「秋本治の仕事術:こち亀作者が40年間休まず週刊連載を続けられた理由」(秋本治・著・集英社・2019年8月刊)を新書で書店で購入し、読みました。週刊少年ジャンプに1976年から「こちら葛飾区亀有公園前派出所」を2015年まで、休載せず40年間制作し続けた「秘訣」を知りたくて読みました。
実はわたしは最近地域活動に行き詰まりを感じていました。10月27日(日曜日)の町内の防災訓練の「たたき台」を孤独な作業で作成していました。昨年のデータが、パソコンの不具合ですべて消滅し、うろ覚えな記録と、紙媒体から再構築しました。しかし精神的に安定せず、うちのプリンターのトラブルもあり、9月18日の打ち合わせ会では、首尾よく行きませんでした。しどろもどろでした。
どうやら自分の「仕事術」が間違っていたのではないのだろうか?そう思ったときにあの「こち亀」の作者の仕事の方法に興味を持ちました。こち亀は単なる逆漫画ではなく社会の世相や、流行もの、更にはスポーツカーや最新IT事情などとても詳細に詳しく描かれています。作者はいつどんな形で取材し、正確に描けるのだろうか?そういう疑問を持っていました。
作者の秋本治氏は、同世代。1952年生まれ。1学年上です。「こち亀」の連載は1976年から始まり、2016年に40年連載しました。一区切りして3年目に著作を書いたようです。私のほうはと言えば、1977年に社会人になり、40年後の2017年にようやく「自分のやりたい好きな仕事」が見つかりました。あと20年は現役で頑張りたいとは思っているところです。秋本治氏の著作の中で、これはという言葉や表現をメモ書きしてみました。
「今からでも遅くない。なにかひとつ、自分の好きを探す」(P14)
秋本治氏は、「絵を描くことが子供の時から大好きだったので、それを仕事にして、幸せだそうです。好きなことが仕事なのでストレスを感じたことは全くないとか。わたしもその心境がようやく2年前からわかるようになしました。
「常に新しいものを取り入れて、変化してきたから、節目での悩みを乗り越えられた」(P23)
「自分の中で具体的に考えて結論まで導き、形にしたうえで人に相談を持ちかける」(P26)
「集中力を切らさないコツは 仕事を終えた次の日も普通に仕事すること」(P30)
「ピンチはチャンスというのは間違いなくチャンス」(P49)
「時間を切り詰めるコツは スケジュールを自分で決めること」(P62)
秋本治氏は、規則正しい生活を心がけ、短い時間で成果を出す仕事をされてきました。
「規則正しい勤務体制こそが、理想の働き方」(P64)
秋本治氏の職場にはタイムカードが置いてあり、アシスタントも極力定時で帰社するようです。
「時間の使い方を規則正しくすると 社会や人との付き合いも正しくなる」(P69)
社会のことを知ることも漫画の取材の1つ。規則正しい生活をしていれば、社会の動向もきちんとした形で入ってくるとこことでした。
「複数の仕事を並行して遣る場合は月間カレンダーでタスク管理する」(P72)
「スケジュール管理ができていたら 想定外の事態が起きてもへっちゃら」(P75)
「時間の約束を必ず守るのは 人として当たり前の大原則」(P80)
「好きで選んだ道ならば 覚悟を決めて愚痴らない」(P86)
この言葉は「ぐさり」と刺さりました。弱音を吐きまくりですから私の場合は。反省です。
「電話よりもメールよりも顔を見ながら話すのが1番早い」(P88)
でも秋本治氏は「感情が伝わりやすいLINEやショートメールは仕事でも便利」(P90と新種メディアもつかいこなして、コミュニュケーションを大事にされています。
「相手の年齢・性別で変えることなく 仕事の会話はすべて敬語で丁寧に」(P95)
自分の地位や立場の優位さをひらけかし、他人を威圧しない仕事のやり方は皆うべきです。確かに営業に出かけても、担当者は皆子供世代になゅています。きちんと相手を敬い、真摯に敬語を使い対応するように私も心がけています。
「仕事でイライラしてしまったら 同じところに留まらない。」(P96)
「部下やスタッフを信頼して褒めると 自分の仕事も気持ちよく進む」(P109)
「人から直接聞く話は 本や雑誌、インターネット撚りも重要}(P114)
「仕事でたくさんのことを抱えてしまったら、少しねかせるといい結果になる」(P119)
「アイデアがどうしても浮かばないときは 粘らずこだわらず、軽やかに切り替える」(P128)
「正確性は置いておき、とりあえずたたき台をつくること」(P130)
「年齢を重なることは何の問題もない・4知識も発想力も洗練されたものになる」(P135)
「苦手だと思っていることから逃げない。苦労の先には必ず良い結果が待っている」(P160)
「現役の力を信じ 休まずに働ぎ続けたからこそ得られる成果がある」(P178)
著作のなかの1部を取り出して、書き出してみました。私自身が印象に残った言葉を書き写しました。そして読みます。少しだけ頭の中に入りました。秋本治氏は、「規則正しい生活」をして「時間をきちんと守る」ことで、広く社会と交流し、取材もよくしています。読者目線の感覚を常に意識されています。だから40年続いたと思いました。
私のレベルの「小さな行き詰まり」を打開するヒントが見つかったように思いました。思いました。
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