漫画文化

2023.03.31

ありがとう高新まんが道場


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2023年3月298日の高知新聞16面に「さようなら高新まんが道場」という特集記事があります。選者のくさか里樹先生にコメントがでています。35年間継続した企画だけに残念です。

うちに娘は小学2年の時に特選に選ばれ初代選者の故青柳祐介先生に褒められました。以後投稿を繰り返し、「小遣い稼ぎ」をしていました。高校生時代は仲間たちと「高校生漫画甲子園」に出場し、卒業後は美大へ進学しました。
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今回の特集号でも、記事の左上の1コマ漫画「あれ落ちたらぼくにくれる」は、第6回年間まんが大賞になりました。娘は大学時代は4年間沖縄にいました。オスプレイも見たそうです。

娘の進路にも大きな影響を与えた高新まんが道場。終了はとても残念です。何らかの形で継続していただきたいです。(記事は年間マンガ大賞の時のものです。)
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2021.07.19

「ファンタジア」を観賞

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 2021年7月17日てすが、家内と一緒に高知県民文化ホールへディズニーの古典アニメーション映画「ファンタジー」しに行きました。
普段地域防災活動では見かけない、若夫婦と幼児がたくさん来ていました。
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 このファンタジアという長編アニメ映画ですが、先日「ディズニーとチャンプリン エンタメビジネスを生んだ巨人」(大野裕之・著・光文社新書・2021年6月刊)を読んだばかりでしたので、興味がわいたので家内の誘いに乗り一緒に行きました。
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http://dokodemo.cocolog-nifty.com/blog/2021/07/post-e3fc2e.html
(ディズニーとチャプリンを読んで)

 そのなかで1930年代は、欧州ではナチスが台頭し、重苦しい雰囲気がありました。1939年に第2次世界大戦が引き起こされ、ナチスドイツは西部戦線で勝利続きでした。チャップリンは勢いのあるナチスに一切媚びず「独裁者」をいう映画作りに孤軍奮闘していました。

 一方のディズニーは「ディズニーの1930年代―ファンタジーへの逃避」(P193)と書かれています。不況の中でもトーキー映画に活路を見出し、コスト高のカラー映像にも果敢に挑戦していました。「絶えざるイノベーションこそがブレークスルーになるというビジネスの王道」を歩んでいました。「白雪姫」はその集大成であり大ヒットしました。
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 その後の「ピノキオ」や「バンビ」ではメガヒットはしませんでした。ディニーは音楽長編アニメ作品づくりに没頭していたようです。「現実の錯覚に惑わされず、ファンタジーが音楽の形をとる」作品でした。

 音楽家で指揮者のレオポルト・ストコフスキーとの出会いが「ファンタジー」の核心になりました。

 「ロンドン生まれで、アメリカに渡ってフィラデルフィア管弦楽団の常任指揮者を務めていたストコフスキーは、当時のクラッシック音楽の指揮者としては例外的に、メディアに関心を持ち、みずからも映画出演して 中略

 ファンタジーが音楽のかたちをとるアニメーションを作りたいディズニーと、ミッキーマウスの大ファンであるストコフスキーが意気投合するのに時間はかからなかった。」(P196)ということで理解出来ました。

 2人で何回も打ち合わせを重ね、バッハの「トッカータとフーガ」、ベートーベンの「田園交響曲」、チャイコフスキーの「くるみ割り人形」、シューベルトの「アベ・マリア」やストコフスキーの「春の祭典」など8曲をアニメーションにつけました。

「完成した作品は、いまだにディズニーのアートの頂点に位置する一作である。緊密な構成と繊細な発色と動きによるアニメーションはもはやモダンアートであり、その隅々-例えば、水中の泡の一つ一つの細かい動きにさえにも鮮やかな表情が描き込まれていて,見る者すべてを圧倒する。

 「くるみ割り人形」にのせて進行するマッシュルームの動きや、「魔法使いの弟子」(ミッキーマウス)で、永遠に水を注ぎ続ける箒は、前衛ダンスのようだ。アニメーションは子供向けだという固定観念を打ち破り、現代芸術作品として提示しようとしたウォルトの想いは達成された。」(P198)

 しかし「万人が楽しめる作品」ではなく、「脈路もなく繰り出される音楽と抽象画は、娯楽を求める一般大衆には難解すぎた。」ということで、1940年11月に公開されましたが、大ヒットというわけにはいかなかったようです。

 今年が2021年ですから、なんと81年前のアニメーション映画です。しかもすべて手書きで描かれているので物凄い作品です。古さはみじんも感じません。ですが手放しでレイさん抱けるかと言えばそうでもない。

 マッシュルームの踊りとか、人馬の踊り、カバやワニのダンス。最後の方にキリスト教世界観もあり、アニメ最初の頃の繊細さや、泡の描き方や、光の表現などの繊細さは、終わりの方は「紙芝居」になっていました。作画スタッフも疲労したと思われます。当時1日に手書きで700枚作画するというスーパーなアニメーターが何人かいたそうです。市の超人的な作画のおかげでしょう。

 大不況と全体主義の台頭と第2次世界大戦の最中に「ファンタジア」は政策完成されました。ただただ壮大さとアメリカの底力を感じました。

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2021.07.13

ディズニーとチャンプリンを読んで

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 本当に久しぶりに読書をしました。紙媒体の新書版の書籍です。「ディズニーとチャップリン エンタメビジネスを生んだ巨人」(大野裕之・著・光文社新書・2021年刊)

 まさに今の時代はコロナ禍であり、東京五輪の興業以外の、コンサートや演劇、映画やあらゆる娯楽を禁止圧力をかける政府。しかもその口上が「不要不急の外出は控えること」ということ。エンターテイメントをすべて禁止して、東京五輪だけは別格とか。一体何が面白いのだろうか?

 パソコンで仕事して、スマホでニュース見たり、メールしたりする毎日。意外に頭は付かれています。読書をしてようやく読み終えました。なんだか頭がすっきりします。電子媒体は情報が多すぎて頭が疲れてしまいますね。

 この本を購入した理由は、エンターテイメントを「抑圧」する社会は正しいのか?という素朴な理由からです。W.ディズニーとチャンプリンは20世紀前半の激動する時代で、新しい大衆娯楽(エンターティメント)を開拓した才気あふれる大物。相互に程よい刺激を受けご自身の娯楽ビジネスを発展させていきました。

 世代を超えて世界中の誰もが知っているキャラクターは、チャップリンとW・ディスに―により生み出され、発展していきました。先駆者としての壮大さは読んでいて感じることが出来ました。

「ミッキーマウスは、姿かたちの天においてもチャップリンをモチーフにしていた。チャーリーの帽子の代わりにミッキーには黒い特徴的な耳があった。放浪者のきつい上着とぶかぶかの大きなズボンの対比は、ミッキーにおいては、小さな上半身と丸くて大きなズボンに受け継がれた。」

「チャーリーの象徴でもある大きなドタ靴は、ミッキーの体に比べ極端に大きな靴になった。常につま先を外側に向けている立ち方も共通している。

 ディズニーの生涯の野心とは「もう1人のチャップリンになることでした。」という妹ルースの証言を紹介したが、俳優の道を諦めた代わりに、彼は「もう1人のチャップリン」をアニメーションの世界で創ったのだった。」

 子供ときからチャップリンのあこがれ。、真似をしていたW・ディズニー。俳優の夢は諦めたものの画力を活かして、アニメ―スヨンを創作していく動機もまさにチャップリンであることがとてもよく理解出来ました。知りませんでした。

 実際に対面し、両者はお互いの才能を理解し,敬服し、友情が続いたことも知りませんでした。

「チャップリンはディズニーの才能を見抜き「君はもっと伸びる。君の分野を完全に征服するときが必ず来る。」と予言した同時に、最高の芸術的達成と最大の経済的な成功を達成した稀有な映画人は、若い天才にこう忠告することを忘れなかった。」

「だけど、君が自立を守っていくには、僕がやったようにしなきゃ。つまり自分の作品の著作権は他人の手に渡しちゃだめだ。」

 ディズニーは幼少期からのアイドルに絶賛されても舞い上がることなく、このチャップリンらしい冷徹な助言をあらためて肝に免じ、終生その教えを守り通すことになる。」(P111)

 この著作の「肝」はこの言葉であると思いました。「自分の著作権は他人には絶対に渡さない」

 以前「担い手を大事にしない日本のアニメ業界」という記事をブログに書きました。

http://dokodemo.cocolog-nifty.com/blog/2021/06/post-04ef5d.html

 クリエーターが、自立しきちんとした報酬が保証されない限り、いい作品をどんど生み出すことは不可能です。チャップリンはその「肝」をディズニーに伝えました。ディズニーはその教訓を守り発展させました。

 日本のアニメ業界の大手会社スタジオ・ジブリが事実上倒産しました。対象的にディズニー社は今や世界のアニメーターを集め3Dアニメ分野でも突出し、世界を席巻しています。アニメ制作者の待遇もよく、世界から才能を集め続けているようです。

 アニメ作品だけでなく、アニメが生み出したキャラクターも「お金を生み出し」制作会社が潤い、従業員の待遇も良くなる好循環を生み出しているようですね。日本のアニメ業界はそうなりませんでした。残念ですが。

 紙媒体の書籍はいいですね。集中して読めます。スマホでニュース記事を読んでいると、脈路なしに広告画面になったり、売込みのアイコンが出てきます。その対応に年寄りは疲れます。

 紙媒体の読者はそのような神経をすり減らす対応がなく集中が出来ます。やはり読書は内容に関わらず必要であると思いました。

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2021.06.29

担い手を大事にしない日本のアニメ業界

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 2021年6月25日(金)の日本経済新聞1面の連載記事「安いニッポン ガラパコスの転機」では「和製アニメのたそがれ 低賃金放置 人材は中国へ」の記事は 全くそのとうりであると思いました。

「風の谷のナウシカ」「鬼滅の刃」 日本アニメの世界の高い評価と裏腹にアニメーターの待遇は劣悪だ。日本アニメーター・演出家協会(東京・千代田)の調査ではm年収が400万円以下との回答が54・7%にのぼる。日本の民間企業の平均(436万円 国税庁調べ)を下回る。」

 協会に所属していない中小の制作会社はもっと悲惨。若手は月給9万円、3年以内に9割が離職するとのこと。日本のアニメ業界全体が「若者のアニメへのあこがれに甘え、低賃金の人海戦術を展開してきたためだ。」と記事にはあります。

 一方の中国はこの5年でアニメーターの平均月収は7割以上伸びたとのこと。東京のいある中国のネット大手会社の傘下の東京のアニメスタジオでは18人の日本人アニメーターを雇用しているとか。専門学校卒で初任給は17万円で、住宅手当や交通費も支給と言います。日本のアニメ会社からの転職が多い。

 結局「貧すれば鈍す」の状態で「このクオリティだと配信できない」と中国企業から突き返されたとか。中国はデジタル作画が主流。日本の中小アニメ制作会社は作画の品質維持すら難しい状態になって来ています。

日本の「お家芸」と言われ、政治屋や官僚たちが「自慢」してきた日本のアニメ。足元から崩れています。ほどなく中国やインドが「アニメ大国」になることでしょう。

 2000年以降「新自由主義」的な経営手法の破綻ですね。勤労者の賃金が全く上がらない日本社会のいびつさの象徴の1つがアニメ業界の実態です。

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2019.10.03

「秋本治の仕事術」を読んで 感想文

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 「秋本治の仕事術:こち亀作者が40年間休まず週刊連載を続けられた理由」(秋本治・著・集英社・2019年8月刊)を新書で書店で購入し、読みました。週刊少年ジャンプに1976年から「こちら葛飾区亀有公園前派出所」を2015年まで、休載せず40年間制作し続けた「秘訣」を知りたくて読みました。
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 実はわたしは最近地域活動に行き詰まりを感じていました。10月27日(日曜日)の町内の防災訓練の「たたき台」を孤独な作業で作成していました。昨年のデータが、パソコンの不具合ですべて消滅し、うろ覚えな記録と、紙媒体から再構築しました。しかし精神的に安定せず、うちのプリンターのトラブルもあり、9月18日の打ち合わせ会では、首尾よく行きませんでした。しどろもどろでした。
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 どうやら自分の「仕事術」が間違っていたのではないのだろうか?そう思ったときにあの「こち亀」の作者の仕事の方法に興味を持ちました。こち亀は単なる逆漫画ではなく社会の世相や、流行もの、更にはスポーツカーや最新IT事情などとても詳細に詳しく描かれています。作者はいつどんな形で取材し、正確に描けるのだろうか?そういう疑問を持っていました。
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 作者の秋本治氏は、同世代。1952年生まれ。1学年上です。「こち亀」の連載は1976年から始まり、2016年に40年連載しました。一区切りして3年目に著作を書いたようです。私のほうはと言えば、1977年に社会人になり、40年後の2017年にようやく「自分のやりたい好きな仕事」が見つかりました。あと20年は現役で頑張りたいとは思っているところです。秋本治氏の著作の中で、これはという言葉や表現をメモ書きしてみました。


 


「今からでも遅くない。なにかひとつ、自分の好きを探す」(P14)


 


 秋本治氏は、「絵を描くことが子供の時から大好きだったので、それを仕事にして、幸せだそうです。好きなことが仕事なのでストレスを感じたことは全くないとか。わたしもその心境がようやく2年前からわかるようになしました。


 


「常に新しいものを取り入れて、変化してきたから、節目での悩みを乗り越えられた」(P23)


 


「自分の中で具体的に考えて結論まで導き、形にしたうえで人に相談を持ちかける」(P26)


 


「集中力を切らさないコツは 仕事を終えた次の日も普通に仕事すること」(P30)


 


「ピンチはチャンスというのは間違いなくチャンス」(P49)


 


「時間を切り詰めるコツは スケジュールを自分で決めること」(P62)
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 秋本治氏は、規則正しい生活を心がけ、短い時間で成果を出す仕事をされてきました。


 


「規則正しい勤務体制こそが、理想の働き方」(P64)


 


 秋本治氏の職場にはタイムカードが置いてあり、アシスタントも極力定時で帰社するようです。


 


「時間の使い方を規則正しくすると 社会や人との付き合いも正しくなる」(P69)


 


 社会のことを知ることも漫画の取材の1つ。規則正しい生活をしていれば、社会の動向もきちんとした形で入ってくるとこことでした。
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「複数の仕事を並行して遣る場合は月間カレンダーでタスク管理する」(P72)


 


「スケジュール管理ができていたら 想定外の事態が起きてもへっちゃら」(P75)


 


「時間の約束を必ず守るのは 人として当たり前の大原則」(P80)


 


「好きで選んだ道ならば 覚悟を決めて愚痴らない」(P86)


 


 この言葉は「ぐさり」と刺さりました。弱音を吐きまくりですから私の場合は。反省です。


 


「電話よりもメールよりも顔を見ながら話すのが1番早い」(P88)


 


 でも秋本治氏は「感情が伝わりやすいLINEやショートメールは仕事でも便利」(P90と新種メディアもつかいこなして、コミュニュケーションを大事にされています。


 


「相手の年齢・性別で変えることなく 仕事の会話はすべて敬語で丁寧に」(P95)


 


 自分の地位や立場の優位さをひらけかし、他人を威圧しない仕事のやり方は皆うべきです。確かに営業に出かけても、担当者は皆子供世代になゅています。きちんと相手を敬い、真摯に敬語を使い対応するように私も心がけています。


 


「仕事でイライラしてしまったら 同じところに留まらない。」(P96)


 


「部下やスタッフを信頼して褒めると 自分の仕事も気持ちよく進む」(P109)


 


「人から直接聞く話は 本や雑誌、インターネット撚りも重要}(P114)


 


「仕事でたくさんのことを抱えてしまったら、少しねかせるといい結果になる」(P119)


 


「アイデアがどうしても浮かばないときは 粘らずこだわらず、軽やかに切り替える」(P128)


 


「正確性は置いておき、とりあえずたたき台をつくること」(P130)


 


「年齢を重なることは何の問題もない・4知識も発想力も洗練されたものになる」(P135)
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「苦手だと思っていることから逃げない。苦労の先には必ず良い結果が待っている」(P160)


 


「現役の力を信じ 休まずに働ぎ続けたからこそ得られる成果がある」(P178)


 


 著作のなかの1部を取り出して、書き出してみました。私自身が印象に残った言葉を書き写しました。そして読みます。少しだけ頭の中に入りました。秋本治氏は、「規則正しい生活」をして「時間をきちんと守る」ことで、広く社会と交流し、取材もよくしています。読者目線の感覚を常に意識されています。だから40年続いたと思いました。


 


 私のレベルの「小さな行き詰まり」を打開するヒントが見つかったように思いました。思いました。

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2019.08.12

まんがが伝える戦争と平和

まんがが伝える戦争と平和チラシ_NEW  2019年8月10日(土曜)ですが、高知市自由民権記念館で開催されている「まんがが伝える戦争と平和」(8月6日~8月15日迄)を家内と帰省したばかりの娘と3人で見に行きました。入場料は無料です。(13日(火曜)は休館日)
まんがが伝える戦争と平和チラシ_NEW_NEW  絵心のある夜須町出身の山崎裕則さん。高知市の城東中学(現・県立追手前高校)卒業後、海軍航空隊に志願。特攻で亡くなるまでの2年半に渡り描いていたスケッチや絵手紙が展示されていました。
まんが  画力がある人です。絵には動きがありました。海軍航空隊の訓練の様子も描かれています。大正14年生まれ(1925年)ですので、母(93歳)や、沖縄の義父と同い年です。美術学校やデザインの専門的な勉強はしていないようですが、「絵の才能がある」と、大学のデザイン科を卒業し「お絵かき職人」になっている娘が高い評価をしていました。
絵手紙2  絵にはユーモアもあり、訓練風景が描かれています。戦死しなければ、漫画家やアニメーターになっていたと思いますね。戦争は無駄に犠牲を強いますね。19歳で生涯を終えられました。惜しいと思いました。


 


 戦争は前途ある若者の夢を奪いました。戦争を引き起こすのは人間。止めることが出来るのも人間です。展示を鑑賞して、平和でなければ多くの才能のある人たちが亡くなることを思い知りました。展示の鑑賞をお勧めします。

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2019.07.01

アニメ映画が大盛況と言われてはいますが・・・

アニメに関する高知新聞記事_NEW  高知新聞6月22日の記事「劇場アニメ増で人手不足」「大作続き 現場脳力超え」「人材確保へヒット期待も」とありました。かつて身内が関係していた業界だけに,動向には関心がありますね。
 
 NHKの連続テレビ小説[なつぞら」も、アニメーターを目指す北海道から上京した女の子が主人公。日本アニメ界の巨匠であった故高畑勲氏とおぼしき人物も登場しています。現実はあれほど「のほほん」としていません。作画者の待遇は最低賃金以下であり「ブラック業界」の1つですね。


 


 記事では、2016年公開の「君の名は」(新海誠:監督作品)の大ヒット(興行収入200億円)があり、日本は劇場アニメムードだそうです。2008年に31本の劇場アニメは2017年には84本に増加しました。理由はテレビが地上デジタル放送になり、映画「テレビ画面の縦横比率が映画で利用する比率になり、解析度も高精密になって映像を作りこむようになったため、映画化のハードルが大幅に下がった。その結果、ヒットしたテレビアニメの劇場版を作ることが増えたという。」(記事より)


 


 結構な話でありますが、なぜ現場作業者であるアニメーターが不足するのか?それはあまりに待遇が劣悪であり、「作画する人を育成する」システムが業界として成り立っていないからです。「絵を描くことが好きな人たち」の善意と自己犠牲を当然として、きちんとしたビジネスモデルを構築できなかった日本のアニメ業界の責任でしょう。「お先は真っ黒」ですし、業界自体が「ブラック労働」現場になり下がっていますから。


 


 医師や弁護士や税理士などの様に、きちんとした資格として社会的な地位もなく、待遇も劣悪なのでだれが仕事としてやるのでしょうか?いなくなると思います。「ヒット作品が出れば人が集まる」とか「作画を自動化する」なんていうのは一時しのぎのこと。きちんと作画アニメーターの身分保障と待遇改善を業界あげてしないと、日本のアニメーションはまもなく滅びると思います。


 


 待遇改善とはヒット作品があれば、その収益を現場制作者に還元する仕組みも必要です。現状は映画配給先会社と株主だけが利益を独占、現場作業者を搾取しているのがアニメ業界の現状ですから。先行きはありませんね。


 

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2019.06.18

海洋堂ホビー館四万十へ行きました。


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 2019年6月12日ですが、午前中は四万十町の得意先を訪問していました。商談も順調に終わりました。お天気も快晴でしたので、昼休みの時間帯に、海洋堂ホビー館四万十へ行きました。3年ぶりぐらいでしょうか。

 http://ksmv.jp/hobbykan/ (海洋堂ホビー館四万十ホームページ)

 窪川の街並みから旧大正町を目指し、約30分程度。自然豊かな旧打井川小学校の校舎・体育館・運動場を再活用した全館海洋堂のフィギアが展示されています。大阪から来られた取引先の人と一緒に行きました。平日ですが数人の来館者がありました。
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 入館すると入場券と引き換えにガチャポンのサービスがありました。1回、回してなかに小さなフィギアがはいっています。海洋堂も出発はプラモデル販売店でした。わずか1・5坪の店舗から出発したそうです。私が子供時代にこしらえていた軍用機や戦車や戦艦のプラモデルが展示されています。一瞬にして50数年前の世界にタイムスリップしてしまいました。
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 それから恐竜シリーズや、北斗の拳のキャラクター、美少女シリーズ、ロボットもの、ありとあらゆる多様なフィギアが展示されています。恐ろしい数です。すべて手作りであることが凄い。
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 老若男女それぞれに思い入れがあるフィギアが展示されていて、時間制約がなければいつまでもいても退屈しません。

 海洋堂の創業者宮脇修氏の映像も館内で放映されていました。日本1のプラモデル販売業者から、メーカーに転身、フィギア制作で多様化し大成功しました。会社は長男の修一氏が継承していますが、ハリウッド映画「ジェラシックパーク」で登場した恐竜の足は海洋堂が制作しました。
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 修一氏は「将来博物館やお寺の仏像などのフィギアをお土産品としてこしらえてみたい。」との壮大な構想も話されていました。可能性が無限に広がると思いました。
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 自分も「遅まきながら」退職する年齢で新規事業に挑戦しています。海洋堂ホビー館四万十で大いに励まされました。元気をいただきました。

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2019.03.02

北斎漫画「武芸百般」


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 今更ながらに江戸時代後期に大活躍した芸術家葛飾北斎(1760年~1849年(享年89歳)は天才であったと思います。
 東京六本木の森美術館にて「新北斎展」が開催されています。家内と娘が鑑賞に行きました。

https://hokusai2019.jp/ (新北斎展)

 お土産に店内販売されていました「北斎漫画「武芸百般」(芸艸堂・永田正磁・監修・平成29年刊。1836円)を購入してきました。
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 手のひらサイズの豆読本で1836円もしたそうですが、価値はあります。葛飾北斎の研究家永田正磁氏のコレクションだそうです。先日NHKで番組をしていました。
 北斎漫画「武芸百般」は、人物に動きがあり、北斎が武芸に精通していることがわかる(永田氏解説)。ただ者ではないですね。マンガ本ですが、大量印刷して販売し収入を得ていたんでしょう。
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 富岳百景だけでなく多彩な才能のもちぬしであったことがわかります。漫画本をみていますと、現代と200年前の人間と感性の違いはありません。

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2018.07.31

BS1スペシャル「ボクらと少年ジャンプの50年」

2018年7月29日(日曜)は台風12号対策で1日自宅に引きこもり。結果的に高知市は山間地区の避難準備情報も解除され、心配された大雨は降りませんでした。再放送でしたが「NHK BSIスペシャル ボクらと少年ジャンプの50年」を見ていました。歴史を感じる面白い番組でした。

https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/2443/2637528/index.html

 わたしは古い世代に属するので、少年漫画雑誌は「少年マガジン」「少年サンデー」を創刊時(1959年頃)から購入していました。少年ジャンプの創刊は1968年とか。中学3年時でした。直接購入した記憶はありませんが、初期の頃の「ハレンチ学園」とか「男1匹ガキ大将」、「東大一直線」などは記憶にありますね。

 「キン肉マン」や「ドクター・スランプ」「ドラゴンボール」「北斗の拳」「こちら亀有交番所前」「キャプテン翼」は、子供たちの時代に一緒に読んでいました。最盛期の1995年では653万部を発刊していたとか。

 先行していた少年マガジンと少年サンデーの牙城を崩すために、「新人作家の発掘」「作品賞の設置」「読者アンケートによる連載の可否」というシステムを導入し、若くてパワーのある漫画作家を引きつけていったようです。漫画家も個性的ですが、編集者も個性的。世界に誇る日本の漫画文化の凄さを垣間見ました。

 ネット社会になって紙媒体は苦戦はしているでしょう。でも面白いコンテンツは「漫画」にあるので、形を変えて漫画文化を展開していくものと信じています。

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