は真実だからこそ

警察は、彼の著書にも発言に対しても名誉毀損を訴えられない。

格は違うけれども、私が日本映画界でやっていることと同じなので

私と仙波さんは気が合うし仲がいい。

私が学んだ芦原空手の同門先輩でもある。

そのうえ、仙波さんは、かなりの男前で話が巧い。

プロの司会者にだって、ここまで人に伝わる話術を持つ人材はなかなかいない。

まだ仙波さんを体験したことがない人は

まず著書を読んで、そのあと講演を聞きに行けばわかる。

仙波さんが本物の義人であることは

彼が講演活動で、カネを受け取らないことにも明らかだ。

彼の支持者たちが恐縮して「無理やり」交通費を持たせるくらいだ。

警察内部告発者というだけでなく、

こんな日本人を、私は仙波さんの他には一人しか知らない(それが私の育ての親父だ)。

おれだって、ついつい貰っちゃうもんなあ、講演料とか。

こんなエピソードを仙波さん自身から聞いた。

DNA鑑定による再審で有名になった足利事件の冤罪被害者・菅家さんに

現職時代の仙波さんが「警察官として」謝罪したことがあった。

すると菅家さんは「仙波さんだけには謝って欲しくない」と言ったという。

仙波さんも「やはり、おれが裏金告発をしたといっても現職警官だからなのか?」と思っていたのだが

実は後年、菅家さんはべつの人に

「日本の全警察官のなかで仙波さんだけが本物の警察官だからだ」と語ったというのである。

だから仙波さんには、なんと85名の弁護団がついている。

こういう人物が『ポチの告白』を絶賛してくれるだけで

映画屋としては光栄だ。

映画は、そこで描いた分野の現実の住人から「ウソだ」と言われたら、もう価値はないからだ。

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(寺沢氏と高橋監督の舞台挨拶。2010年3月13日。高知市あたご劇場)

さらに、白バイ事件被害者の当事者・片岡晴彦氏。

今回、高知県警や、私に突っかかってきた高知新聞社が

もっとも忌避したかったことは

『ポチの告白』が、高知の暗黒史の頂点たる高知白バイ事件を市民に追認させ刺激することであった。

この前回のブログでは

上映前だったので、戦略として私もバランス感覚を装って書いたのだが

私が偽新聞記者に共鳴するような「ねんねの坊や」だと思ったか、高知新聞。

高知新聞は、少なくとも高知白バイ事件に関しては

完全に高知ポチ=高知県警に食い扶持を保障して貰うことと引き換えに

ジャーナリストとしての魂も実務も売り渡した「乞食」であることが明白である。

おれに偉そうに言及した、

高知新聞社・社会部副部長記者の石井君よ。

憶測も豚ソクもねえよ。

君の言動それ自体が、警察のイヌだということを自ら露呈していることに気がつかねえのか?

石井君の弁によれば

私のブログで高知新聞社記者たちが「映画に期待していたのに、失望した」と言っているらしいが

諸君らなどに失望されるなら、自分の正しさの証明になるので気分が良い。

だいたいが、私を取材した石井君自身、

『ポチの告白』も観ていなければ、私についての基礎情報すら調べてもいない。

「高橋程度の経歴など調べる道理もない」というならば、

私のブログだけには、ずいぶんと過剰反応したものだ。

普通、それだけ自分の神経を逆なでした相手なら、「ググッて」データくらいは取るもんじゃないの?

仮にも25年間映画屋をやっている私に「デビューはいつですか?」などと質問するレヴェルで

社会部副部長になれるのが高知新聞なのかね。

つまり、高知新聞社・社会部副部長たる石井君は

「自尊心が傷つけられたことと、その反撃だけに腐心して、相対的な判断などどうでもいい」とする人格だということである。

もしくは、高知県警のスパイであることを否定したくてか?

取材と称した「警察のための情報収集」であることを粉飾するためにか?

ここまで言われて黙ってる法もねえよな、石井副部長。

堂々と高知新聞紙面を使って反論するなり、名誉毀損訴訟を起こすがいいぜ。

君の言うとおり、幼稚で浅学で言葉が汚くて上から目線ですまんね。

でも、ジャーナリズムを騙る乞食よりはマシだぜ。

おれに面と向かって吼えたのだから

遠慮なく君の自称・新聞記者とやらの息の根を止めさせてもらう(あ、もちろん社会的かつ合法的にな)。

あの場で「このことはホンマに言わんといて下さい」と寺澤君に懇願した内容でも公開するか?

この問題については、後日に詳細を譲る。

石井君よ、今夜は震えて眠れ(小説「犯人に告ぐ」より)。

おれは巳年生まれで執念深いんでな。

とにかく「高知白バイ事件」の被害者・片岡さんの半生も

なんというのか、人々に官製犯罪の殲滅を主張することが

彼が神から与えられた宿命であるかというほどのドラマに満ちている。

事件と片岡さんについては

KSB瀬戸内海放送記者・山下洋平氏が著した『あの時、バスは止まっていた/高知「白バイ事件衝突死」の闇』を

必読のこと(意外にもソフトバンク・クリエイティヴからの出版)。

その片岡さんも『ポチの告白』を観て「涙が出た」と言ってくれた。

映画の主人公である悪徳刑事とは立場は違うのだが

「警察、検察、裁判所、報道・・・みんなでひとりの人生を抹殺したんだ」というメッセージは

まさに片岡さん自身に反映されるからだろう。

彼の存在のリアリティは、当日劇場にいた観客の全員に伝わったはずだ(高知県警の偵察係はべつとして)。

さらに、片岡さんの再審請求を担当する弁護士・生田暉雄さんも登壇スピーチ。

大阪高等裁判所判事を22年務めた人である。

最高裁判所の裏金、日本の司法制度の違法性を公表している生田さんの証言は

タレント弁護士とやらの本村健太郎による

「この映画はデタラメだ。裁判官が警察の脅迫で判決を変えるなどあり得ない」なる『ポチの告白』批判を

あっさりと無効にする。

これについては、生田さんの著書『裁判が日本を変える!』(日本評論社刊)を必読のこと。

仙波さん同様、生田弁護士の告発が事実無根であるなら

法務省は生田さんを名誉毀損で訴えて然るべきだが、

法務省はこの3年間、彼を無視しているだけである。

こんなメンツが一堂に会して、なおかつ観客が大入りなのだから

高知県警も気が気でないだろう。

用もないのに、あたご劇場の前を何度もパトカーが通り過ぎる。

暇なんだな(笑)。

で、やっとここからが本題なのだが(今日は長いよ)

私は今回の訪問で、高知がまさに「暗黒土佐」になり下がったのだと痛感した。

どういうことか。

上映が終わって

高知白バイ事件被害者・片岡さん支援者の人たちと打ち上げ会場に向かうタクシーに乗ったときのこと。

支援者がタクシー運転手に

「白バイ事件は知っちゅう?(土佐弁)」と水を向けると

運転手は「ああ、運転手業界で知らない人はいないでしょう。国家権力を相手するのも難しいね」と言う。

しかし、「あの片岡さんゆうのは、まだ刑務所やが?」と続く。

つまり、誰もが知っている事件でありながら

「地元のメディアが報道をしていない」のである。

先の高知新聞社が強弁するように

「白バイ事件を隠蔽する意図などない」と言うならば

被害当事者の片岡さんの「その後」を克明に報じてこそ真である。

悪いが、こんな南国の片田舎で、

これほど凶悪な官製犯罪事件もまたとないのであるから

土佐9割が購読するという高知新聞が

この問題を書き続けないならば、逆説的に「県警の情報操作」に尻尾を振って従うポチだということである。

また、タクシー運転手も

この問題で共闘すれば、県警の意趣返しで

可罰的違法性(厳密には違法だが、社会通念上、取り締まる猶予を生じる軽微な罪)を超える

駐停車禁止で仕事を奪われることを知っているから、

白バイ事件を知っていながら沈黙する。

当の片岡さんは、プロの運転手だったわけで

最も身近に支援すべき運転手業界が、県警の横暴を恐れて「くわばら、くわばら」と下を向く。

この現状を「暗黒化」と言わずになんと言うのだ?

上映後の打ち上げには、地元の不良青年たちも参席した。

馬鹿にする意味ではないけど、この2010年、ソリの入ったパーマ・リーゼントは

たぶん、東京のスラム・足立区でもお目にかかれない。

こういう若者を見ていると、土佐にも希望があると思える。

みんな、イタズラ小僧だろうけど、眼がきれいだからだ。

公平に見たところ、

高知白バイ事件では、これを巡って様々な立場の人間の思惑が交錯しているようだ。

しかし、片岡さん自身と彼の家族、

そして「まだ社会的な立場を確立しない若者」こそが、

現在の暗黒土佐に南国の陽を取り戻す原動力になる。

リーゼント君、とにかくさ「大人になったがために、生き辛くなる世の中」なんだよ、いまの日本は。

だから、おまえには一生、そのリーゼントを貫いて欲しいぜよ。

・・・あ、ごめん、「大人」で高知新聞社・社会部副部長の石井君、

君が主役なのに話がそれちゃって。

君とのやり取りは後日、ここで公表するね。

まさか「そんなことは言っていない」とは言わないでな。

新聞記者なら、おれがICレコーダーくらい持ってないとは、思ってないよね?

石井君、おれが君を信用するのは君の先輩・Y氏同様、君が高知新聞社を辞めて他社に移ったときだ。

 以上引用終り。

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 「暗黒土佐」という表現も凄い。

 高橋玄監督のブログに登場する高知新聞社会部副部長とのやり取りについては、当日の上映前に、両者の応酬があったようです。その経緯を書かれている監督のブログ記事です。

  「高知新聞社にて」

 上映前に高知新聞社会部とバトルをしていたようですね。そして上映会後の後日談も書かれています。

  「まだやってる『ポチの告白』」

 こちらは「食後のデザート」というものでしょうか。

 高橋玄監督の行動や映画、ブログは「メディア・リテラシー」の生きた見本というところでしょう。

 公正・中立なはずの権力機構や報道機関がそうでないとしたら。


 戦前の日本や、1989年頃までの共産国ではまさにそうでした。
 今の中国もまさにこの事態。Googleは中国から撤退して正解でした。
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2010.03.11

映画「ポチの告白」上映会に欧州メディアが取材に

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 私たち日本人は「お人好し」だから、お役人は間違いはない。「正義の味方」であると信頼しています。「行政指導」という言葉が今でも普通に使用されているように、役人は市民を監督し、指導する存在であると。役人側もそう思い込んでいるし、市民側もそう思い込んでいる。

 しかし「不正をするはずがない」「社会のアンカーマン」である警察が、組織ぐるみで、警察組織20万人のうち、わずか500人の「キャリア)と呼ばれる上級公務員のために「裏金づくり」をし、上納金を捻出してきた信じられない実態が明らかになりました。

 今年3月に愛媛県警を退職された仙波敏郎さんが、現職警官時代に、裏金づくりへの関与を拒否し、あらゆる組織的な嫌がらせに耐えながら、告発した事実は重いのです。

 仙波敏郎さん講演会

 「足利事件」の菅家利和さんは無実の罪で17年も服役しました。最近ようやく検察は謝罪し冤罪を認めました。

 高知で2006年におこった「白バイ・スクールバス」衝突事件。異例のスピード公判でスクールバス運転手片岡晴彦さんは実刑が確定し488日服役されました。

 関連ブログ記事 頑張れ片岡晴彦さん!白バイ・スクールバス衝突事件

 多くのマスコミ各社は役所から、ほぼ無料で部屋が与えられ、情報も提供される「記者クラブ制度」という世界には類を見ない日本独特の「談合制度」のなかで、警察や検察を絶対に批判出来ない体質のようです。ようするに「権力の番犬」体質なのです。

 誰もかれも警察の体質を明らかに出来ないなかで、今回の社会派映画「ポチの告白」。市民には必見映画です。

 昨晩主催者の田辺浩三さんからの電話がありました。

「3月13日の映画会は、高橋玄監督もあたご劇場に来られ、舞台挨拶します。また長年警察の不正を告発してきた仙波敏郎さん(元警官・警察見張り番代表)。東洋町長の沢山保太郎さんも鑑賞に来られる予定です。「白バイ・スクールバス衝突事件」の支援者の人達も来られます。

 取材には高橋玄監督が活躍されている欧州のメディアの取材班も来るとの連絡がありました。」なかなか社会的な注目が集まるようですね。社会運動をされているひとたちも集まるようですし。


 あのハリウッドのアカデミー賞に、絶対にノミネートされそうもない本物の社会派映画「ポチの告白」。上映日は3月13日の土曜日です。高知市あたご劇場にて上映されます。

  映画の内容に紹介ブログ記事は  こちら

 紹介ブログ記事には、トピックや撮影エピソードなどの文面を画像にしてありますので、ご参考ください。

 映画「ポチの告白」上映場所 高知市あたご劇場

  上映時間は  

 11時・14時20分(舞台挨拶)・18時05分(舞台挨拶)18時30分

 料金は 前売り1000円 当日1500円です。

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2010.03.09

映画「ポチの告白」は13日あたご劇場にて

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 アカデミー賞に、絶対にノミネートされそうもない本物の社会派映画「ポチの告白」。上映日は今週の土曜日です。高知市あたご劇場にて上映されます。

  紹介ブログ記事は  こちら

  上映時間は  

 11時・14時20分(舞台挨拶)・18時05分(舞台挨拶)18時30分

 料金は 前売り1000円 当日1500円です。

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2010.02.27

3月13日は映画「ポチの告白」上映会へ

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 2010年3月13日(日曜)に、高知市あたご劇場にて「ポチの告白」(高橋玄監督・2006年)を上映します。

 上映時間は  

 11時・14時20分(舞台挨拶)・18時05分(舞台挨拶)18時30分

 料金は 前売り1000円 当日1500円です。

 この映画の特色について主催者の田辺浩三さんはこう言われました。

「高橋玄監督はイタリアに活動拠点を置いておられる。それで映画製作費用はイタリアの企業などから出資を受けたりしています。それですので日本の官公庁に遠慮は全くありません。

 今回の「ポチの告白)と言う映画も、日本の警察組織の腐敗ぶりを克明に描いています。善良な警官が、警察内部の「悪の組織」に取り込まれ、出世して行くという信じられない実態が、描かれています。

 あたご劇場の上映会では、外国のメディアも取材に来られると聞いています。」

日本のマスコミ各社は、世界的にも例外的な「記者クラブ」を組織し、それ以外のメディアをすべて排除してきました。警察や官公庁にも、行政側が認めた新聞社・テレビ局以外の取材はさせません。

 マスコミ各社が待機する部屋もほとんど無料で提供、職員まで派遣して行政側がサービスしています。「野犬メディア」である週刊誌や、ブログ記者などはすべて排除されています。

 参考ブログ記事 勝谷誠彦氏講演会を聴講

 「記者クラブ」へ入会しなければ、警察や検察の情報も入手できません。結局マスコミは警察も検察も批判・検証することができないのです。小沢一郎氏への執拗なマスコミによる攻撃も、すべて正体が不明の検察のリーク情報ではありませんか。それを検証することも真偽を確かめる作業も記者クラブ加盟のマスコミ各社はしていません。

 これでは、マスコミというものは、「権力の監視者」ではなく、「権力の犬(ポチ)」ではありませんか。国民は警察や検察の「闇の部分」を知ることはできません。警察の犯罪を切り込めない、報道出来ない「記者クラブ」制度が、実態を覆い隠しているのです。

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(高知県庁記者クラブ。テレビ局・新聞社が入っている。地元ケーブルTV局やコミュニティFM局などは排除されています。)

 最近の事例では、善良な市民が殺人犯人に仕立てられ、執拗な警察の取調べと、検察の有罪への誘導尋問で検事調書が作成され、裁判所がひとたび採用すれば、ほぼ100%の有罪が確定する恐ろしい制度です。足利事件では、無実の市民が17年間も死刑囚として勾留されていました。

 高知県でも2006年に「白バイ・スクールバス衝突事件」がありました。この事件も「冤罪」ではないかと思われます。

 参考ブログ 雑草魂

警察内部の「裏金づくり」の実態を告発した愛媛県警の警察官であった仙波敏郎さんのお話を以前聴講したことがありました。

 ブログ記事 仙波敏郎さん講演会

 一握りのキャリアの上部幹部を優遇するために、税金で警察内部で裏金がつくられていることは明白でしょう。同様の実態は検察でもおそらくあるのではないでしょうか。密室ゆえにわかりません。

 野良犬メディアである週刊誌が気になる記事を掲載していました。

 週刊ポスト 検察捜査の黒幕は小泉純一郎!?

 「ポチの告白)という映画は、スポンサーを日本企業に頼らず、外国で資金を調達したからこそ完成した映画です。必見映画であると思います。3時間15分の長編映画ですが、是非鑑賞すべきであると思います。正真正銘の「社会派エンターテイメント大作映画」であると思うからです。

  良識ある市民の皆様は、3月13日(土曜日)は、あたご劇場にて鑑賞いたしましょう。

 田辺浩三さんに映画関係のコピーをいただきました。それを画像で取りこみました。長くなりますが参考にして下さい。(画像として取り込みました。クリックしますと少しだけ拡大し、読みやすくはなります。

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 PDFファイルもご参考下さい。

「pochi-.pdf」をダウンロード

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2009.08.10

現職警官「裏金」内部告発 仙波敏郎を読んで

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 7月12日の高知市で開催されました「仙波敏郎さん講演会」に参加しました。そのときに「現職警官「裏金」内部告発 仙波敏郎」著・講談社」を購入しました。そして仙波敏郎さんにサインをしていただきました。

 わたしは仙波敏郎さんの講演を聴くのは2度目でした。今年の3月に愛媛県警を定年退職され、のんびりできるかと思いきや、全国各地から講演依頼が殺到。現職じだいより一段と多忙になたとか言われていました。

 本の内容ですが、「真実を貫かれた人の言葉は重い」と言うことでした。

 仙波さんは地元の高校を卒業し,家庭の事情から大学進学を諦め、愛媛県警へ入庁されました。警察官として一生を生きることを決められてと言います。

 24歳になって巡査部長の昇任試験に合格しました。ところがそこ待っていたのは警察の裏金づくりの「任務」でありました。

「裏金づくりの手口はいろいろあるが、警察に与えられた捜査協力費という公費を、ニセ領収書を作成して辻褄をあわせして裏金化するのが最も簡単な方法であり、典型的な手口である。
 もちろんこれはれっきとした「犯罪」行為だ。摘発されれば、詐欺や横領になる可能性がきわめて高い。」(P3)
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 仙波敏郎さんは24歳のとき、上司からの「ニセ領収書作成」の依頼を断られました。以来定年までの36年間一切愛媛県警の裏金づくりの不正には関わりませんでした。何回も転勤され、巡査部長より出世することがありませんでした。

 「わたしはいつも同僚たちに言ってきた。
「ニセ領収書を書いたら、私文書偽造で3月以上の5年以下の刑になる。それをもとに公文書を偽造すると、1年以上10年以下の罪や。詐欺や業務上横領は10年以下。それだけの罪をおかした人間が、1000円万引きした人間を捕まえて調書を取れるのか?」(P55.「誰も知らなかった裏金の実態」

 警察組織全体でニセ領収書をどんどん書かす「業務」が歴然と存在していたと仙波さんは言われます。その集めた「裏金」はどうなるのか?たまには署で懇親会費になる場合もあるようですが、警察の上層部である署長やキャリアの上役に「上納金」として渡されます。

 100%税金であるのに愛媛県警内部では、公然と不正行為が行われ、「操作費」の多くは裏金になり、幹部の「収入」になっていたようです。「署長になると家が建つ」と言われていた実態は愛媛県警ぐるみの「裏金づくり」にあったと仙波さんは断言されています。

 とにかく仙波敏郎さんは、愛媛県警の「裏金づくり」への協力を24歳のときに拒否されました。そして55歳のときに「告発」しました。愛媛県警3000人。日本の全警察官30万人で現職警官としてただ1人「裏金づくり」への協力を拒否し、告発し、淡々と戦い続けられました。物凄い勇気と信念を感じますし,意思を貫かれたすがすがしさも感じます。

 市民各位は「現職警察官「裏金」内部告発 仙波敏郎・著・講談社」を購入され一読すべきでしょう。

 政権が交代すれば、警察の「裏金」づくりはやめるのでしょうか。新しい政権は情報公開と内部告発を促進される政治的裏づけをきちんとすべきです。
 愛媛県警で昔から行われていた「裏金」を廃止するだけで税金の無駄遣いが激減することであると思いました。

 仙波敏郎さん。じつにすがすがしい人でした。
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著作本にサインをしていただきました。来場者はほぼ全員が購入されていました。

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2009.07.29

報道されなかった田母神敏雄氏・仙波敏郎氏講演会

  7月19日の高知市での田母神敏雄氏講演会につきましては、当ブログにて詳細なレポートを記事にしています。しかし地元紙で高い占有率を誇る高知新聞では1行も書かれていません。350人程度の有料入場者がいたにも関わらずです。

 またその1週間前の仙波敏郎さん講演会も50人の市民が詰めかけ真摯に話を傾聴していたにもかかわらず、地元紙は1行も報道しませんでした。もちろん記事の編集権は地元新聞社にあり、「報道しない自由」もあるとは思いますが。。

 なんだか釈然としません。「マスコミは事実を伝えるが、事実の1部しか伝えない」のが教訓でしたが、「マスコミは事実があっても伝えない」というのが事実でありましたし。「伝えない」ということで自己主張するということもあるようですね。
 ブログなどの個人メディアはどんどん記事にして伝える義務があると思いますね。
Senba1_r

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